自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★ガソリン、散髪、修学旅行に見る「近場の経済」

2021年11月03日 | ⇒トピック往来

   このブログで何度か取り上げている近所のガソリンスタンドの価格。きょう行くと1㍑当たり169円となっていた=写真=。1月初旬で133円前後だったので、36円の値上がり、率にして27%だ。金沢市内の一部のスタンドではすでに1㍑171円のところもある。値上げの背景はOPECやロシアなどの産油国が景気の先行きが不透明なことなどから今月も増産を見送ったほか、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで世界的に経済活動が再開し、原油の需要が膨らんでいると報道されている。また、ドルと円の為替相場が円安にぶれていて、このところ114円前後が続いている。

   ガソリンの価格高騰は「増税」と同じだ。可処分所得が減る。農業や漁業など一次産業にもコスト高をもたらしている。さらに、産地からの輸送コストがそのまま食料品や資材の価格高騰に反映している。

   夕方、散髪に行ってきた。理髪店のマスターがこぼしていた。「コロナのせいで、常連さんたちの散髪の回数が減りましてね」と。これまで、2ヵ月ごとの散髪の常連客のほとんどが3ゕ月ごとの傾向が続いているようだ。確かに、人と会う機会を減らせば、身だしなみも気にしなくなる。そして、散髪の回数も減る。金沢市内では新型コロナウイルスの感染が治まりつつあるとはいえ、理髪店通いは元に戻るかどうか。

   景気の悪い話ばかりではない。午後に兼六園近くの通りを車で走ると制服を着た修学旅行生らしき若者たちが列をなしていた。さらに、人気スポットの金沢21世紀美術館も前の芝生にまで修学旅行生であふれていた。金沢は武家屋敷や忍者寺などの観光スポットが集中しているので一日で歩いて回れる便利な場所なので、修学旅行先に選ばれているのかもしれない。それにしても多い。

   きのう県内の高校の校長から聞いた話だ。この高校では2年生が9月に修学旅行を予定していたが、コロナ禍で延期とし12月に四国方面に行くことにしたという。父母から要請もあり、東京や大阪、沖縄など非常事態宣言が出されていた地域は避けたようだ。ということは、修学旅行の金沢ラッシュは、本来ならば人気の東京や大阪、沖縄などが回避されたことによる「特需」なのかもしれない。

⇒3日(水)夜・金沢の天気     


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