蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『天祥庵@忍野村』さんの「とりモツと手羽元の甘辛煮・味玉添え」

2017-11-19 12:25:00 | 山梨県

山梨県の石和温泉に宿泊した翌日、一度訪れてみたいと思っていた富士・忍野村(山梨県南都留郡)にある『手打そば・天祥庵』さんに立ち寄ってみました。

混雑するのでは?と予想してお店には12時前に到着したいと考えていましたが、道路の混雑もあり予定より30分程度遅い12時半前の到着となってしまいました。そのため、満席かな?という不安を抱いての訪問となりましたが、天井の高さが印象的な古民家風の店内は混雑しておらず、待つことも無くゆったりと席に着くことができました。

席に着いて早速メニューを眺めてみると、定番メニューの他に「秋冬のメニュー」という数量限定のメニューが用意されていて、お酒をいただきたくなる料理ばかりではありましたが、車で訪れていることからお酒をいただくことはできず、ノンアルコールで、その秋冬限定メニューの「とりモツと手羽元の甘辛煮・味玉添え」と「鴨田舎」(蕎麦)をお願いします。


料理と蕎麦をお願いしてから、テーブル席と座敷席合わせて50席以上あるのではないかと思われる、思いのほか広い店内を見渡してみるとストーブが・・・。
そして、目の前には足利一茶庵の創業者でもある片倉康雄氏の大きな写真が・・・。



そんな、山里の素朴なお蕎麦屋さんという雰囲気が漂う店内の様子を眺めていると、国産若鶏を使用した「とりモツと手羽元の甘辛煮・味玉添え」が目の前に置かれます。

いただいた「とりモツと手羽元の甘辛煮・味玉添え」は、辛過ぎることの無いタレと柔らかい食感がとても好印象で、手羽も柔らかく、素材の良さが生かされた美味しい鶏肉料理でした。


追って運ばれてきた数量限定の「鴨田舎」は、季節の野菜がたくさん入った鴨汁と蕎麦の組み合わせでしたが、蕎麦はもちろんのこと具だくさんの鴨汁も美味しく、納得の「鴨田舎」でした。

なお、インターネット上に公開されている情報をあれこれ読んでみると、美味しい蕎麦を打つために「水」に拘り、敷地内に掘った地下60mの井戸から汲み上げている水を使用して蕎麦を打っているとのことです。


今日、忍野八海へ向かう前に立ち寄った『手打そば・天祥庵』さんは、古民家の佇まいを内外に残したお蕎麦屋さんでしたが、観光客向けのお蕎麦屋さんという印象は薄く、花番さんの丁寧な接客を受けながら素朴な料理と美味しい蕎麦をいただくことのできるお蕎麦屋さんでした。

なお、うちの奥さんは「つけとろ」をいただきましたが、「久しぶりに美味しい蕎麦を食べた」との感想で、久しぶりの温泉旅行に花を添えてもらったようです。

ごちそうさまでした。


『大黒屋@山梨・猿橋』さんの「鮎うるか・三種盛」

2015-09-20 10:15:00 | 山梨県

所用で山梨県の都留市へ向かうその途中、日本三奇橋のひとつ「猿橋」に立ち寄り、昼食には少々早い時間ではありましたがその「猿橋」のすぐ目の前にある『大黒屋』さんで蕎麦をいただくことにしました。

お店には、開店直後の10時少し過ぎに到着しましたが、時間が早いこともあって先客の姿は無く、また、時間にも余裕があることからビールでも飲みながらのんびり出来る状況ではありましたが、車で訪れていることからノンアルコールで「鮎うるか・三種盛」と馬肉の竜田揚げが付いた「忠治そば」をお願いします。


いただいた「鮎うるか」は、鮎の内臓のみを塩漬けにした「にがうるか」と鮎の身と内臓を塩漬けにした「身うるか」、更に落ち鮎の真子、白子の塩漬けである「子うるか」という3種類のうるかが楽しめる盛り合わせになっていて、いずれのうるかも苦味が美味しく、中でもサンマのはらわたのような苦味の「にがうるか」(写真左端)は苦いと感じながらも箸の止まらない美味しさで、熱燗が欲しくなってしまいます。


馬肉の竜田揚げが付いた「忠治そば」は、ツルツルっとした喉越しの良い蕎麦で、やや蕎麦汁が甘いかな?という印象でしたが、歯応えの良いまずまずの蕎麦でした。

また、肉団子のように丸くした馬肉の立田揚げは、揚げているということもあってか馬肉の味わいは感じられませんでしたが、柔らかい食感の、ビールが欲しくなってしまう美味しい竜田揚げでした。


今日、蕎麦をいただいた『大黒屋』さんは、国定忠治も宿泊したことのある旅館だったとのことで、1階にはテーブル席、座敷席の他に土産コーナーもあるというかなり広いフロアのお蕎麦屋さん(?)でした。

そして、鮎の塩焼きや自家製こんにゃくなどの料理もメニューに並んでいて、紅葉シーズンにハイキングでもしながら、ちょっと一休みして喉の渇きを潤すには丁度良いお店ではないかと思います。

ごちそうさまでした。


『幟@石和温泉』さんのB級ご当地グルメ「鳥もつ煮」

2014-09-20 10:55:00 | 山梨県

観光旅行ではありませんが、日帰りで山梨県の甲府へ行く所用が出来たことから、JR中央本線・石和温泉駅近くにある『そば処・幟(のぼり)』さんで早目の昼食を取ることにしました。

お店に到着したのは開店時間(11:00)より前だったため付近をブラブラしながら開店を待っていると、開店5分前に暖簾が掛かり、そして穏やかで柔らかい笑顔のご夫婦に迎えられながら店内へと入ります。

店内は、複数あるテーブル席の他に、おじいちゃん&おばあちゃんと一緒に家族で利用できそうな座敷のテーブル席が2つあるという配置で、そこそこ広いです。


今日は長居をする予定ではありませんが、落ち着いて蕎麦をいただくことの出来る店内奥の4人掛けテーブル席に着き、「玉子焼」と、2010年に開催されたB級ご当地グルメの祭典「第5回B-1グランプリin厚木」で第1位のゴールドグランプリを受賞した「鳥もつ煮」をノンアルコールでお願いします。


まず運ばれて来たフワフワの「玉子焼」は、ほのかな甘さ具合が程良く、なかなか美味しいです。


いただくことを楽しみにしていたB級ご当地グルメの「鳥もつ煮」は、生姜の効いた、かなり煮詰めていると思われる濃く辛いタレがなかなか美味しく、ビールとの相性も良さそうでしたが、今日は車で訪れていることからおとなしく熱い緑茶でいただきました。


さて、今日はノンアルコールということもあり、蕎麦前を早目に切り上げて蕎麦をいただきます。
いただいたのは、蒸篭の蕎麦をかき揚げの入った熱々のつけ汁でいただく「天もり」で、つけ汁は、やや薄味という印象ではありますが、かき揚げになっている海老のプリプリ感がとても良い感じです。そして、蕎麦は細麺ながらしっかりした歯応え(腰)が感じられ、なかなか美味しいです。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『そば処・幟』さんは、奥さんの親しみ易い笑顔と丁寧な接客が好印象の、美味しい料理を肴にのんびりお酒をいただきいお蕎麦屋さんでした。

また、「玉子焼」も「天もり」も、日本橋の砂場さんをイメージさせる料理だったことから、「東京の砂場さんと何か関係があるんですか?。」と伺ったところ、「室町と赤坂の両方で修行してたんです。」とのことでした。
なるほど・・・。と、蕎麦の美味しさに納得です。

ごちそうさまでした。