蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『福寿@横浜・杉田』さんの「揚げなすのそばつゆ漬け」

2012-09-30 23:47:11 | 横浜市(磯子区)

今日はお昼前から出掛ける用事がありましたが、急遽キャンセルになったことから、うちの奥さんと二人で、訪れたことの無い京浜急行電鉄・杉田駅近くの『手打ち蕎麦・福寿』さんへ行ってみることにしました。

お店には開店直後の11時少し過ぎに到着し、まずは蕎麦前。
メニューの「宴」というページから選んだ今日の蕎麦前料理は、お蕎麦屋さんで外すことの出来ない「だし巻き」、「揚げなすのそばつゆ漬け」、そして何となく食べたくなった「鴨焼き」です。

注文した3品の中で一番調理が簡単なのか、最初に登場した「鴨焼き」は焼き加減も良く、ビールのおつまみとしては申し分の無い一品です。


次に運ばれてきたのは「揚げなすのそばつゆ漬け」で、茄子がシャキっとしていて歯ごたえも良く、蕎麦汁での味付けが新鮮な美味しい一品です。美味しい料理が続くとついついお酒も進んでしまい、今日はビール1本だけの予定でしたが宮城県の地酒「一の蔵・本醸造」をいただきます。


最後にいただいた「だし巻き」はその名の通り出汁の効いた玉子焼で、大人しい味わいですが、まずまずです。


蕎麦前が終わりかけた頃、メインの蕎麦(個人的には蕎麦前がメインです。)をお願いします。
メニューの「冷たい蕎麦」のページを見ると、「十割せいろ」をはじめ、季節物を入れて天ぷらのせいろが4種類、「おろし」系が3種類と、バリエーション(?)の違いかもしれませんが思った以上に品数があります。

「おろし」系3種類とは「おろしそば」、「辛味おろしそば」、「おろしぶっかけそば」という分りやすい3品で、「おろし」系が3種類必要なのだろうかと正直思うところもありますが、「せいろ」だと思っていたら「ぶっかけ」だったというようなことも起こらない明確な3品が並んでいます。
(けして過去のことをいつまでも根に持っている訳ではありません。)

ということで今日はその「おろし」系3種類の中から「辛味おろしそば」をいただきます。
思っていた通り「せいろ」で登場した「辛味おろしそば」は、ごくごく普通の蕎麦ではありましたが、辛味大根に鰹節とワカメが添えられていて、辛さをサッパリいただくことが出来ました。


今日は蕎麦前に「鴨肉」などボリュームのある物をいただいたこともあり、少々重めの昼食となりました。
特に、うちの奥さんは蕎麦前に「鴨」をいただき、そばも「鴨汁せいろ」ということで、おやつ抜きでも夕食まで空腹を感じない程、満腹になったようです。

ごちそうさまでした。


『さらしなの里@築地』さんの江戸前の味「あさりぬた」

2012-09-29 23:40:18 | 東京23区(中央区)

社会人ラグビーの試合を観戦するために千葉県市川市へと向かい、その途中、築地にある『信州更科蕎麦処・さらしなの里』さんへ立ち寄って昼食をとりました。

お店には開店時間の11時に到着し、のんびり蕎麦前を楽しむ時間はありませんでしたが、少し歩くとジワリと汗ばむ陽気だったことからまずプレミアムモルツと「あさりぬた」&「玉子焼」をいただきます。

ビールを飲みながらいただいた「あさりぬた」は、あさりと葱、わかめ(?)を濃い目の「ぬたみそ」で和えた江戸前ならではの料理で、ほんのり感じられる「ぬたみそ」の甘味が美味しい一品です。


次にいただいた「玉子焼」は、甘過ぎることもなく、程良い甘さの美味しい玉子焼で、フンワリした食感がなかなか良い感じです。


そして最後にいただいた蕎麦ですが、「二八蕎麦も季節の変わり蕎麦も食べたいし、更科のお店だから更科蕎麦は外せないし・・・。」と悩みましたが、3種類の蕎麦をいただくことの出来る「小せいろ3色そば」があったので、この「小せいろ3色そば」をいただくことにしました。

最初に運ばれてきた「更科蕎麦」は、写真で見るより色白で、喉越しも良く食べていて気持ち良いです。


次に運ばれて来たのは季節の変わり蕎麦「青柚子切り蕎麦」です。
この「青柚子切り蕎麦」は柚子の香りがしっかり感じられる、暑い日に食べる蕎麦に相応しい蕎麦でした。


最後に運ばれてきた「二八蕎麦」は歯ごたえも良く、こちらも美味しい蕎麦でしたが、やはり更科系のお蕎麦屋さんということもあって、個人的には更科蕎麦が一番美味しかったように思います。

なお蕎麦汁ですが、最初に舐めてみた時は「少々辛めかな?。」という印象でしたが、蕎麦をしっかりくぐらせても辛くない、蕎麦との相性が十分考えられた蕎麦汁でした。また、薬味のワサビもまずまずで、ネギもフワフワに盛り付けられていて、食べて良し、飲んで良しの美味しい昼食を取ることが出来ました。


蕎麦を食べ終え、蕎麦湯をいただきながらホッと一息ついていたら、「土曜日限定の蕎麦アイスです。」と、アイスが出てきました。確認せず出されたままいただきましたが、サービスなんでしょうか?。

今回訪れた『信州更科蕎麦処・さらしなの里』さんに限った話ではありませんが、どこのお蕎麦屋さんも一品料理が美味しく、また選び抜かれた数々の日本酒を並べていて、限られた範囲内での料理ではありますが、蕎麦屋というより小料理屋という印象です。その上、ここ『信州更科蕎麦処・さらしなの里』さんは割安感の感じられるお店で、会社帰りに毎日でも立ち寄りたいお店です。

そうそう、「老舗の蕎麦屋はおつりにヨレヨレのお札は使用せず、新札を使用している。」という記事をどこかで読んだことがありますが、おつりにもらった1000円札は本当に番号続きの新札でした。そういえば、以前訪れた『日本橋室町砂場』さんも新札でした。そんなところにも老舗のすごさが感じられるように思います。

ごちそうさまでした。



『一茶庵@横浜・元町』さんの出汁の旨い「京がんも煮」

2012-09-27 23:43:51 | 横浜市(中区)

お蕎麦屋さんについてインターネットで色々調べていると、横浜・元町の『一茶庵』さんで修行したという記事を見かけることがあり、今までに訪れたお蕎麦屋さんの中にも「ご主人が横浜・元町の『一茶庵』さんで修行した。」というお店がいくつかありました。

ということは、あちこちのお蕎麦屋さんで蕎麦をいただく前に、「まずは横浜・元町にある一茶庵さんの蕎麦を食べておかなければならないのかな?。」と思い、横浜・元町『一茶庵』さんへ行ってきました。

暖簾をくぐったのは13時過ぎで、混雑が微妙な時間帯ではありましたが、待つこと無く12人程度が座れる大きな相席用のテーブルにうちの奥さんと二人で着くことができました。

店内を見渡すと、いかにも元町商店街の買い物客と思える女性客が多く、なんとなく蕎麦前を楽しみ難い雰囲気です。しかし、同じテーブルに腰掛けている2組の年配夫婦がお酒を飲んでいたので、気にせず「そば豆富」と「京がんも煮」をつまみながらビールをいただきます。

「そば豆富」は弾力があり、ゴマ豆腐とはまた一味違った味わいです。


次にいただいた「京がんも煮」は、味がしっかり染み込んでいて美味しいです。最後に汁が器の底に残ったのでそのまま飲んでみましたが、辛く無く、これまた美味しいです。


2品つまんだところで蕎麦をいただいても良かったのですが、もう少しつまみたいと思い、新潟県の地酒「緑川」と「鴨三昧」を追加で注文します。

「鴨三昧」は水菜(?)と一緒に3種類の鴨肉(燻製?)が盛られていたので、水菜と鴨肉を一緒に食べてみましたが、鴨肉だけでいただいた方が美味しいなか?って感じです。まぁ、美味しいかどうかは好みですが。


そして最後にいただいた「おろしそば」。
注文する時、お店の女の子に「おろしそばはせいろですか?。」と聞いて、「せいろ」だということを確認してから注文したのに、運ばれてきたのは「ぶっかけ」の「おろしそば」でした。

メニューをもう一度見てみると、
「ぶっかけそば」と「おろしそば」だけ「せいろ」という文字が付いていませんでした。お店の女の子に確認するまでもなく、予想できた「おろしそば」でしたね。失敗です。

まぁ、一緒に運ばれてきた蕎麦湯用の器を使って蕎麦汁の味を見ることも出来たし、振り掛けられていた鰹節が美味しく、「おろしそば」そのものも美味しかったので結果として問題無く蕎麦をいただくことができましたが、やはり蕎麦は「せいろ」でいただきたかったかな?。


『すい庵@藤沢』さんの「穴子の煮こごり」

2012-09-15 23:12:54 | 神奈川県(藤沢市)

海老名陸上競技場で行なわれた社会人ラグビーの試合を観戦した帰り道、JR藤沢駅から徒歩3分程度のところにある『手打蕎麦・すい庵』さんで一人夕食を取りました。

ビルの1階にある、一見ただのビルにしか見えないお店に入ると、店内は外観とは異なり純和風の造りになっていて、清潔感とやすらぎが感じられます。

お店に着いたのは19時頃でしたが、テーブル席はほぼ埋まっていて、「コ」の字形になっている大きな相席用(?)のテーブル席の一角に腰を下ろし、ビールと一緒に「玉子焼」と「穴子の煮こごり」をお願いします。

まず運ばれてきたのは「穴子の煮こごり」で、そのまま食べても、添えられているワサビと一緒に食べても美味しく、素晴らしい一品です。注文した時、「量が多いので半分にも出来ますが・・・。」と確認されましたが、「じゃ、半分で。」と言わず「いえ、全部食べます。」と答えて大正解でした。なお、この「穴子の煮こごり」はメニューをみると5~9月の期間限定料理とのことで、食べることが出来てラッキーでした。


そして「穴子の煮こごり」が半分になった頃に運ばれてきた「玉子焼」。
ふっくらふわふわした玉子焼をまずそのままいただいてみると、味付けにごま油を使用しているのか、ごま油独特の味わい(?)が感じられ美味しいです。また、辛味大根が添えられていますが、個人的にはそのままいただいても十分美味しいと思います。


ビールがなくなり料理が半分になった頃、日本酒をいただきます。
お酒は飲んだことも聞いたことも無い地酒が3種類並んでいて、今回はその中から山形県の地酒「純米吟醸・圓」(まどか)をいただきましいた。日本酒は木でできた立方体の徳利に入っていて、「木の徳利に入っている」というだけで美味しそうです。

日本酒には「蕎麦味噌」がお通しとして付いてきましたが、最初にいただいたビールには自家製の「そばの実あられ」がお通しとして付いていました。


締めにいただいた蕎麦ですが、蕎麦汁は濃い目のやや辛汁で、カツオの風味はあまり感じられませんでしたが、「全ての蕎麦が十割」らしい太くて硬めの蕎麦との相性も良く、蕎麦汁をタップリ付けても美味しくいただくことのできる蕎麦でした。

美味しい蕎麦前と蕎麦をいただいて、最後に「そば湯」をいただきましたが、この蕎麦湯がまた絶妙な美味さで、そのまま(お湯だけ)飲んでもまろやかさの感じられる美味しい蕎麦湯でした。

お蕎麦屋さんは、一人でも美味しい料理とお酒をいただくことの出来る空間で、今までもあちこちのお蕎麦屋さんで違和感無くそういう風景を見てきました。そして今日は自分もその一人として美味しい料理とお酒を一人でのんびりいただきましたが、閉店間際にも関わらず「コ」の字形のカウンターに同席しているお客さんは夫婦で訪れているお客さんが多く、やはり蕎麦前を楽しむお蕎麦屋さんは「夫婦で訪れる大人の空間なのかな?。」と思った今日の夕食でした。

ごちそうさまでした。


『寿徳庵@横浜・金沢文庫』さんの「そばいなり」

2012-09-09 23:52:34 | 横浜市(金沢区)

2週毎に「季節の変わり蕎麦」が変わる横浜市金沢区の『石臼挽生粉打蕎麦・寿徳庵』さんで、9月8日(白露)から2週間限定の「胡桃(くるみ)切り蕎麦」をいただきました。

目的が「胡桃切り蕎麦」だったことから単品で注文しても良かったのですが、普通の二八蕎麦(もりそば)も食べたかったことから「胡桃切り蕎麦」と「二八蕎麦」がセットになった二色蕎麦をいただくことにしました。

最初にいただいたのは楽しみにしていた「胡桃切り蕎麦」です。
『石臼挽生粉打蕎麦・寿徳庵』さんでは「季節の変わり蕎麦」を注文すると荒塩が付いてきます。もちろん、普通に蕎麦汁でいただいても問題ありませんが、蕎麦に直接荒塩を振り掛け、蕎麦汁を付けずにいただくと「季節の変わり蕎麦」をサッパリ美味しくいただくことが出来ます。

ということで、今回も普通に蕎麦汁を付けていただいたり、荒塩を振り掛けて蕎麦汁を付けずにいただくなどして「胡桃切り蕎麦」を楽しませていただきましたが、「もう少し胡桃の主張がほしいかな?。」という印象です。


「胡桃切り蕎麦」をいただいた後に「そばがゆ」と二八蕎麦をいただきました。
ここ『石臼挽生粉打蕎麦・寿徳庵』さんでは蕎麦を注文すると温かい「そばがゆ」が付いて来て、蕎麦と一緒に楽しむことができます。
この「そばがゆ」はほんのり甘い「そばがゆ」で、もちろんそのまま食べても良いし、蕎麦汁を少々垂らしてみたり、荒塩を振り掛けてみたりするなど、お好みで味を工夫してみても楽しいです。

今日は時間に余裕があり、またうちの奥さんが一緒なので、以前から気になっていた「そばいなり」をつまみながら「越乃 影虎 純米酒」をいただきました。「そばいなり」は稲荷寿司の御飯が蕎麦に変わった一品料理(写真撮影時、口を開いて中身が分るように写せば良かった・・・。)で、蕎麦と稲荷の相性を考えると美味しいのも納得です。

蕎麦を食べながら店内を見渡すと、「蕎麦は身体に良く、生活習慣病に良い。」という張り紙が目に止まりました。
昼からお酒を飲んでいる者にも効果があるのかどうかは疑問ではありますが、その言葉に期待を寄せながら、今日の昼食が終了となりました。

ごちそうさまでした。