蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『柳屋@神保町』さんの「上板わさ」

2013-11-26 23:52:48 | 東京23区(千代田区)

今日はお昼前から東京の九段下へ外出し、仕事を終えた夕方18時前、夕食を取るために一人お蕎麦屋さんへと向かいました。

九段下からの徒歩圏内には老舗のお蕎麦屋さんも多く、どこのお蕎麦屋さんへ行ってみようか迷うところではありますが、今回は九段下・水道橋(猿楽町)・神保町近辺にあるお蕎麦屋さんの中から、訪れることが難しい「平日のみ営業」の『神保町・柳屋』さんを訪れることにしました。

訪れた『神保町・柳屋』さんは、木鉢会に所属する老舗のお蕎麦屋さんではありますが、東京メトロ半蔵門線&都営三田線・神保町駅近くの高層ビル1階にお店があり、入口が大きなガラス扉になっているなど、「老舗」という言葉からイメージする雰囲気とは少々異なる店構えです。

お店に到着し、ガラス扉を開けて店内に入ると先客は年配の男女3人1組のみで、とても静かです。
そして、席の指定が無かったことから、遠慮して4人掛けのテーブル席を避けて8人掛けの大きなテーブル席に着きましたが、この遠慮が後々苦労することになる大失敗でした。

席に着いてとりあえず瓶ビールをお願いし、ビールを待っている間に一品料理の欄を眺めていると、「板わさ」に目が止まります。「板わさ」そのものは珍しくありませんが、普通の「板わさ」の隣に「上板わさ」という料理があり、小田原・鈴廣さんの蒲鉾を使用していることが明記されています。


「板わさ」にこだわりがある訳ではありませんが、「上」という文字と「小田原鈴廣」という文字に心が動いてしまい、その「上板わさ」と「玉子焼き」を花番さんにお願いすると、玉子焼きは小さいサイズも出来るとのこと。ならば「玉子焼き」は小さいサイズにしてもらい、もう1品「焼き鳥(たれ)」をお願いすることにしました。

お通しの「揚げそば」を肴に、ビールを飲みながら改めて店内を見渡してみると、ゆったりくつろげる和風の演出が細部に見られ、更には天井が高く体育館のように湾曲していてなかなかお洒落です。


のんびり店内を眺めていると、楽しみにしていた「上板わさ」が運ばれて来たので早速いただいてみると・・・。
歯応えは十分に感じられるもののそれほど感動も無く、「普通」という印象の蒲鉾です。


なお、食べる前に写真を撮ろうと思いカメラを向けたところ、頭上にある電球がテカテカ光る濃い茶色のテーブルに映ってしまい、おまけに逆光に近い状態となり撮るのがとても難しいです。

ちなみに、4人掛けのテーブル席は明るい茶色のテーブルで、電球の光も反射せず、おまけに雰囲気が明るく4人掛けのテーブル席にすれば良かったと大きく後悔です。しかし、今更そんな理由で席を変わることもできず、苦労しながらなんとか撮りましたが、今回の写真は全体的に不本意な出来栄えとなってしまいました。

あれこれ苦労しながら「上板わさ」を撮影していると、「玉子焼き」が運ばれてきます。
小さいサイズをお願いしましたが、1人でいただくには十分な大きさで、甘い「玉子焼き」です。


最後に運ばれてきた「焼き鳥」は、長葱としし唐が添えられている、甘いタレの掛かったお蕎麦屋さんならではの「焼き鳥」でしたが、夕食ということを踏まえるならばもう少し量がほしいかな?という感じです。


さて、蕎麦前をいただき、蕎麦をいただくタイミングとなったことから「もり」をお願いします。
「もり」の蕎麦汁はピリッと引き締まった辛口でしたが、蕎麦湯を注いで薄めるとまろやかな味わいとなる、最後まで楽しむことの出来る蕎麦汁でした。また、蕎麦はツルツルっと食べることの出来る食べやすい蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『神保町・柳屋』さんは歴史のあるお蕎麦屋さんではありますが、店舗は平成14年12月に新装オープンした(らしい)ことから綺麗で、お客さんが少なかったということもあって静かに落ち着く一時を過すことのできるお蕎麦屋さんでした。
しかし、あまりにも静か過ぎて、他にお客さんがいない時間帯などは花番の視線が気になってしまい、一人静かに落ち着くことの出来る雰囲気でありながら落ち着かない一時になってしまったように思います。

ごちそうさまでした。



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