蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『田中庵@桜新町』さんの黒麹仕込芋焼酎「いその波平」

2016-01-09 14:15:00 | 東京23区(世田谷区)

駒沢陸上競技場で行われた社会人ラグビーの試合を観戦した後、遅い昼食を取るために、東急田園都市線・桜新町駅から徒歩数分のところにある『蕎麦・田中庵』さんへと向かいました。

向かった桜新町は「サザエさんの町」と言われている町で、駅からお店へ向かう通り沿いにもオブジェが置かれているなど、様々な形のサザエさんを見掛けることが出来ます。


そんな、桜新町の町並みを眺めながら訪れたお店は、14時過ぎのマッタリした時間ということもあってかお客さんの姿も少なく、また、席を指定されなかったことからTVを正面に見る4人掛けテーブル席を一人でゆったりと使わせていただくことにします。

そして、席に着いてしっかりした「御飯もの」も並んでいるメニューを開いて、「京にしん」と「出し巻き玉子」をいただくことにします。



料理は比較的簡単に決まったものの、直ぐ目の前の壁に貼られているサザエさんの父親「いその波平」と波平の双子の兄「いその海平」の名前を付けた2種類の芋焼酎が気になってしまい飲み物が決まりませんが、結局、体が冷えていることもあって「いその波平」の蕎麦湯割りをいただいてみることにしました。

なお、帰宅後この焼酎について調べてみると、どちらの焼酎もテレビアニメ「サザエさん」の放送45周年を記念して造られた芋焼酎で、「いその波平」は南九州産のさつま芋「黄金千貫」を原材料にして黒麹で仕込んだ芋焼酎で、一方の「いその海平」は酒蔵秘蔵の「日向灘酵母」を使用して、南九州産のさつま芋「黄金千貫」を原材料に白麹で丁寧に仕込んだ芋焼酎とのことです。


まずいただいた見た目も綺麗な「京にしん」は、硬過ぎず柔らか過ぎずの程良い柔らかさで、甘さの抑えられた上品な味わいのとても美味しい鰊でした。

また、いただいた芋焼酎「いその波平」の蕎麦湯割りは、滑らかな口当たりと濃厚ながらも柔らかな味わいがなかなか美味しい、冷えた体を温めてくれるホットな一杯でした。


注文する際、「少しお時間掛かりますがよろしいですか?」と確認されたもののそれほど待つことも無く運ばれて来た「出し巻き玉子」は、甘さ控えめながら出汁の効いたふっくらフワフワの玉子焼でした。


さて、なかなか美味しい芋焼酎の蕎麦湯割りだったことからもう一杯いただこうかと思いましたが、中休みの時間が近づいてきていることから蕎麦をいただくことにします。

いただいたのは「鴨せいろ」で、つけ汁となる鴨汁には焦げ目の付いた鴨肉としっかりした食感の葱がタップリ入っていて、北海道幌加内産の蕎麦粉で打ったという蕎麦の盛りも十分で、食べ応えのあるツルツルっと食べ易い「鴨せいろ」でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦・田中庵』さんは、創業大正三年という老舗のお蕎麦屋さんではありますが、リニューアルしたのか清潔感漂う明るく綺麗なお蕎麦屋さんで、実際に、一人で訪れている若い女性のお客さんが多い事からも分かる通り、女性が一人でふらりと訪れ蕎麦前と蕎麦をいただくことのできる気さくな雰囲気のお蕎麦屋さんでした。


なお、会計の際、桜新町生まれの漫画家やくみつる氏のイラストが描かれている賽銭袋に入った御賽銭と、そばの実おこし(七味との選択)をお年賀としていただきました。

ごちそうさまでした。そして、ありがとうございました。