街路樹に隠れてしまっていますが、ベイエリアにある観光スポットを一つ紹介します。
ガイドコースにも入っています。
「函館はいから市場明治館」という建物で、中は主にショッピングゾーンとなっていますが、実は、昨日書いた記事と続いているエピソードがありまして・・・、
そうなんです。昨日の記事で、「北海道最初の郵便局」について紹介していましたが、その郵便局が、幾度かの移転を経て、現在のベイエリアにも局舎があった時代があるのです。
解説板のとおり、この建物は1911年に完成していますが、当時この辺りは埋立地であり、地盤が軟弱であったことから基礎工事は難航し、地面を2m掘って石やレンガを埋め、木杭を1200本も打って地盤を固めたそうです。
ご覧のとおりレンガ造りの建物ですが、当時、函館製のレンガは質が悪いとみなされたことから、外側には東京製のレンガが使われ、内部のみ函館製のレンガが使われています。
うまく説明できる写真がなかったので、函館市の公式観光サイトにリンクを貼りましたが、この建物は、正面から見ると、真ん中部分が少し引っ込んでいて、両サイドが出っ張っているような構造になっています。
建築当時は、建物の中央の引っ込んでいる部分には、「郵便課」が設置されていて、向かって左側に「電話課」、右側に「電信課」が設置されていました。郵便に加えて電信電話の機能を備え持っていたこの施設は、当時、函館の情報発信の拠点とされていたそうです。
正面入口には、現在も現役の、昔懐かしい形の郵便ポストがあります。
せっかくなので、中へ入ってみましょう。
このポストは本物ではありません。
間違えて郵便物を投函されぬようご注意ください。
正面から入っていくと、「ストリートオルガン」が設置されています。
そして、大きなオルゴールも設置されています。
以前演奏を聞いたことがありましたが、とても綺麗な音色で聞き入っていたのを覚えています。うまくタイミングが合えば、ガイドのどきにお客様をご案内したいと思っています。
中のショッピングゾーンへ。
一番人気は、こちらのガラス工芸品のゾーンだそうです。
北海道でガラス工芸というと、小樽にある「北一硝子」が有名だけど、こちらも、サイズの小さな置物から、アクセサリー、食器、ヴェネチアンガラスなど豊富な品揃えで人気となっています。
製品の販売だけでなく、ガラス製品に好みの絵柄や文字などを入れることができる「サンドブラスト体験」が楽しめるコーナーもあり、こちらも人気です。
ガラス工芸品の他に、オルゴールも人気となっています。
ガラス工芸品の「北一硝子」と同様、北海道でオルゴールと言えば、小樽にある「オルゴール堂」が有名ですが、こちら函館にも、多彩な商品が揃っていて人気のショップがあり、人気となっています。
こちらも、ガラス工芸品と同様、製作体験ができるコーナーがあります。
可愛らしいクマさんが揃っていますが、もう一つ、この「明治館」で人気のコーナーに、テディベアのショップとミュージアムがあります。
さすがに51歳の男性が一人で入って写真を撮るのもなあと思ったことから、リンクを貼ることにしましたので、雰囲気を感じ取っていただければと思います、ご了承ください。
ショップガイド - はこだて明治館 | HAKODATE FACTORY
函館のお土産というと、道内他地方と比較して、例えば「六花亭」や「柳月」、あるいは「石屋製菓」や「ロイズ」などの有名なお菓子ブランドがそれほどあるわけでもなく、海の町であることから海産物の人気が高いようですが、それだけに、「へぇ~」と思っていただけるような、いい意味で「意外」なお土産が多数揃っている施設。そういう紹介を今後していければと思っています。