三橋さんによると、官僚の動きが変わってきているという。内閣が官僚の人事権を握る構造にしたために、従来とは違う動きになってきているという。
従来は、官僚組織のなかで、長年ライバルとして戦って、事務次官になるのは、彼(彼女)だろうなという阿吽の呼吸があったという。
ところが、内閣に人事権が移ったとなれば、政権の意向に沿って、官僚達が行動しようとする。この傾向は、さほどでない官僚も、うまく立ち回れば、周辺の評価が低くとも、政権の意向に沿えば、出世が可能と考える者がでてくる。
ナチスドイツが、ヒットラーの意向の沿って、官僚組織が動いたことで、あの蛮行が可能になったという。国民の生活に寄り添い、弱者のための政策を実行する気ものない政権の意向にそって、公共サービスの切り捨てをする政策がうちだされている。
この傾向を打ち破るのは、まさに、有権者たる我々の投票行動にある。騙されることのないように、真っ当な政権を選出するよう、願うばかりである。