蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『仙味洞@千歳船橋』さんの華やかな香りの銘柄不明「特選原酒」

2019-05-19 11:00:00 | 東京23区(世田谷区)

ちょっとした所用で朝から東京都心へと出掛けたその帰り道、予想以上に早く帰宅することになったため、日頃訪れる機会の無い町にあるお蕎麦屋さんで蕎麦前と蕎麦をいただいてから帰宅しようと思い、小田急電鉄・千歳船橋駅から徒歩10分程度のところにある『蕎亭・仙味洞』さんへ立ち寄ってみることにしました。

お店には、開店時間の少し前に到着し、先客の御家族と一緒に開店を待ちますが、開店時間まで店内で待たせていただけることとなり、早々に店内へ案内されます。

そして、開店を待っている時間を利用してメニューを確認しますが、店内を見渡すと席の数も限られており、蕎麦前をいただいて良いのだろうか?、迷惑を掛けてしまわないだろうか?と、今更ながら不安がよぎります。


不安な気持ちを抱きながらも、11時なのでそれほど混雑はしないだろうと予想し、注文を取り来た花番さんにビール(中ビン)と一緒に「ちらし天ぷら」(小)と「板わさ」をお願いすると、心配する必要も無く、何事も無かったかのように手慣れた様子で注文を厨房へ伝えていましたが、注文したところでテーブル席を希望する3組目のお客さんが・・・。

ということで、やはり迷惑を掛けてしまいそうなので、テーブル席を離れ奥の座敷席へ移動することにしますが・・・、これはこれでなんだかとっても落ち着いた空間で、居心地が良いです。


まず初めにいただいた「板わさ」で瓶ビールをいただき、メニューを開いた時からずっと気になっていた「特選原酒」とだけ書かれた「お酒」を、女の子の花番さんに追加でお願いします。


銘柄不明の「特選原酒」と共にいただいた「ちらし天ぷら」は、少々厚めの衣が付いたお蕎麦屋さんの天婦羅らしい天婦羅で、粗塩が添えられましたが蕎麦汁でいただきたいかな?と感じるまずまずの天婦羅でした。

また、いただいた「特選原酒」は、「強いかな?」という印象を持つほど色の濃い日本酒でしたが、華やかな香りが強く、旨味タップリで味わいも深く、なかなか美味しい日本酒でした。


満足感の感じられる蕎麦前を楽しませていただいたところで蕎麦をいただくことにします。

蕎麦は、基本となる「せいろ」の他に1日20食限定の「田舎そばせいろ」があり、どちらにしようか迷いましたが、両方いただける腹具合だったことから、両方を1枚ずつお願いします。

先にいただいた、2段重ねで登場した「せいろ」は、辛過ぎずキリリと引きしまっていながらもしっかりした旨味の感じられる蕎麦汁がとても美味しいです。


次にいただいた、弾力感とコシの強さが感じられる「田舎せいろそば」は、蕎麦の風味と味わいを感じることのできる、美味しい田舎蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎亭・仙味洞』さんは、4人掛けのテーブル席が2つと小上がりの座敷に4人掛けの卓が4つあるのみという、やや狭いかな?と感じなくも無い店内ではありますが、清掃の行き届いた小奇麗で気持ちの良いお蕎麦屋さんで、加えて4人掛けのテーブル席には花が置かれているなど温かみと落ち着きが感じられます。

また、滞在したのは11時の開店から30分間程の、混雑するには少し早いお昼前の時間帯ではありましたがお客さんの出入りが絶えることはなく、中でも家族連れのお客さんが多く来店していたという印象が強く、地元に根付いていることが伺える居心地の良いお蕎麦屋さんでした。