ベイエリアを歩こう～２０２４ その３～

 

「金森赤レンガ倉庫」の敷地内に、小さなレンガのタワーのような物があります。

 

 

 

本来は、ここに「幸せの鐘」というのが設置されているのだけど、残念ながら、メンテナンス中とのこと。

以前、観光客（主にカップル）が鳴らしていたのを何度か見たことがあります。

 

 

語彙力のなさゆえ、「タワー」などと書いちゃいましたが、グーグルマップによると「金森赤レンガ倉庫」の屋号でもある「曲尺（かねじゃく）」という名前だそうです。

その曲尺の背面に、こんな表記が見られました。

 

 

 

そして、正面にはこんな表記も。

 

 

 

以前も何度か書いたことがあるのだけど、「金森赤レンガ倉庫」の建物の中では、「イギリス積み」というレンガの積み方と、「フランス積み」という積み方が混在しているのです。

 

 

このように、横一列を、長手の段と小口の段を交互に積み重ねているのが「イギリス積み」で、

 

 

横一列で、長手と小口が交互に並んでいるのが「フランス積み」です。

日本においては、１８８６年が二つの積み方の境界になっているようで、これ以前の主流が「フランス積み」、これ以後の主流が「イギリス積み」とされています。

 

 

これは、「BAYはこだて」の外壁。

フランス積みですね。

「BAYはこだて」は１８８２年に建てられたので、当時の主流だったフランス積みというわけです。

 

 

そしてこちらが、「金森赤レンガ倉庫」の外壁。

１８８７年の建築ということで、「イギリス積み」というわけです。

 

煉瓦が気になる - 北の風に吹かれて～独り漫遊記～

 

７年前に↑の記事を書いて以降、行く先々でレンガ造りの建物を見る度に、積み方をチェックするのが習慣になってしまっているのだけど、１８８６年が境であるということは、↑の記事でも書いていながら特に意識していなかったので、これからは、その点を意識して、建物の建築年代にも注目してみようと思います。

 

 

 

 

 

 

小さな花壇も、「フランス積み」と「イギリス積み」の両方で作られていました。

因みに、「フランス積み」と言っても、フランス限定の積み方ではなく、ベルギーからフランス東北部にかけての「フランドル地方」で主流の積み方だったことから「フランドル積み」というのが正しいところ、いつの頃か、「フランス積み」と誤訳されてしまったようです。

そこも今後は意識していようと思います。

 

 

そうそう、「幸せ」といえば、全然話変わるけれど、HTBの土屋まりアナが、「イチモ二！」の中で、結婚したことを発表していたようです。

これは本当におめでとうですね。インスタでは、まだご自身のコメントはアップされていませんが、きっとそのうちアップされるでしょう。

 

 

「BAYはこだて」の前の、掘割に架かる小さな橋。

 

 

 

 

「七財橋」というこの橋は、現在の「BAYはこだて」である倉庫に、沖止めの船から艀（はしけ）を使って荷物を運ぶための掘割が完成した後、１８８４年に架けられました。

現在の橋は１９６９年に架け替えられたもので、高倉健さん主演の映画「居酒屋兆治」で、健さんが演じる主人公の英治が、雨の中、大原麗子さんが演じた元恋人のさよを追いかけるシーンで登場したことで話題となりました。

橋の名前は、三菱倉庫の建設工事全体の責任者で、橋の完成を待たずして死去した「石川七財」氏から採ったもので、倉庫は商業施設のBAYはこだてに転用されましたが、倉庫の建物と掘割と七財橋の３つがセットのままで維持されてきたことから、歴史的な価値が認められています。

 

 

 

掘割の方から見るこの橋。

小さな船が一艇ようやく通過できるだけの小さな橋であることがわかります。

 

 

 

 

ベイエリアには、観光客人気も高い「ラッキーピエロ」があります。

現在上映中の「劇場版名探偵コナン」にも登場しています。

 

 

現在、函館とその周辺で、これだけの数の店舗が営業中です。

 

 

近々行く予定なので、さらっと触れるだけにしますが、この自動販売機の外観も注目ポイントです。

 

 

 

北海道のソウルドリンク・・・と、道外の人から思われがちな「ガラナ」と、

 

 

 

これは知りませんでしたが「エナジードリンク」、

 

 

そしてコーヒーが販売されています。

後日改めて、一つ一つ紹介したいと思います。