蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『昌平@芝公園』さんの秋を感じる「季節のお浸し」

2014-09-12 17:15:00 | 東京23区(港区)

東京・芝公園での仕事を終えた金曜日の夜、都営地下鉄三田線・芝公園駅から徒歩2~3分程度の所にある『川越蔵塚・昌平』さんへ立ち寄ってみました。

お店に到着し、エンジ色の暖簾を割って店内に入ってみると、開店時間の17時を15分程過ぎたばかりの、まだまだ混雑するには早い時間ということもあってか先客の姿はありませんでしたが、入口から店内奥に向かって真っ直ぐ伸びているカウンター席の、一升瓶と向かい合う奥の席に着きます。

ちなみに、目の前には山形県の地酒「吟撰・十四代」と三重県の地酒「大吟醸・而今」(じこん)が仲良く並んでいるという、なかなかの眺めです。


席について、カードケースになっているメニューに目を向けると、蕎麦のメニューはそれほど多くはないものの、蕎麦屋の定番、刺身、天婦羅、肉料理、野菜料理、魚料理と分類分けされている一品料理と50種類ほどの銘柄が並んでいる日本酒の品揃えが豊富で、何をいただこうか簡単に絞り込め無い程です。


メニュー眺め、とりあえずビールをお願いしてから料理をじっくり選ぶことにしますが、今日は品揃えの充実している日本酒をいくつかいただきたいと思っているので、まず一番小さいビール(生ビール小)をお願いしてから、追って、「季節のお浸し」と「出汁巻き玉子」をお願いします。

なお、お通しは山芋の上にキムチ(なのかな?)が乗せられた料理でしたが、辛さの抑えられた中華風の味付けでなかなか美味しいです。


さて、最初にいただいた「季節のお浸し」ですが、鰹節の下に添えられているキノコ(松茸だったりして)がサッパリした料理に秋らしい味わいを加えていて、「季節の」という言葉が似合うお浸しでした。


美味しいお通しとお浸しをいただいている途中でビールが無くなった(グラスだし)ので、品揃え豊富な日本酒の中から、まず、お気に入りの日本酒でもある福島県の地酒「特別純米・飛露喜」をお願いします。

それにしても、品数の多さだけではなく、質にもコダワリが感じられる見事な品揃えです。
また、専用の冷蔵ガラスケースに並べられているという管理面もシッカリしていて、美味しい日本酒を美味しくいただくことのできるお蕎麦屋さんです。


「特別純米・飛露喜」を飲み始めたところで運ばれて来た「出汁巻き玉子」は、甘さの抑えられた玉子焼でしたが、食欲をそそるサイズと綺麗さ、そしてフワフワな食感がなかなか良い感じの玉子焼でした。


いただいた料理はどれも食べ応えのある料理ばかりで、蕎麦前としては十分な量をいただきましたが、日本酒をもう1銘柄いただこうと思い、再び料理と日本酒のメニューに目を向けます。

日本酒は、三重県の地酒「而今」をいただきたいところではありますが、さすがに2500円では手が出ず、静岡県の「臥龍梅」にしようかと思いましたが超辛口だったことからパスし・・・。と、あれこれ悩んだ結果、山口県の地酒「純米大吟醸50・獺祭」(五十磨き)をいただくことにします。

そして、料理は軽めの天婦羅をいただこうと思い「アスパラ天」をお願いしますが、アスパラが品切れとのことなので「野菜天盛り合わせ」をいただくことにします。


目の前で、小皿を敷いたガラスの徳利に溢れるまで注いでくれた山口県の地酒「純米大吟醸50・獺祭」は、口当たりこそ少々辛口な印象ではありますが、喉で感じるまろやかさが心地良い日本酒でした。

また、軽めの天婦羅をいただこうと思っていながらついつい成り行きで頼んでしまった「野菜天盛り合わせ」は、予想を超える品数で、「やっぱり多かったか・・・。」と思ってしまう天婦羅の盛り合わせでしたが、脂っこくなくサクサクっとサッパリした天婦羅で、「獺祭」と一緒に美味しくいただきました。


中でも、天婦羅の具材としてはあまり好まない、甘さの感じられるカボチャと風味豊かなキノコ(松茸だったりして)が美味しく、納得の天婦羅盛り合わせでした。


席についておよそ1時間、蕎麦のみ食べて帰って行くお客さんも多く、混雑していても良い時間帯にも関わらず腰を据えて飲んでいるお客さんはサラリーマン1組だけという状況です。

そのような状況から長居しても問題は無さそうでしたが、既に満腹に近い状態でもあることから締めの「せいろ」をお願いします。そして、いただいた「せいろ」は蕎麦汁の口当たりこそ濃い目辛口という感じですが、全体的には薄味という印象の蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『川越蔵塚・昌平』さんは、明るく落ち着いた古民家風の作りがなかなか良い雰囲気の、美味しい料理と日本酒をのんびりいただくことの出来るお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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