個人一人ひとりは、信じられない人がいることは、理解する。が、ロシアの外相、国連大使や、在日ロシア大使など、要人と言われる人々が、口を揃えて、真っ赤なウソをつく姿には驚かされる。在日ロシア大使は、流暢な日本語でテレビキャスターの質問に平気な表情で、明らかなウソをついていた。論理的に破綻していようと、「それはあなたが信じているんでしょ、私は信じません」という調子である。
インタビューしているテレビキャスターは、驚きと不快感を隠さないが、そんな表情にも、平然としている。激昂することもなく、(そこまで芝居はできないか?)怒りを表すことはない。表情のない眼が印象的である。これが、嘘つきの人間の眼の実例である。そんなはっきりした場面に出会うことなんて滅多にないから、よくよく見ておくべきである。
情報統制下のロシアでは、プーチンの支持率が上がってきているという。これだけ科学技術が発達して、世界の事情を瞬時に理解できるようになっているにもかかわらず、大勢の国民を騙し続けることが可能だということに、驚きを禁じ得ない。
ために、ロシアの軍隊は、ウクライナの国民の命をうばい、力で領土を奪おうとし続けている。国民の支持を背景に、戦争を続けることが可能である。国民が事実を知ったとき、プーチンは支持を失い、戦争遂行勢力は勢いを失うことは明らかである。
外部からの、情報提供の努力はなされているのだろうか。
一般に独裁政権が内部から崩壊するのは、非常に困難なことで、その技を人類が獲得することは、人類が今後、克服すべき課題だろうと思う。とんでもない独裁者がでてこないような、情報伝達の仕組みを人類は構築しなければならない。
結局国民一人ひとりが、賢く、良く眼がみえていなければならない。プーチンの歴史観、国家観に引きずられて、他国の平和に暮らしている人びとが理不尽に命を奪われ、暮らしを壊される事態を招いていることを知ってほしいものだ。