昨日、生放送で4時間におよぶ、池上さんの番組があった。9.11と3.11からの節目を迎えての特別番組である。始めての映像もあった。
アルジャジーラの内部に入ったり、アメリカの盗聴施設が日本にあったりとか、驚くような情報がもたらされた。
そして、番組の最後に、「テロを起こさないためには、原因をなくそう」という池上さんのメッセージが出された。
まさに当然である。平穏に暮らしている人々の間で、テロを起こそうという気になるだろうか。抑え付けたり、奪ったり、そこに、不満や怒りの原因がある。
高性能の武器で解決できるだろうか。盗聴施設で解決できるのだろうか。相手の身になって考えるということが、できるかどうかである。
自分の主張はあるだろう。それだけでは、力関係で解決するより他なくなる。自分の身を相手に置き換えて考えるならば、違う見方も可能なはずである。
日本でも非正規労働者の率がどんどん上がっている。劣悪な賃金条件があたりまえになりつつある。これでは、結婚もできない。親にたよらざるを得ない若者たちも増えている。
引きこもりの原因は、どこにあるか。儲け主義の氾濫がもたらしたものである。ひとを育て、共生していく観念なしに、世の中は良くはならない。
保険代理店の手数料は、なんの理由も語られることなくルール変更で、とてもビジネスとして成立しない額まで下げてきている。儲けはどこへ行ったのか。株主だそうだ。
金を持っているところに、まだ、金を集める。いつまでこんなことを続けるのだろうか。限界を超えれば、人々は、どうするだろうか。自明のことではないか。
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