蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『蕎麦切り・翁@戸越銀座』さんの柳川鍋風「にら玉とうふ」

2019-04-12 18:30:00 | 東京23区(品川区)

一人で夕食を取ることになった週末金曜日、久しぶりに蕎麦前と蕎麦をゆっくり楽しみたいと思い、仕事を終えてから、東急電鉄池上線・戸越銀座駅から徒歩15分程度の所にある『蕎麦切り・翁』さんへと向かってみました。

お店に到着したのは開店時間を30分程過ぎた18時半頃であったため、地元の方々を中心に既に賑わっているのだろうか?と思いましたが、先客はカウンター席で蕎麦をいただいているビジネスマン一人のみと、予想に反して店内は静かです。

そして、花番さんに案内されたカウンター席左端に着き、「冷」と「温」とが別メニューになっているなど複数のメニューに分かれている一品料理のメニューをじっくり眺め、まずは「ほうれん草お浸し」と「にら玉とうふ」を生ビールと一緒にお願いします。


生ビールをいただきながら改めて店内の様子を眺めてみると、テーブル席は4人掛けと2人掛けのテーブル席が各1卓ずつ広々とした店内にゆったり配置されているのみで、カウンター席がメインなのかな?という印象ですが、狭さを感じることも無く、清潔感と心地良さが感じられます。


店内の様子や充実した一品料理のメニューをじっくり眺めていると、直ぐに出てくるだろうと思った「ほうれん草お浸し」よりも先に「にら玉とうふ」が運ばれてきます。

目の前に置かれた「にら玉とうふ」は、柳川鍋風のスタイルでしたが、けして辛くはない濃い目のツユを吸った天かす(なのかな?)の歯応えが良く、とても美味しいです。


追って運ばれてきた「ほうれん草お浸し」は、濃い緑色としっかりした歯応えに素材の良さが感じられる、まずまずのお浸しでした。


生ビールが空となり、料理が残り少なくなったところでお酒をいただこうと再度メニューを眺め、「だし巻玉子」と冷酒「金婚・生貯蔵酒」をお願いします。

店内は適度に混雑しているものの、それ程時間がかからず運ばれてきた「だし巻玉子」は、個人的にはもう少し甘味がほしいかな?という感じでしたが、酒の肴に適した納得の玉子焼でした。


美味しい料理を十分いただき、そろそろ蕎麦をいただこうかと思う腹具合でしたが、お店の雰囲気が心地良く気分も良いのでもう少し蕎麦前をいただこうと思い、「酒盗みょうが和え」と純米吟醸「上善如水」を追加でお願いします。


追加でいただいた「酒盗みょうが和え」は、シャキッとした茗荷の食感とサッパリ感が何だか嬉しく感じてしまう、日本酒が進む嬉しい一品でした。


蕎麦前を十分に楽しませていただき、そして最後にいただいた「もり」は、甘辛具合が絶妙な、まろやかな旨みの感じられる蕎麦汁がとても美味しいです。

また、田舎かな?と感じてしまうやや太めで風味の良い蕎麦も美味しく、「久しぶりに美味しい蕎麦をいただいた」という高い満足感を感じることのできた「もり」でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦切り・翁』さんは、明るく清潔感の感じられるお店の雰囲気も良く、料理にも蕎麦にも高い満足感を感じることのできるお蕎麦屋さんでした。特に、腰の低いおもてなしの心が感じられる接客はとても好印象で、仕事の疲れをスッキリと洗い流してくれる温かみのある接客でした。

なお、気分良く蕎麦前と蕎麦を楽しむことのできるお蕎麦屋さんであったことから、価格を気にすることなくいただきたい料理をあれこれいただいたので支払いは少々高額になるかと思いましたが、間違っていませんか?と確認したくなる程の良心的なお支払額でした。

ごちそうさまでした。


『さとう@古都・鎌倉』さんの綺麗な「出し巻き玉子」

2019-04-07 11:40:00 | 神奈川県(鎌倉市)

桜が散り始めた4月最初の日曜日、うちの奥さんと二人で朝から古都・鎌倉へと出掛け、昼食を取るために鎌倉駅から徒歩数分のところにある『手打ちそば・さとう』さんに立ち寄ってみました。

お店には、開店時間を10分ほど過ぎて到着したため満席でしたが、「待ち」の先頭であり、席に着いているお客さんは蕎麦をいただいているお客さんが多いようなので、それ程待たないだろうと予想して待つことにしました。

そして20分ほど待った12時丁度に店内へと案内され、カウンター席左端の席に着きます。
席に着き、まず手書きのメニューに手を伸ばしてみると、心をくすぐる一品料理や日本酒が並んでおり、久しぶりの蕎麦前を楽しませてくれそうです。


ということで、お店の外には席を待つお客さんが並んでいますが、蕎麦前を楽しませていただこうと思い、「にしんの有馬煮」と「出し巻き玉子」と「野菜盛り」(天婦羅)の3品を、生ビールと一緒にお願いします。


まず最初に運ばれてきたのは、有馬煮という言葉に目が止まった「にしんの有馬煮」で、有馬煮の特長でもある山椒の風味が程良く、美味しいです。


続いて運ばれてきたのは、混雑しているお昼でも注文可能か確認してからお願いした「出し巻き玉子」で、ほんのり感じられる出汁の旨味が美味しいです。


今日は朝から天気が良く、気温も高めだったこともあってか生ビールが簡単に空になってしまったことから、佐賀県の地酒「特別純米・鍋島」をお願いします。


「特別純米・鍋島」をいただき始めたタイミングで運ばれてきた、二人でいただくことを想定して塩の山を二つにしてくれている「野菜盛り」は、素材の良さを生かしたアッサリした天婦羅で、旨味の感じられる「特別純米・鍋島」と一緒に美味しくいただきました。


入口の扉が開けられた状態でも寒さを感じることはなく、そのオープンな雰囲気と親しみ易い接客に心地良さが感じられるお蕎麦屋さんで、ついつい長居をしたくなりそうでしたが、席を待っているお客さんもたくさんいるので、料理とお酒の追加はせず、最後に「鴨せいろ」いただき、北鎌倉へと向かいました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば・さとう』さんは、ご夫婦二人で営んでいるお蕎麦屋さんのようで、お客さんの多い日曜日などは長時間に渡って多忙な時間が続くと思われますが、そのような忙しい状況の中でも気配りと丁寧さを欠くことの無い、奥さん(かな?)の親しみ易い心のこもった自然な接客がとても好印象なお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。