東京都心での仕事が予定よりも早く終わったため、自宅とは反対方向へ少し足を延ばして、東武鉄道&都営浅草線・押上駅から徒歩3分程度のところにある『手打ち蕎麦・朴仙』さんの暖簾を潜ってみることにしました。
お店に到着したのは17時半を少し過ぎた時間でしたが、雨の影響もあってか綺麗で落ち着いた店内に先客の姿は無く、そっと静かに仕事の疲れを癒すことができそうな雰囲気です。
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そして、案内された店内一番奥の席に着いてメニューに手を伸ばしてみると、一品料理のメニューには「蕎麦屋の肴」と「夜のおつまみ」の2種類があり、驚くような料理は無いのかもしれませんが、仕事帰りに一人で蕎麦前を楽しむには十分な品揃えです。
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2つのメニューを眺めながらあれこれ迷った結果、どちらのメニューにも書かれている「青豆とうふ」と、夜のおつまみに書かれていた「自家製さつま揚」を瓶ビールと一緒にお願いします。
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まずいただいた「青豆とうふ」は、箸でつまんでも崩れることの無いギュッと凝縮された豆腐で、しっかりした食感とほんのり感じる甘味がなかなか美味しいです。
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次にいただいた「自家製さつま揚」は、フワフワで柔らかく、それでいて中はしっとりとしているとても美味しい「自家製さつま揚」でした。
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美味しい料理に気分も良くなったところで「樽酒」をお願いします。
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樽酒をお願いすると、まず升と粗塩が目の前に置かれ、追って片口から升に日本酒が注がれます。
表面張力で膨れた樽酒を、こぼさないようにそっと口を付けていただいてみると、升から香る木の香りが心地良く、美味しい地酒もありましたが「これで十分!」と思える納得の樽酒でした。
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BGMも無く、他にお客さんの姿も無い静かな店内で女性の花番さんと二人だけという状況に緊張感を感じてしまったものの、それでも気分の良さに料理とお酒は進み、今頃になってから「板わさ」をお願いするのは少々イマイチかな?とも思いましたが、日本酒に合う軽い肴がほしかったので「板わさ」をお願いします。
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居心地の良さに満足感を感じていると、お酒と料理の両方がそろって無くなったため、もう少し蕎麦前を楽しませていただこうと思い、山形県の地酒「吟醸・出羽桜<桜花>」と「野菜の天ぷら」を追加でお願いします。
ピチピチピチピチと聞こえてくる天婦羅を揚げる音と、ほのかに香る油の香りに「これは旨そうだ!」と大きな期待を寄せた「野菜の天ぷら」は、2人でいただくことを前提としているのか5品の野菜が2つずつあり、食べ応え十分な野菜の天婦羅盛り合わせでした。
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蕎麦前の料理をあれこれいただいたため、腹具合は満腹に近い状態でしたが、最後に「せいろもり」をお願いします。
いただいた「せいろもり」の蕎麦汁は、辛口ではあるものの出汁の旨味がしっかり感じられ美味しいです。また、蕎麦はまろやかな味わいで、喉越し良く食べ易い蕎麦でした。
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今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ち蕎麦・朴仙』さんは、外観こそ、常連さん達が毎日ように集まりみんなでワイワイガヤガヤと楽しい一時を賑やかに過ごしている下町の食堂にも見えましたが、いざ店内に入ってみると、清潔感の感じられる綺麗なフロアと静かで落ち着いた雰囲気に心地良さを感じることのできるお蕎麦屋さんでした。
また、お店の雰囲気のみならず、若いのにしっかりしている花番さんの接客も好印象だし、ご主人は訪れた時も帰る時も厨房から心のこもった元気な声で挨拶してくれるし・・・、と、一人で憩いの一時を気分良く過ごすのできるとても居心地の良いお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。
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