うちの奥さんと所用で府中へ出掛けたその途中、昼食を取るために、京王電鉄・調布駅から徒歩3分程度のところにある『手打ちそば割烹・調布清水』さんに立ち寄ってみました。
お店は、ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪たちがオブジェとしてあちこちに設置されている天神通り(鬼太郎通り)にあり、それら妖怪の写真を撮りながら11時半の開店を待ち、開店と同時にお店の中へと案内されます。
お店に入ると、カウンター席を中心としたフロアとなっていますが、1階はほぼ厨房のためにあるようなフロアで少々手狭かな?という印象ですが、案内された2階はこじんまりとしているものの狭さを感じない静かで落ち着いた空間になっていて、なかなか居心地が良さそうです。
席に着いただけで「なかなか良い店」だと感じるその心地良い雰囲気に浸りながらメニューに手を伸ばしてみると、料理はカードケースになっている「一品料理」というメニューの他に、日付の入った(前日の日付でしたが・・・)「本日のオススメ」メニューが用意されていて、日本酒の品揃えも含め蕎麦前が充実しています。
そんな充実した一品料理の中からまずいただいた「いたわさ」は、昆布巻きのような蒲鉾と焼き蒲鉾との組み合わせで、2人でつまむにはもう少し量がほしいかな?と思うしっかりした歯応えの美味しい蒲鉾でした。
次にいただいた「だしまきたまご」は、甘さの感じられないどちらかというとアッサリした味わいでしたが、出汁の効いたなかなか美味しい上品な玉子焼でした。
テーブル席が並ぶ2階フロアは開店直後から満席に近い状況でしたが、騒がしいと感じるような声も聞こえず、ジャズがBGMで流れているものの静かでとても居心地が良いです。
ということで、「霧島黒豚の西京焼き」と福島県の地酒「生もと純米・田村」を追加でお願いし、もう少し蕎麦前を楽しませていただくことにします。
旨味がほんのり感じられる飲み易い「生もと純米・田村」と一緒にいただいた「霧島黒豚の西京焼き」は、歯応えを感じない程柔らかく、時間が経過して少々冷めても美味しさの変わらないとても美味しい一品でした。
落ち着いた雰囲気と美味しい料理に気分も良く、もう少し料理とお酒をいただきたくなってしまいますが、飲み過ぎてしまいそうなので蕎麦をいただくことにします。
いただいたのは「花巻そば」で、これはこれでもちろん良いのですが、うちの奥さんがいただいた「かもせいろ」が素晴らしく、特に、軽く炙られた鴨肉と鴨団子の入った鴨汁が見事で、なかなかの逸品でした。
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば割烹・調布清水』さんは、丁寧な接客と静かで落ち着いた雰囲気も申し分なく、加えて料理良し、お酒良し、蕎麦も良し、と何ら違和感も不満も感じない、とても良いお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。