蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『ひらそば@大森』さんの甘口味噌が美味しい「栃尾揚げのねぎ味噌焼」

2018-01-18 18:25:00 | 東京23区(大田区)

出張先での仕事を終え、帰宅するその帰り道、JR京浜東北線・大森駅近くにある『手打蕎麦処・ひらそば』さんへ立ち寄ってみました。

お店は、駅から徒歩数分の所にあり、夕方18時過ぎであることから混雑しているかな?と思いましたが、いざ扉を開けて店内に入ってみると、数組の年配ご夫婦がお酒や蕎麦をいただきながら思い思いの時間を過ごしているのみで、静かな大人の空間といった雰囲気です。

静かな一時を過ごすことができそうだと期待を膨らませながら、案内された6人掛けテーブル席の端に着いて店内を見渡してみると、酒蔵の前掛け(で良いのかな?)が飾られていたり、柱に日本酒のラベルが貼られていたりと、日本酒に拘りを持っているようです。


珍しい(?)小瓶の瓶ビールをお願いしてから一品料理のメニューを眺めてみると、実際に料理を見てみないと何とも言えませんが、全体的に良心的な価格設定ではないかと思います。そして、そんな一品料理の中から、「板わさ」と「栃尾揚げのねぎ味噌焼」をお願いします。


正月に随分と食べたにも関わらずついついお願いしてしまった「板わさ」は、蒲鉾そのものは普通という印象ですが、添えられていたわさび漬がなかなか良い感じです。


瓶ビールが空になったところで、楽しみにしていた日本酒をいただきますが、定番のラインナップの他に「信州の地酒を楽しむ」というメニューがあったことから、飲んだことの無い岡谷の地酒「純米吟醸・神渡」(みわたり)をいただいてみることにします。


タイミング良く登場した「栃尾揚げのねぎ味噌焼」は、甘口の味噌がなかなか好印象で、口当たり柔らかく旨味の感じられる「純米吟醸・神渡」と一緒に美味しくいただきました。


美味しい日本酒をいただきながら心地良い一時を過ごしていると、年配のご夫婦を中心にパラパラとお客さんが訪れ、厨房も忙しさが増しているよう思われましたが、もう少し蕎麦前をいただきたいと思い、時間がかかることを承知の上で「天ぷら盛り」と木曽郡の地酒「純米吟醸・十六代九郎衛門」を早めにお願いします。

時間がかかるかと思い早めにお願いしたもののそれ程時間がかからず運ばれてきた「天ぷら盛り」は、7品と品数も多く、酒の肴には十分な天婦羅盛り合わせでした。

また、木曽郡の地酒「純米吟醸・十六代九郎衛門」は、しっかりした旨味が感じられるものの、キリリと引き締まった口当たりで、ついつい飲み過ぎてしまいそうな美味しさです。


一人のんびりした一時を過ごしながら仕事の疲れを流したところで、最後に信州安曇野産の蕎麦粉で打った蕎麦をいただき、今日の蕎麦前と蕎麦を〆ました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打蕎麦処・ひらそば』さんは、明るく落ち着いた雰囲気と花番さんの柔らかい接客に居心地の良さが感じられるお蕎麦屋さんで、仕事帰りに一人のんびりした一時を過ごすことのできる、そして夫婦で楽しい一時を過ごすことのできる町のお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。


『ゆふ徳@目黒』さんの寒い日には嬉しい「鴨団子鍋」

2018-01-09 17:10:00 |  東京23区(目黒区)

JR山手線・目黒駅から権之助坂を下り切り、今度は緩やかに坂道を登り進んだところにある『手打ちそば・ゆふ徳』さん。

目黒駅から歩くと20分近くかかるかな?という距離でしたが、時間には余裕があることから歩き始めてみたものの、その道のりは終始坂道で、お店に到着した時は「開いてて良かった!」(20分近く歩いて閉まっているとガッカリ度が高い)といった感じです。

そして、ホッと胸をなでおろしながらお店の扉を開けてみると、店内奥に真っ直ぐ伸びる通路の左側半分に2人掛けテーブル席が6卓あるという細長くこじんまりした作りではありますが、木の温もりと清潔感の感じられるお洒落なフロアが目の前に広がります。


席は特に指定されなかったため、入口に近い席に着いて、とりあえず瓶ビール(エビス中)をお願いしてからメニューに手を伸ばします。

メニューは、「酒の肴」という定番メニューの他に「本日のおすすめ」メニューがあり、定番メニューの中には「浸し、和え、煮、焼き、揚げ」のおつまみがセットになった「お通し五品」という盛り合わせ料理があるなど多彩な品揃えです。


2種類のメニューを眺めながらあれこれ考え、「本日のおすすめ」メニューの「なすみそ」と、定番メニュー「酒の肴」から「ひな鳥焼き」をいただくことにします。


まずいただいた熱々の「なすみそ」は、辛口の味噌と茄子とがマッチしていて美味しいです。


続いていただいた「ひな鳥焼き」は、野菜が少々焦げ過ぎかな?と思いましたが、いざいただいてみると、その焦げを含めてなかなか美味しく、空腹を満たしてくれる一品でした。


ビールが無くなったところで、拘りの見える日本酒の品揃えの中から、山形県の地酒「桜花本生(吟醸)・出羽桜」をお願いします。また、鍋でもいただいてみようかな?と思い、「鴨団子鍋」を一緒にお願いします。


予想以上に大きな鍋で登場した「鴨団子鍋」は、時間の経過と共に冷めてしまうのが少々残念ではありましたが、数多くの肉団子が入っていて、寒い日には嬉しい鍋料理でした。


鍋料理を肴にお気に入りの「出羽桜」をいただき、気分も良くなったところで蕎麦をいただこうと思いメニューを再び眺めてみると、「変わりそば」を特徴としているのか、年間を通して数種類の「変わりそば」を打っているようです。


ということで、今の季節にいただける「ゆず切り」をいただいてみると、柚子の香りがしっかり感じられるものの強過ぎることは無く、蕎麦汁を付けずに美味しくいただくことのできるまずまずの「ゆず切り」でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば・ゆふ徳』さんは、駅から離れているということもあってか、賑やかで活気の感じられるお蕎麦屋さんというよりも、家族連れや女性一人のお客さんが明るく清潔感漂う店内で気兼ねなくお蕎麦をいただくことのできる、お蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。