年末年始の慌しさに目を奪われていて、外の雪をしかと観察しなかった。ふと、雨戸を開けて改めて外を見やると、ことしの雪は簡単には消えず、むしろ積み上がっていることに気がついた。きょう4日は金沢大学でも仕事始め。周囲は積雪60㌢ほどになっている。スタッフは建物の周囲の雪かきでこの一年のスタートを切った。
学内のメーラーを久々に開いてみると、「除雪も大変でしょう」と年賀メールが入っていた。メールは東京から。随分と心配をいただいているようだ。
そこで、返信メールに一枚の画像を添付した。それがこの写真。金沢大学の各学部の棟や図書館、生協食堂にいたるまでこのような屋根のあるアーケード(新潟で言えば「がんぎ」)でつながっている。学内の歩道は積雪ゼロ。もちろん雨の日なども傘をささなくてよい。
ちなみに金沢大学角間キャンパスは201㌶あり、2つの谷がある。それぞれの谷にブリッジを渡し建物群をつないでいる。その橋にも屋根が施されている。建物の端から端までのアーケードは総延長は1㌔にも及ぶ。だから、自宅から大学までバスで到着すれば、後は何とかなるという訳だ。ただし、乗用車で通勤している職員は大変だ。朝、駐車場に入れることができても、夜は車ごと雪で埋まっているということもままある。
しかし、それを差し引いてもこれほど雪対策に恵まれている大学はない、と実感している。金沢大学の名物は意外と、この「1㌔がんぎ」かもしれない。
⇒4日(水)午後・金沢の天気 ゆき