蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『東都庵@信州・上田』さんでいただく「佐久乃花」づくし

2015-08-14 18:35:00 | 長野県(東信)

長野県の菅平高原を訪れた3日目の夜、昨年とても美味しいお酒をいただき憩いの一時を過ごさせていただいた、JR上田駅近くにある『生蕎麦・東都庵』さんの暖簾を今年も潜ってみました。

暖簾を潜ったのが、混雑しそうな18時半頃ということで席の多くは埋まっていましたが、入口すぐ横のテーブル席が空いていたことから、運良くうちの奥さんと2人で待つことも無く席に着くことができました。

席に着いてカードケースのメニューに早速目を向けますが、信州上田でいただく最後の夕食であることから信州らしい料理を中心にいただこうと思い、生ビールと一緒にまずは「わさび菜おひたし」と「馬刺し」をお願いし、併せて、空腹を満たしてくれる「砂肝」と「あなご天」をお願いします。


ほぼ満席の店内は、お酒を飲みながらワイワイガヤガヤ笑顔で楽しい一時を過ごしているお客さんばかりで、料理が出てくるまでに少々時間が掛かるかな?と思いましたが、待つことも無く「わさび菜おひたし」が運ばれてきて、写真を撮っている間に「馬刺し」と「砂肝」が運ばれてきたことから、アッという間にほとんどの料理が出揃ってしまいました。

まずいただいた「わさび菜おひたし」は、山葵の辛さや風味はあまり感じられず、胡麻の味わいがなかなか良い感じのサッパリした料理でした。


続いていただいた「馬刺し」は、柔らかい食感で旨味もタップリあり、マグロでいうところの中トロといった感じのとても美味しい「馬刺し」でした。


昨年いただいてとても好印象だった「砂肝」は、やや甘目の味付け(?)ではありますが、柔らかく食べ易い「砂肝」で、空腹をしっかり満たしてくれる美味しい一品でした。


料理をいただきながら日本酒のメニューと背中越しにあるお酒用の冷蔵庫を眺めてみると、昨年いただいて今年もぜひいただきたいと思っていた長野県の地酒「善光寺秘蔵酒」は見当たらず、少々残念ではありますが、メニューに書かれていない物を含めて長野県佐久市の地酒「佐久乃花」がいくつかあるようなので、今年の菅平高原訪問は「佐久乃花」づくしで締めくくることにします。

ちなみに、接客に当たっていた奥さん(?)に確認したところ、「善光寺秘蔵酒」は生産量も少なく入手が難しいとのことでした。そして、「代わりに、こんなお酒を入れています。」と見せたいただいたのは、メニューには無い「佐久乃花・山廃純米原酒宮下米」で、「山廃か・・・。」(実は山廃が苦手)と思いはしたものの、飲んだことも見たことも無い「佐久乃花」だったことから、締めくくりにいただこうと思います。


さて、まずはメニューにあった長野県産の「ひとごこち」で作った「純米吟醸・佐久乃花」をいただきますが、「よかったらどうぞ。」と「野沢菜」をいただいたことから、シャキシャキっとした食感の美味しい野沢菜を肴にスッキリ美味しくいただきました。


とても美味しい「純米吟醸・佐久乃花」だったことから、「このペースはまずいな・・・。」と思いながらもアッと言う間にグラスが空となってしまったことから、冷蔵庫の中で静かに出番を待っている、これまた初めていただく「にごりざけ・佐久乃花」をいただくことにします。

いただいた「にごりざけ・佐久乃花」は、やわらかな甘さと品のある香りが感じられ、ベタベタすることも無くサッパリ美味しいにごり酒でした。


そして、最後にいただいた「佐久乃花・山廃純米原酒宮下米」は、農薬を使わない不耕起栽培のコシヒカリで造った「佐久乃花」で、ジューシーな味わいながらしっかりした旨味の感じられる日本酒で、「このお酒、ちょっとマズイかな?。」と思いながらもついつい一気に美味しくいただいてしまいました。

なお、珍しいお酒だったのでラベルの写真を撮らせてもらおうと思ったところ、最後の一杯だったらしく、「どうぞ!。」と空になった一升瓶をそのまま貸してくれました。
う~ん、記憶では1杯しか飲んでいないつもりですが、実は何杯も飲んでいたりして・・・。


ということで、正直少々飲み過ぎで、腹具合も満腹であることから蕎麦はどうしようかな?と思っていたところ、うちの奥さんが「六文銭そば」を注文したので、おそらく食べ切れないだろうと予想し、残った蕎麦をいただいて今日の夕食を締めようと思います。

いただいた「六文銭そば」は、具の異なるお椀の蕎麦を六文銭の形に並べた蕎麦で、しっかりした歯応えとツルツルっとした喉越しが良く、さんざん飲み食いした後でも美味しくいただくことのできる蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『生蕎麦・東都庵』さんは、一品料理の質も高く、日本酒の品揃えも抜群に良く、更には昨年も感じた通りお酒に詳しい奥さんの親しみ易い接客がなかなか好印象の、満足度のとても高いお蕎麦屋さんでした。

10年以上続いている毎年恒例の菅平高原訪問ではありますが、来年以降の予定は白紙であり、引き続き菅平高原を訪れる機会があるのかどうかも分からない状況ではありますが、もし、来年も訪れることができたなら、ぜひまた美味しいお酒と料理をいただくために立ち寄らせていただきたいと思います。

ごちそうさまでした。


『佐助@信州・真田』さんの「ぼたん煮」

2015-08-12 12:25:00 | 長野県(東信)

年に1度、毎年夏休みに訪れている長野県の菅平高原。

今年も例年同様JR上田駅近くに宿を確保し、上田~真田~菅平高原で地元産の食材や郷土料理、そして長野県の地酒をあれこれいただく予定です。

ということで、まず訪れたのは真田にある『元祖真田流手打ちそば・佐助』さんです。
渋滞の影響で予定より1時間近く遅い12時半頃の到着となってしまったことから、「満席で空席待ちかな?。」と思いましたが、平日だからなのか駐車場も店内も閑散としていて、何ら問題無くうちの奥さんと2人で広々としたテーブル席にゆったり着くことができました。


席に着いて、通常なら「地酒でもいただきながらまずは蕎麦前を・・・。」と行きたいところではありますが、今日は車での移動であり、この後の予定が決まっていることから早速蕎麦をいただくことにしますが、やはりイノシシはいただきたいと思い、「野菜天ざる」と一緒に「ぼたん煮」をお願いします。


蕎麦と料理を待ちながら店内を眺めてみると、築300年以上と言われている茅葺屋根のお店ということで、やや薄暗い店内には蕎麦や料理を美味しくいただくことのできる雰囲気がタップリ感じられ、店内奥の広々とした座敷席でのんびりさせていただくのも悪くないかな?って感じです。

と、店内をキョロキョロ見渡していると、みつけてしまいました「紅葉そば」の文字を。

イノシシを単品でいただくことにしたので、蕎麦は天婦羅にしましたが、注文する前に「紅葉そば」の存在に気付いていれば、鹿(蕎麦)&猪(料理)というジビエづくしに出来たのに・・・、と少々残念でした。


そんなことを思っていると、まず「野菜天ざる」が運ばれてきます。
やや太目の蕎麦は、歯応えのあるしっかり噛んで食べる蕎麦で、出汁の旨味が凝縮した蕎麦汁に付けて美味しくいただきました。また、天婦羅は思った以上に品数が多く、納得の「野菜天ざる」でした。


追って運ばれて来た「ぼたん煮」は、硬めの食感を想像していましたが、想像とは異なり柔らかい食感で、臭みもクセも無く食べ易いイノシシ料理でした。


ここ真田には美味しい蕎麦と素朴な料理をいただくことの出来るお蕎麦屋さんが何軒かありますが、訪れるときは移動手段がどうしても車となってしまうため、美味しい料理を肴に軽く地酒でもという訳に行かないところが少々残念ではありますが、美味しい蕎麦をじっくり味わうには良いのかもしれません。

ごちそうさまでした。


なお、『元祖真田流手打ちそば・佐助』さんで鹿を食べ損なったその日の夜、JR上田駅近くの居酒屋で「雉(キジ)の刺身」を見つけたので、長野県の地酒を飲みながら美味しくいただきました。


『東都庵@信州・上田』さんの信州料理「馬刺し」

2014-08-14 17:10:00 | 長野県(東信)

JR上田駅前に建つビルの地下1階にある創業明治20年の『生蕎麦・東都庵』さん。

信州・菅平高原は、毎年夏に訪れることが我が家の恒例行事となっている場所であり、今年は通い始めて丁度10年目の夏となります。そして、その間JR上田駅近くで夕食を取る機会も多々ありましたが、『生蕎麦・東都庵』さんの暖簾はこれまで一度も潜ったことがありませんでした。

ということで、今年は東都庵さんへ行くということを必須条件として計画を練り、菅平高原を訪れた初日の夜にその暖簾を潜ってみました。

暖簾をくぐって店内に入ってみると、カウンター席あり、テーブル席あり、座敷ありと、ギッシリと席が詰め込まれているように見えますが、窮屈さは感じられず、「そこそこ広い・・・。」という印象です。


暖簾を潜ったのは開店直後の17時少し過ぎということもあってか先客は1名のみと空いていたことから、奥さんのおすすめに従いながら広々としたテーブル席に着かせていただき、早速メニューを眺めます。

メニューは、テーブルの上に置かれているカードケースの他に店内の壁にも貼られていて、料理とお酒の充実具合から、お蕎麦屋さんというより居酒屋に近い印象です。そして、そんな充実した料理の中から、「わさび菜のおひたし」と信州料理の定番とも言える「馬刺し」をお願いします。


まずいただいた「わさび菜のおひたし」は、ピリ辛かな?と思いましたが辛さを感じることは無く、胡麻の風味が食欲をそそるサッパリした料理でした。なお、お通しの山菜は量も多く、冷たくシャキッとした食感がなかなか良い感じの、単品でお願いしたいと思ってしまう美味しい山菜でした。


次にいただいた信州料理の定番「馬刺し」は、臭みも癖も無く、個人的にはもう少し旨味がほしいかな?というところではありますが、「中トロ」と添え書きされている通り柔らかく、なかなか美味しい馬刺しでした。


なお、馬刺しをいただいている途中で生ビールが無くなったので、「おすすめの冷酒」の中から飲んだことの無い長野県の地酒「善光寺秘蔵酒」をいただきましたが、このお酒、本醸造のようですがサラリとしたサッパリ感と旨味のバランスが抜群で、「今日はこの銘柄だけで良いかな?。」と思うほど旨い日本酒でした。


馬刺しが無くなりかけたタイミングで稚鮎の天婦羅をいただこうと思いましたが、稚鮎が切れているとのことなので、「あなご天ぷら」と長野県の地酒「藤村のにごり酒」をお願いします。

いただいた穴子の天婦羅は、ごくごく普通の天婦羅でしたが酒の肴には十分で、にごり酒と一緒に美味しくいただきました。また、「藤村のにごり酒」は優しい辛口で、ベタベタ感を感じないにごり酒でした。


美味しい料理とお酒をいただいたところでそろそろ蕎麦かな?というタイミングでしたが、せっかくなので地元上田市の地酒をいただこうと思い、「特醸・瀧澤」と「砂肝」をお願いします。

価格からしてそれ程多くは無いだろうと予想した「砂肝」は、予想に反して量が多く「食べ過ぎかな?。」という感じでしたが、やや甘い味付けと柔らかい食感がなかなか美味しく、綺麗にいただいてしまいました。

また、地元上田市の地酒「特醸・瀧澤」は、サッパリ爽やかというよりは、どちらかというとまろやかな味わいの日本酒らしい日本酒でした。


さて、最後にいただいた「もり」ですが、蕎麦汁はやや濃い目の辛口という印象ですが、出汁の旨味が感じられるなかなか美味しい蕎麦汁でした。また、肝心の蕎麦は普通といってしまえば普通でしたが、腰もあってツルツル感も程好く、十分満足できる美味しい蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『生蕎麦・東都庵』さんは、場所柄もあってか新幹線の待ち時間に利用するお客さんが多いようで、場合によっては時間を気にしている賑やかな観光客に混ざって蕎麦をいただくという、少々落ち着かない雰囲気の中で蕎麦をいただくこともあるのかな?という印象のお蕎麦屋さんでした。

しかし、奥さんのくつろげる接客も料理も蕎麦もまずまずで、馴染みのお客さんを含めて続々と来客があり、常に満席に近い状態ということが納得できる質の高いお蕎麦屋さんでもありました。そして、なんでもっと早く訪れなかったのだろうか?という気持ちが湧き上がってくるお蕎麦屋さんでした。

また来年もぜひ立ち寄らせていただこうと思います。
ごちそうさまでした。


『そばの花@信州・上田』さんの「そばようかん」

2013-08-16 11:30:00 | 長野県(東信)

毎年夏になると訪れる菅平高原(長野県上田市)。
今年も例年同様8月上旬と中旬の2回訪れることになり、その帰宅途中、真田町にある『十割蕎麦処・そばの花』さんへ立ち寄って蕎麦をいただきました。

大きな通りから外れ、「本当にこの道で良いのだろうか?。」と不安を抱えながら細い道を進んで到着した『十割蕎麦処・そばの花』さんは、どこからどうみても普通の民家にしか見えない佇まいです。

そして、道路の反対側にある駐車場(空き地)に車を止め、入口の扉を開けるとそこは民家の玄関そのもので、どうしたらよいのか戸惑ってしまいますが、柔らかな物腰のご主人に案内され、靴を脱いで店内へ入ります。

お店は、6人程度が座れる大きなテーブル(椅子席ではなく床の上に座布団で着席。)が2つと2人用のテーブル(椅子席)が置かれているゆったりしたフローリングのフロアと、テーブルが2つ置かれている6畳程度の和室とがあり、フローリングのフロアを含めて「和」の雰囲気が感じられるゆったり落ち着いた静かな空間です。

フローリングのフロアにあるテーブル席(2人用の椅子席)に着いてメニューを眺めていると、ご主人から「大盛りは出来ない。」と説明を受けますが、元々普通盛りをお願いする予定だったので問題は無く、予定通り「もりそば」(普通盛り)と「あげ煮」をお願いします。


手打ち蕎麦のお店は、蕎麦が無くなった時点で閉店というお店も多く、「大盛りは出来ない。」というのは「1人でも多くのお客さんに食べてもらうための配慮。」と思いましたが、次に扉を開けた4人組のお客さんに「予約分を除いて蕎麦があと2人分しかないんです。」と断りの説明をしていて、確かに「1人でも多くのお客さんに・・・。」という理由ではありますが、11時開店のお店で11時半過ぎに売り切れになるお蕎麦屋さんらしく少々驚きです。
結局、その次に訪れた2人組のお客さんでこの日は売り切れ(閉店)となってしまいました。

そんなことを思っていると、箸と蕎麦汁と薬味と漬物(?)がセットされ、続いて「あげ煮」が運ばれてきます。
「あげ煮」は、濃い目の醤油味に煮込んであるのかな?と思いましたが、主役である蕎麦の味わいを壊さないためなのか、薄味でした。


しばらくして運ばれてきた「もりそば」は、良く冷えた細打ちの十割蕎麦で、キリッとした歯応えと喉越しの良い美味しい蕎麦でした。また、蕎麦汁はサッパリした辛口という印象の蕎麦汁でした。

なお、蕎麦を食べ終えた頃に運ばれてきた蕎麦湯はトロトロの濃い目で、辛口の蕎麦汁に加えても、蕎麦湯だけでいただいても美味しくいただける素晴らしい蕎麦湯でした。
きっと、蕎麦焼酎に入れて「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」にすると美味しいんだろうな・・・。


美味しい蕎麦湯をいただきながらホッと一息ついていると、先客のご夫婦がデザートを食べ始めます。
時計を見ると12時少し前、通常ならお昼時の忙しい時間帯のため、1人で居座っては申し訳ないと思い急いで席を空ける時間ではありますが、今日は「蕎麦売り切れ」のため新しいお客さんの来店が無いことから、もう少し信州最後の食事を楽しませていただこうと思い、「そばようかん」を追加でいただくことにしました。

待つことも無く運ばれてきた「そばようかん」は、蕎麦でつくった花形の冷えたようかんに黒蜜を掛けた物(?)で、黒蜜の程好い甘さがなかなか良い感じの、美味しい一品でした。


今日、運良く蕎麦をいただくことのできた『十割蕎麦処・そばの花』さんは年配のご夫婦二人で切り盛りしているようでしたが、お二人の上品で柔らかな接客が作り出す落ち着いた雰囲気が心地良く、「大人が静かに集うお蕎麦屋さん」という印象のお蕎麦屋さんでした。

そして前日夜、臨時休業のため予定していたお蕎麦屋さんで料理と蕎麦をいただくことの出来なかった残念さを吹き飛ばしてくれました。

ごちそうさまでした。


『太平庵@信州・上田』さんの「揚げ出し豆腐」

2013-08-02 23:18:29 | 長野県(東信)

我が家の娘が出場する女子ラグビーの試合を観戦するために、長野県の上田市を訪れました。

今回、うちの奥さんと二人で訪れた信州・上田には数多くのお蕎麦屋さんがありますが、夕方早い時間にお店を締めてしまうお店も多く、夕食を兼ねてお酒と料理と蕎麦をいただけるお蕎麦屋さんが少ないように思います。

そんな上田のお蕎麦屋さんではありますが、JR上田駅から徒歩7~8分程度の所にある『信州そば処・太平庵』さんは夜まで営業していて、おまけに一品料理とお酒も充実しているようなので、上田に到着した8月2日(金)夕方、夕食を取るためにうちの奥さんと二人で訪れてみることにしました。

古い蔵造り風の外観になっているお店の扉を開けて店内に入ると、奇麗な内装で思っていた以上にゆったりと広く、更には2階で団体さんが宴会を開いているなど、外見から感じた「田舎風の静かなお蕎麦屋さん。」というイメージとは少々異なる印象です。


席に着いて早速メニューを広げてみると、メニューには写真が添えられていて、分りやすく見やすいです。
そして、「馬刺し(赤身)」、「ごぼうの唐揚げ」、「揚げ出し豆腐」、「だし巻玉子」をお願いします。


まずは「馬刺し」。あえて「赤身」と括弧書きされている通り、サシの少ない赤身の馬肉です。


続いて「ごぼうの唐揚げ」。まぁ、これは普通でしょうか?。


次に運ばれてきた「揚げ出し豆腐」。
豆腐がとても柔らかく、蕎麦汁を用いていると思われる「汁」と絡めて美味しくいただきました。


ここで生ビールが空になったので、信州の地酒(日本酒)をいただくことにします。
メニューを見ると、地元上田のお酒を中心に信州のお酒がいくつか並んでいて、飲んだことの無いお酒にしようかと思いましたが、折角上田に来ているので、「当店一押し」というパウチッコのメニューが用意されている、上田の地酒「登水」(とすい)をいただくことにします。

この「登水」ですが、『信州そば処・太平庵』さんでは美山錦を使用した純米吟醸酒と山田錦を使用した純米酒の2種類が用意されていて、異なる2種類の味を楽しむことが出来ます。もちろん、両方をいただいて飲み比べてみるということも「あり」かと思いますが、今回は美山錦を使用した爽やかな純米吟醸酒をいただくことにしました。


上田の地酒「登水」をいただきながら「馬刺し」と「ごぼうの唐揚げ」をつまんでいると、最後の「だし巻玉子」が運ばれてきます。温かいうちにいただこうと思い、早速一ついただいてみると・・・。
けして悪くはありませんが、見た目の印象通りとっても普通な「だし巻玉子」です。


料理とお酒をいただき、そろそろお蕎麦をいただくタイミングとなったことから再びメニューを広げ、今度は「冷たいお蕎麦」のページに目を向けます。
 
当初は、オーソドックスに「もりそば」か「鴨せいろ」あたりを考えていましたが、自家製のくるみダレでいただく「くるみせいろ」や野沢菜の辛味漬けでいただく「辛味せいろ」などそそるメニューがあり、二人であれこれ考えた結果、その「辛味せいろ」と3種類の蕎麦汁でいただく「三味せいろ」をいただくことにしました。

野沢菜の辛味漬けでいただく「辛味せいろ」は、唐辛子の辛さなのかインパクトのあるピリ辛で、辛さ控え目にいただくのが良さそうでしたが、中途半端に食べてもしょうがないので、添えられていた野沢菜の辛味漬けを温かい汁に思い切り良く全て放り込み、汗をかきながら美味しくいただきました。


うちの奥さんがいただいた、くるみ、辛味、塩ダレの3種類でいただく「三味せいろ」は、柚子味が程好いアクセントになっている塩ダレが、しょっぱさを強く感じるものの印象に残る味わいでした。
なお、もり汁はキリッとした口当たりではありますが、やや甘目の蕎麦汁でした。


今日は、2階に団体客がいたため賑やかな店内で料理と地酒と蕎麦をいただきましたが、1階は先客が1名、あとから女性客が1名訪れたのみで、通常は静かに料理とお酒をいただくことが出来るのではないかと思います。
また、団体客がいたため2名の女性店員さんも忙しそうでしたが、腰の低い丁寧な方々で、蕎麦どころ「信州・上田」で過す一時を気持ち良く過させてくれる女性店員さん達でした。

ごちそうさまでした。