ことしの冬は北陸豪雪。1月と2月に強烈な寒波に3度襲われ、金沢でも交通インフラなどは一時ガタガタになり、自宅周辺でも積雪量が150㌢になった。自然界にとっては逆境と思える環境の中で、自然の生命は力強い。金沢地方気象台はきのう29日午前、「金沢市で桜が開花した」と発表した。金沢地方気象台の敷地内にあるソメイヨシノの標本木に5、6輪の花が咲いたことで開花宣言となった。 今年の開花は平年よりも6日早く、去年より6日早いのだ。確かにここ数日は青空が広がり、気温が20度近く上がった。まさに陽気だ。気温が上がったことでソメイヨシノの開花も急テンポで進んだようだ。きょう30日午後、兼六園周辺に出かけたついでに桜を見に行った。すでに、「ぼんぼり」が飾られ、満開を迎えるだけになっていた=写真=。それにしても、金沢地方気象台の発表によると、統計がある1953年以降で6番目に早い開花の観測だという。
逆境に花を咲かせたのは北陸の桜だけではない。北朝鮮の外交攻勢もなんとなく状況は似ている。核とミサイル開発に対する国連安保理の経済制裁で苦境に陥り、何とか打開しようと韓国・平昌冬季オリンピックの参加をきっかけに、5月にも開催が予定されるアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩党委員長による米朝首脳会談が電撃的に決まり、そして、これも電撃的に金委員長の中国訪問と習近平国家主席の会談。そして来月27日には韓国の文在寅大統領との南北首脳会談がセットされた。
北の外交のスピード感には舌を巻くが、一体どんなことが交渉に上っているのか、どこのメディアも明確に報じてはいない。当然「北朝鮮の非核化」に向けた会談でなければ意義がないのだが、それが聞こえてこない。こればかりは、徒(あだ)花であって欲しくはない。
逆転という花もある。きょうの春の選抜高校野球大会(8日目)で、地元の航空石川は高知県の明徳義塾と対戦し、9回裏に劇的な逆転サヨナラ3ラン。センバツ初出場ながらベスト8入りを決めた。お見事、拍手を送りたい。
⇒30日(金)夜・金沢の天気 はれ
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