政治家は選挙で選ばれれば、その職につく。その資質について、テストを受けたりしない。どんな考えかについても、名前だけ連呼とか、政見についての深い論議もないままに選ばれていく。宗教団体の推薦があれば、ほとんど確実に当選するという実態もある。
「教祖」の判断で、政治家が生まれてくる。民主主義が、本当に機能することは、結構大変である。その政策は、はたしてよく検証されているだろうか。官僚が、日本の場合、大きな力を持っている。もっとも、最近は、官僚の人事権を政治サイドが持つように仕組をかえてきたので、従来とは違うとも言われている。
だが、庶民をないがしろにする、政界、財界、官界の癒着は当然のことであり、貧富の格差拡大の政策は着々実行されている。かれらの視線は、弱者救済にはなく、軽蔑、侮蔑の目でもって、眺め施し的に対処している。上から目線が変わることはない。
格好だけは、顧客第一と言いながら、本音はそんなところにはない。エリートコースを歩んだものと、そうではないものとの差は歴然とある。そういう実態がある。これを見逃してはならない。