魅力的なお蕎麦屋さんが数多く点在していると思いながらも訪れる機会に恵まれないJR中央線沿線のお蕎麦屋さんですが、先月都内へ出掛けた際、移動経路を大きく「く」の字に曲げて2軒のお蕎麦屋さんへ立ち寄ってみたところ、どちらも高い満足感を得ることの出来る納得のお蕎麦屋さんでした。
ということで、今回、都内へ向かう所用が発生したことから再び大きく遠回りをして、JR中央線・三鷹駅から徒歩10分程度の所にある『蕎麦・きびや』さんへ立ち寄ってみることにしました。
お店には開店時間の11時に到着し、早速暖簾を潜ってみると、8人程度が座れる大きなテーブル席と5人が座れるカウンター席の他に、2人掛けテーブル席1つと4人掛けテーブル席1つが落ち着いた和風の店内に無駄無くコンパクトに配置されていて、心地良い一時が過ごせそうな雰囲気がお店全体に漂っています。
そして、カウンター席端っこの席に着いてメニューを広げると、定番料理はもちろんのこと一工夫施された、あれも食べてみたいこれも食べてみたいと思ってしまうそそる料理がズラリと並んでいて、どうしようか迷ってしまいますが、久しぶりに鰊が食べたいと思ったことから「にしんの昆布煮」と、美味しい歯応えが楽しめそうな「れんこん海老進上揚げ」を瓶ビールと一緒にお願いします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4c/49ea5e10127832a803220122fa67400c.jpg)
さほど待つことも無く運ばれてくるのかと思いましたが、予想に反して少々時間を要した「にしんの昆布煮」は、綺麗な姿の柔らかい鰊で、やや辛目の味付けではありましたが何ら問題は無く、飲んだ事の無い新潟県の地酒「純米吟醸無濾過生・蒲原」をいただけば良かったかな?と思いながら美味しくいただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/f8/4a2fa29b871ad9efd39614806e80c005.jpg)
塩でいただいたアツアツの「れんこん海老進上揚げ」は、ベタベタせずサクサクっとした綺麗な衣と蓮根の程良い歯応えがなかなか良い感じで、シソの風味と海老のプリプリ感がとても美味しい一品でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/d3/6b1e36c9f44e17445563b3cbf2077980.jpg)
さて、お昼も近づきそろそろ混雑してくる頃かな?という時間になりましたが、予想に反して店内は混雑しておらず、カウンター席は半分程度、テーブル席は2人組のお客さんが2~3組座っている程度で、「料理とお酒追加しちゃおうかな?。」という状況でしたが、今日はこの後予定があることからのんびりすることもできず、「せっかく空いているのに・・・。」という残念な思いをグッとこらえて蕎麦をいただくことにします。
蕎麦は普通の「もりそば」(二八)と「粗挽きそば」(玄蕎麦手挽き自家製粉の二八)とがありましたが、美味しい蕎麦がいただけそうな雰囲気がプンプンと漂っていたことから、「粗挽きそば」をお願いします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d8/a135d6255ec649cc7f4df7c8c72cd544.jpg)
いただいた「粗挽きそば」は、斑無く綺麗に切られた蕎麦で、弾力感の感じられるモッチリした食感が心地良く、噛めば噛むほど美味しさを味わうことのできる、噛むことが楽しい美味しい蕎麦でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/06/766998f99e162657abf24047f1e18d60.jpg)
また、蕎麦汁は少々濃目ですが、まろやかな旨味とシャープな辛さの両方が感じられるバランスの良い美味しい蕎麦汁で、粗挽きの蕎麦を引き立ててくれました。
なお、「薬味」のネギとワサビは、それだけをつまんでも美味しくいただける、新鮮さの感じられる爽やかなネギとワサビでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/a4/d344bee4f06c7683a0da9b8ddbf3cf8a.jpg)
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦・きびや』さんは、緊張感と丁寧さの感じられる美味しい料理とお酒で蕎麦前を楽しみたいお客さんも、風味豊かな蕎麦を楽しみたいお客さんも、みんなが思い思いの充実した一時を過ごすことの出来る、余裕と落ち着きの感じられる大人のお蕎麦屋さんでした。
なお、口コミサイト等の投稿などから、昼時を外しても混雑しているお蕎麦屋さんという印象でしたが、天気が悪いからなのか、それとも人気のランチセットが休日は無いからなのか、開店からおよそ1時間の滞在時間の間に席が埋まることは無く、お客さんみんながゆったりくつろげる状態でした。
そのような状況だったことから、美味しい料理とお酒をいただきながらもう少しのんびりくつろぎたいところではありましたが、運良くお店が空いている時に限ってのんびりできないという状況で、後ろ髪を強く引かれる思いでお店を後にしました。
ごちそうさまでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/17/78fde28de4671f6e8e496c8314a2a248.jpg)