青空が広がった4月最初の土曜日、所用で小田原へ向かうことになったため、小田原駅から徒歩5分程度のところにある『そば処・橋本』さんに立ち寄ってみました。
お店には開店直後の11時数分過ぎに到着し、1人である事を告げると、腰の低い花番さんから「こちらの席でどうですか?」とコの字型のカウンター席を丁寧に勧められます。
席について早速メニューを広げてみると、一品料理の中に「しらす」や「あじ」といった地物かな?と思う食材を使った料理も並んでいて何をいただこうか迷いましたが、やはり地元産の料理をいただこうと思い、「生しらす」と「板わさ」をいただくこととし、併せて神奈川県足柄上郡で造られている「本醸造生貯蔵酒・箱根薔薇」(冷酒)をお願いします。
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注文を終えてホッと一息ついていると、氷入りの桶に入った「本醸造生貯蔵酒・箱根薔薇」が、「水が垂れるので・・・」という一言が添えられたハンドタオルと共に目の前に置かれ、そして、後を追うように「生しらす」が登場し、更に、待つことも無く「板わさ」が運ばれてきます。
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まずは、産地でなければいただくことが難しい、いただく機会の少ない「生しらす」を一口いただいてみると、予想していたよりもサッパリしているという印象でしたが、ほんのり甘口の地酒との相性も良く、美味しくいただきました。
それにしても、お通しの「ひじき」がとても美味しいです。
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続いていただいた、地元小田原の名産でもある蒲鉾を使用した「板わさ」は、噛む事で嬉しさが感じられる歯応え十分な厚みの、まずまずの蒲鉾でした。
それにしても、添えられている山葵(かな?)の、胃が切れそうなほどシャープな辛さがなかなか刺激的でクセになりそうです。
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地元産の料理とお酒をいただきながら改めて店内を眺めてみると、小田原城の直ぐ近くということもあってか観光客らしきお客さんの姿が多く、長居をしてはお店に迷惑を掛けてしまいそうなので早々に蕎麦をいただくこととし、静岡県由比の漁港で水揚げされた桜海老を使用した「桜海老天ざる」をお願いします。
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「もしかして、出来上がっていたのかな?」なんてついつい思いたくなってしまう程素早く運ばれてきた蕎麦(天ざる)には生海苔(?)が添えられていて、花番さんから「海苔をまぶして食べて下さい」との説明を受けます。
ということで、まずは海苔だけで食べてみると磯の香りはけして強くは無いように感じましたが、蕎麦と海苔を絡め、蕎麦汁を使用せずそのままいただいてみると、ほんのり感じる磯の香りと蕎麦の味わいが程良く合わさりとても美味しいです。
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なお、桜海老は海老の味がしっかり感じられなかなか美味しいですが、サクサクッとした食感を楽しめなかったことが少々残念でした。
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今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『そば処・橋本』さんは、小田原城の近くに位置することもあってか次から次へと、ご夫婦、ご家族、女性の団体さんといった観光客と思われるお客さんが多数訪れるお蕎麦屋さんで、一人静かに・・・という雰囲気ではないかもしれませんが、心地良い賑わいの中、地元の食材と地酒を楽しくいただくことのできる老舗のお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。
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