蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『なむいち@横浜・下飯田』さんの「一口おつまみセット」

2014-03-21 22:37:15 | 横浜市(泉区)

横浜市営地下鉄・下飯田駅から徒歩13分程度のところにある、フルに肩書きを付けると店名がとても長くなる『石臼挽き・自家製粉・手打ち蕎麦 坊ノ上・なむいち』さん。

営業時間が11:30~14:30と短く、更には口コミサイトなどを見ても評判が良く、いつ行っても混雑していると思われることから「行ってみよう!。」という気持ちになかなかなりませんでしたが、たまたま近くまで行く用事ができたことから、用事を済ませた後に訪れてみることにしました。

お店に着いたのは丁度昼時で、駐車場は予想通り満車でしたが、10人程度が座れる大きな相席用のテーブル席が空いていたことから、待つことも無く席に着くことが出来ました。

席に着いて店内を見渡すと、ご夫婦で訪れているお客さんが多く、3つある4人掛けのテーブル席は2人づつ3組のお客さんで埋まっています。また、皆さんビールを飲むことも無く純粋にお蕎麦を食べています。

確かに、単品の天婦羅や漬物はありますが、板わさや玉子焼といった一品料理は無く、何となく「昼から飲むの?。」的な雰囲気が感じられることから飲み難い状況ではありますが、「ビールをお召し上がりのときにいかがですか?」という一言が添えられている「本日の一口おつまみセット」という料理がメニューにあることから、気にせず瓶ビールと一緒に「本日の一口おつまみセット」と「単品天ぷら」をお願いし、併せて、蕎麦が無くなってしまわないよう、おかわりの蕎麦(もりそば替え)を付けて「もりそば」をお願いします。

まずは時間も掛からずビールと「本日の一口おつまみセット」が運ばれてきます。
このおつまみセット、料金が200円と驚くほどの低価格ですが、しっかりした内容のあるおつまみで、ビール1本ならこれだけでも十分な内容です。


そして時間が掛かると言われた「単品天ぷら」が、待つことも無く運ばれてきます。
塩でいただく天婦羅は、品数の多い野菜が太い海老を取り囲んでいるように盛り付けられていて、一つ一つの具材も大きく食べ応えがあります。中でもインゲンの天婦羅は素材の味が活かされていて、美味しいです。


天婦羅をいただきながら再び店内を見てみると・・・。
お店の外で順番待ちをしているお客さんがいますが、店内に混雑しているという雰囲気は無く、4人掛けのテーブル席は相席をしていないので2人×3組で着席率50%、利用している10人掛けの相席用テーブル席は、みんなが席の両側に荷物を置いても他のお客さんに迷惑が掛からない状態です。

つまり、混雑していて待つことを前提とした方が良いと思いますが、「大きなテーブル席で良い。」とするならば、夫婦二人で訪れてもさほど待つことなく席につけるのかもしれません。蕎麦前のお客さんも見掛けないし・・・。

そんな事を考えていると、ビールを飲み終える前に「もりそば」が運ばれてきます。
注文時、ビールと料理と蕎麦を全て一緒にお願いしたのは、蕎麦が出てくるまで30分以上待つこともあるためでしたが、「待った。」という感覚は無く、どちらかというと「早い。」という感じです。


なお今回は、初めからおかわりの蕎麦(もりそば替え)を付けて「もりそば」をお願いしました。
これは量が少ないからではなく、「替え」(おかわり)をお願いすると、最初の「もりそば」と産地が異なる蕎麦を出していただけるという、お店の配慮を楽しむためです。

ということで、1枚目の「もりそば」は北海道産の「牡丹」で、コシが強く旨味が感じられます。


2枚目の「もりそば替え」は長野県の黒姫で、十割蕎麦とは思えないツルツルっとした滑らかな喉越しの美味しい蕎麦です。なお、蕎麦汁はスッキリした、蕎麦にタップリ付けても辛くない蕎麦汁でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『坊ノ上・なむいち』さんは、昼営業のみで営業時間も短く、更にはいつ行っても混雑しているという印象を持っていたことから敬遠していたお蕎麦屋さんでしたが、「もりそば」を2枚お願いすると対照的な2種類の蕎麦をいただくことが出来るなど、蕎麦を楽しむことの出来るお蕎麦屋さんでした。

そして、接客に当たっている女性店員さんの対応が好感の持てる丁寧な対応で、更には混雑しているのにバタバタと焦っている様子も見せず、もっと早く訪れれば良かったと後悔する気持ちが湧き上がってくるほど良い印象を持ったお蕎麦屋さんでした。

まぁ、夫婦で静かに蕎麦を楽しむことの出来るお蕎麦屋さんってとこでしょうか?。

ごちそうさまでした。