2014.05.11、言葉の過不足を訂正。
秦野の「くりはら」さんでのんびり蕎麦前と蕎麦をいただいた後、再び小田急電車に乗って、お隣の足柄にある『そば処・あしがら翁』さんへ向かいました。
「くりはら」さんでしっかり蕎麦前と蕎麦をいただいた後なので腹具合は「満腹」ですが、「くりはら」さんから最寄駅まで徒歩約15分、そして『そば処・あしがら翁』さんは小田急電鉄・新松田駅から徒歩約25分と、移動するために合計約40分間歩くという適度な運動が行われます。
また、『そば処・あしがら翁』さんは蕎麦をいただくお店なので、「ざるそば」1枚くらいなら大丈夫だろうと思い、秦野までやって来たこの機会に、あと1歩足を伸ばして立ち寄らせていただくことにしました。
のんびり移動したことからお店に到着したのは14時で、まずはじっくり外観を眺めると普通の民家です。
まぁ、住宅を改築したお蕎麦屋さんに足を運ぶ機会も増えてきていることから驚くことも無く、また、以前は感じていた「玄関扉を開けることの抵抗感」(?)を感じることも無く、迷わず玄関の扉を開けます。すると、そこは予想通り普通の玄関で、スリッパに履き替え「知人宅におじゃまする感覚」でお店の中に入ります。
お店は、4人掛けと6人掛けのテーブル席が1つずつと、3~4人程度が座れるカウンター席があるのみという、それ程広くはないこじんまりとした造りですが、全体に「木」を多用していることから新築の民家のような明るく清々しい清潔感と木の香りが感じられます。
そんな、こじんまりとした店内に先客は2組計4人で、テーブル席が埋まっていたことからカウンター席を進められ、一番奥の明るい窓際席に着きます。なお、カウンター席は6人掛けテーブル席のあるフロアーから1段低いところにあり、フローリングではないことから今度は下駄に履き替えて席に着きます。
席に着いて目の前に置かれているカードケースのメニューを見ると・・・。
メニューは蕎麦が10種類程度、蕎麦と一品料理とデザートがセットになったおすすめのセットが3種類、そして一品料理は「焼き味噌」と「自家製ごま豆腐」のみで、「そばがき」は平日限定となっています。
ということで、迷うことも無く、「ざるそば」または「かけそば」と一品料理2品(焼き味噌と自家製ごま豆腐の両方)とデザートがセットになった数量限定のおすすめ「そばBセット」を瓶ビールと一緒にお願いします。
ちなみにAセットは、蕎麦にデザートと一品料理が1品付いているセットです。
まず運ばれてきたのは、蕎麦の実と山葵が乗っている「自家製ごま豆腐」で、「豆腐?」と思ってしまうほどの、滑らかなネットリ感の感じられる、なかなか上品な味わいのごま豆腐です。
続いて、「焼き味噌」が出てくるかと思いましたが、「すみません。焼き味噌少々時間が掛かっています。」という言葉が添えられて「ざるそば」が運ばれてきます。
「そうですか・・・。」と思いながら蕎麦を食べ始めると、直ぐに「焼き味噌」が運ばれてきます。
蕎麦は時間を置かない方が良いので出てきたらサッサと食べてしまいたいし、「焼き味噌」は温かいうちにいただきたいし、両方同時に食べるのは味が混ざってしまうし・・・。と少々迷いましたが、それ程時間は掛からないだろうと思い、「焼き味噌」を先にいただくことにします。
ということで、西京味噌を焼いた「焼き味噌」をいただいてみると、柚子の香りと味噌の上に乗っている揚げた蕎麦の実のカリカリ感が美味しく、メニューにある冷酒「純米吟醸・丹沢山」をいただきたくなってしまいますが、既に蕎麦が出ているのでお酒はお願いせず、大人しく「焼き味噌」をいただきます。
さて「ざるそば」ですが、麺はやや柔らか目の細麺です。そして、辛さ控えめの大人な蕎麦汁に付けていただくとツルツルっと抵抗感なく喉を通り過ぎて行く食べ易い蕎麦で、美味しいです。
まぁ、蕎麦をいただいて、悪い印象を持った「翁」のお蕎麦屋さんは過去1軒もありませんが。
最後にいただいたデザートは、更科粉に水と熱を加え、冷やして固めたお菓子で、土鍋でじっくり茹でた北海道の小豆とミルクを合わせた「あずき」と、新鮮なイチゴと練乳を合わせた「いちご」の2種類があり、どちらかの選択となっていたので「あずき」をいただきます。
そこそこ甘いのかな?なんて思いながら一口いただいてみると、甘くは無く、甘さ控えめの小豆がなかなか美味いデザートでした。
今日、蕎麦をいただいた『そば処・あしがら翁』さんは、ご主人にも奥さんにもおもてなしの心が感じられる、家庭的かつ誠実な接客の、蕎麦を心地良くいただくことの出来るお蕎麦屋さんでした。
また、連休中の平日を利用して秦野と足柄にある2軒のお蕎麦屋さんを遠足気分で訪れてみましたが、美味しい料理と蕎麦を十分に堪能しただけではなく、素朴さと清々さを感じることができ、心身ともにリフレッシュできたように思います。
ごちそうさまでした。