蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

店内から見える風景が素晴らしい『翁@安曇野』さん

2018-08-17 10:45:00 | 長野県(中信)

夏休みにうちの奥さんと二人で信州を訪れた際、一度訪れてみたいと思っていた『安曇野・翁』さんに立ち寄ってみました。

お店は、席を待つお客さんの列ができる人気店であることは容易に想像できるため、早目に移動して開店時間の15分前に到着しましたが、既に10名程度の方が開店を待っています。

そして、まぁ、10名程度なら1巡目で着席できるだろうと思っていると、店内への案内が始まり開店10分前には満席となってしまいました。


残念ながら眺めの良い窓際テーブル席に着くことはできませんでしたが、広々とくつろげる座敷席について早速メニューを眺めてみると、メニューは限られているようですが、車で移動している途中でいただく昼食なので問題はありません。

ということで、せっかくなので「ざるそば」と「田舎そば」の両方をいただこうと思い、若い女の子の花番さんに「ざると田舎を1枚ずつ」とお願いすると、「ざるそばと、少し遅れて田舎そばですね」としっかりした対応です。


蕎麦を待ちながら店内を見渡してみると、一般家庭の広めのリビングと座敷にテーブルを並べたという印象ですが、やはり窓から見える風景の素晴らしが特長の一つではないかと思います。


店内を見渡したり窓から見える風景を眺めながら蕎麦を待っていると、しばらくして配膳が行われ、まず「ざるそば」が運ばれてきます。

目の前に置かれた細麺の蕎麦は、キリリと引き締まった蕎麦汁の個性が強く、蕎麦汁を付けずにそのままいただいた方が蕎麦の風味が感じられ美味いしいかな?と感じる蕎麦でした。


追っていただいた「田舎そば」は、しっかりした歯応えの感じられるやや太麺の蕎麦でしたが、食感も喉越しも良く、ざるか田舎のどちらか一方のみをいただくとするならば、田舎かな?と思うなかなか美味い「田舎そば」でした。


今日、蕎麦をいただいた『安曇野・翁』さんは、夏休みということもあり年配の方を中心とした家族連れのお客さんが多数来店していましたが、後から後から続々と他県ナンバーの車が途切れることなく集まってくる人気店で、場合によっては長い時間待つことも考えられますが、信州らしい美しい風景を眺めながら美味しい蕎麦をいただくことのできるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。


『ときそば@新橋』さんの甘口味噌が美味しい「厚揚げ味噌焼き」

2018-08-09 18:25:00 | 東京23区(港区)

東京都心での仕事を終え、冷えたビールでも飲んでから帰宅しようと思い、JR東海道線・新橋駅から人混みの中を7~8分程度歩いたところにある『新橋ときそば』さんに立ち寄ってみました。

お店に到着したのは18時半近くで、駅から離れているとはいえビジネス街にある人気のお蕎麦屋さんであることから、既にビジネスマンで盛り上がっているかな?と思いましたが、先客は年齢の若いお客さんが5名程度と、「まだ、時間が早いのかな?」といった感じです。

そして、勧められたカウンター席に着きながらとりあえず瓶ビールをお願いし、一息ついたところで「塩たこぶつ」と「厚揚げ味噌焼き」をお願いします。


拭っても拭っても溢れ出てくる汗を更に拭いながらいただいた「塩たこぶつ」は、その名前からしょっぱいのかな?と思いましたが、しょっぱさを感じることは無く、赤星(瓶ビール)と一緒に美味しくいただきました。


日中は暑さも厳しく喉が渇いていたことからビールの進みも早く、アッという間に瓶ビールが残りグラス1杯になってしまったことから、静岡県の地酒「超辛口純米・花の舞」をお願いします。


いただいた「超辛口純米・花の舞」は、口当りこそ柔らかく穏やかな印象でしたが、辛さがしっかり余韻に残る日本酒でした。


次にいただいた「厚揚げ味噌焼き」は、「厚揚げの間に味噌が挟まっているので醤油をつけずにそのまま食べてください」という花番さんの説明に従いそのままいただいてみると、熱々でカリッとした食感とほんのり甘い味噌の味わいが程良く、とても美味しいです。


美味しい料理とお酒に気分も良く、更に5勺でいただいたということもあり「超辛口純米・花の舞」が見る見るうちに無くなってしまったため、再び日本酒のメニューを眺め、福島県の地酒「生貯蔵 純米・奈良萬」をお願いします。

なお、日本酒は一合や二合でもいただくことができるとのことですが基本は五勺となっており、どれにしようか迷った時やあれこれいただきたい時などには嬉しいメニューとなっています。


お店は、まだまだ空席がみられるものの多くの席が埋まってきていることから、早目に「だし巻き玉子」(卵2個)をお願いし、残っている料理をいただきながら玉子焼の出来上がりを待っていましたが、もしかしたら時間が掛かるかな?と思ったことから、直ぐに出てくると思われる「花わさびの醤油漬け」を追加でお願いします。

すると、直後に玉子焼が・・・。

いただいた「だし巻き玉子」は、熱々で焦げ目の無いとても綺麗な玉子焼で、美味しいです。

ちなみに、玉子焼のサイズは卵の数が2個と3個の2種類があるようですが、1個や4個以上のサイズも受けていただけるとのこと。一人で訪れ少しだけあれば良い時や、数人で訪れてみんなでいただく時に良いのかもしれません。


さて、「だし巻き玉子」をいただいたところで空腹も満たされてきたことから、「花わさびの醤油漬け」をいただいたところで蕎麦をお願いします。


蕎麦のメニューを見てみると、「剣客そば」という、岩のりがのった生姜風味のぶっかけ蕎麦に目が止まり心が引かれましたが、細打ちの「ざる」と太打ちの「田舎」とが普通盛りサイズでセットになった「二色そば」をいただくことにします。


蕎麦の注文を終えると、お酒はよいですか?と花番さんに声を掛けられます。

「もう、お酒は終わり」と考えていましたが、声を掛けられると不要と思いながらもついつい「じゃあ、もう一杯だけ。五勺があるし・・・」と思ってしまい、福井県の地酒「純米・雲乃井」を五尺をお願いしてしまいます。

五勺というサイズは、重宝であり嬉しいサイズと思いますが、ついつい「もう一杯、五勺なら・・・」と飲み過ぎてしまうサイズなのかもしれません。


若い女性の花番さんとお酒の話をしながら蕎麦を待っていると、カウンター越しに笑顔のご主人から細打ちの「ざる」が差し出されます。

受け取った蕎麦を見ると量も多く、2枚は多かったかな?という思いが湧いてきましたが、まず蕎麦汁を付けずに一口いただいてみると・・・。

おっ、なかなか美味しいじゃないですか!。

蕎麦汁を付けても美味しいですが、蕎麦汁を付けなくても十分に美味しいです。


追って差し出された太打ちの「田舎」は、太打ちでありながら喉越しが良く食べ易い蕎麦でした。
1枚目の「ざる」を受け取った時は、多かったかな?とも思いましたが、なかなか美味しい蕎麦で、ツルツルっと2枚を一気に食べてしまいました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『新橋ときそば』さんは、外見こそしっとりとした落ち着いた佇まいのお蕎麦屋さんですが、ご主人も若く、お店を出る時にお店の外まで出てきて見送りをしてくれた若い女性の花番さんの気さくな接客も好印象で、落ち着きの中にカジュアルな雰囲気も感じることのできたお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。