ロシアの情報統制が効いていて、プーチンの支持率は反プーチン派といわれる調査会社によっても、ウクライナ進攻時よりもさらに上がっており、4月にはいって、83%を越えるという。ロシアがどんな具合の進攻をしているのか、どういう大義名分なのか、伝えられている情報では、ウクライナの現実とは真逆と言っていいほどの情報を、ロシアは、国民に流し続けている。
この支持率の高さは、あきらかに、ロシア国民が、実態を知らされていないところからくる。情報は本当に大事である。日本でも、国民が自由にものを言えない時代もあった。戦争の実態が隠され、悲惨な事実が隠された。厳しい弾圧事件もあった。今、ロシアの状態もそれに近いようだ。
民主主義の時代にあって、信じられない事態が続いている。ロシア国民に真実をとどける方策が続けられているのだろうか。留学生や外国に在留している人びとが、ロシアの故郷の親などに連絡しても、全然受け入れられないという。それほど、情報統制が完璧になされているということらしい。
しかしながら、プーチンのやり方はあまりに非人道的であり、今までもチェチェンやシリアなどでも、実行済みであり、「手口」としては、完成しているようで、このまま放置するわけにはいかない。
こういう人物が現れたときに、多くの人々が巻き込まれてしまい、容易にその事態から抜け出せないようでは、本当に困ったことである。
中波、あるいは短波等、ラジオによる放送などできないのであろうか。比較的に設備が簡易なもので、機動性があり、真実の報道がされる機関を用意できないものだろうか。日常的に、こういう放送局が設営されていて、独裁者の情報統制を破る報道が確保できないものだろうか。
あるいは、世界の報道を、誰でもどこでも得られるようなシステムができないものだろうかと強く思う。人類がそれぞれ、お互いをうけいれられるような関係性を作るためには、まずは、相互に知り合わなければならない。国際的に誰からもしばられることなく、各国の言い分を知ることができるようにする工夫をすべきである。
自国の権力者からの、一方的な情報しか得られない状態というのは、まことに不健全である。人類が生き延びていくためには、必須のアイテムになると思う。国際放送局を作るべきである。