蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『嘉一@浜松町』さんの甘味ある「アスパラ塩茹で」

2016-09-01 18:05:00 | 東京23区(港区)

出張で地方へ出掛け、東京都心まで戻ってきたその帰り道、喉の渇きを潤してから帰宅しようと思い、JR山手線・浜松町駅から徒歩3分程度のところにある、お酒と料理が充実している『手打ちそば・嘉一』さんへ立ち寄ってみることにしました。

お店に到着したのは夕方18時を少し過ぎた時間であったことから、そろそろ芝大門界隈のビジネスマンで賑わい始める頃かな?と思いましたが、けして広くは無いものの居心地の良い適当な広さの「居酒屋風の店内」に先客は2組で、どちらもお客さんも・・・、既に「出来上がって」います。


まぁ、こんな雰囲気かな?と何ら違和感を感じることもなく、進められた2掛けテーブル席で上着を脱ぎながらカードケースになっているメニューをチラリと見て、迷うことも無く生ビールをお願いします。


席について、紙でもなくビニールの袋に入ったおしぼりでもない、水分タップリ熱々の「元祖おしぼり」に嬉しさを感じながら何をいただこうかあれこれ悩んだ結果、最近毎回のようにいただいている「鴨のくんせい」と、おすすめ料理の「アスパラ塩茹で」をお願いすることにします。


まずいただいた「鴨のくんせい」は、普通と言ってしまえば普通ですが、アッサリした味わいと柔らかい食感がなかなか美味しいです。

なお、やや濃い目に味付けされたお通しの「ホタテ煮」がとても美味しいです。
あまりにも美味しいので単品でいただこうかと思いましたが、メニューには無い(と思う)ようで、お通しでしかいただけないようです。う~ん・・・、食べることに集中してしまい写真を撮り忘れてしまいました。


続いていただいた、見るからに美味しそうな「アスパラ塩茹で」は、太さを感じるしっかりした食感と、温かく甘味のある美味しさがとても良い感じです。ちなみに、冷めても美味しさは変わらず、ゆっくりいただいても最後まで美味しい「アスパラ塩茹で」でした。


今日は暑かったことから汗もかき、喉もカラカラだったことからビールの減りも早く、もう1杯ビールかな?という気分でしたが、ビールのおかわりはせず、山形県の地酒「純米吟醸・くどき上手」をお願いします。
また、ちょうど「鴨のくんせい」がなくなったことから、追加で「炙り明太子」をお願いします。


「もしかして、前もって炙ってあった?」と思うほど短時間で運ばれてきた「炙り明太子」は、表面がほんのり軽く炙られていますが中は生に近いレアな状態で、ピリッと感じる辛さが美味しく、「純米吟醸・くどき上手」がついつい進んでしまいます。

美味しい料理についついお酒も進んでしまい、それほど時間が掛からず「純米吟醸・くどき上手」が空になってしまったことから、青森県の地酒「純米・陸奥八仙」」をいただきました。


さて、汗も引き、喉も十分に潤ったところで、「ゆず切り」(変わり蕎麦)、「せいろ」、「田舎」の3種類をいただくことのできる「三色もり」をお願いします。


まずは、高知県産の新ゆずを使用した、柚子の香りと味わいを存分に楽しむことのできる「ゆず切り」が運ばれて来ましたが、蕎麦汁を付けずにそのまま食べても十分に美味しく、結局、蕎麦汁をほとんど使うことなく食べてしまいました。それにしても、この「ゆず切り」、かなり美味しいです。


次に運ばれて来た「せいろ」は、けして悪くはありませんが、「ゆず切り」が美味し過ぎたためか、普通としか言えない蕎麦になってしまったように思います。なお、お店の入口付近に掲げられていた案内によると、この日の蕎麦は「北海道雨竜町産のキタワセ」とのことでした。


最後にいただいた「田舎」は、やや硬めの歯応えでしたが、蕎麦を引き立ててくれるおとなしい蕎麦汁をしっかり付けて美味しくいただきました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば・嘉一』さんは、仕事帰りに立ち寄った居酒屋で料理とお酒をいただいているという感じのお蕎麦屋さんでしたが、料理は美味しく、丁寧で馴染み易い接客の花番さんは隅々まで目配りと気配りが行き届いていて、ちょっと高額な支払いとなってしまいましたが、仕事の疲れをしっかり気分良く癒してくれるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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