それは、そうしないと生きてはいけないから。生きるノウハウを得られないから。ひとりでは、効率が悪い。寂しい。とにかく、そうしたい。・・・
そういいながら、集うことに抵抗があり、ひとりになりたいこともある。それは、静かに考えたいときかもしれない。あるいは、人に疲れて、生理的に一人になりたい・・・、となるときもある。
そうしたなかで、人の気持ちのバランスを保ち、得体の知れない、不安を払拭しようとするのが、文学だったり、音楽だったり、ダンス、話芸、マジック、囲碁、将棋、だったりするのではないだろうか。
NHKのテレビ対局を、ラジオ風にして、米長、谷川、橋本の3棋士と村上アナとの4人で、羽生対渡辺戦を材料にして、いろいろ分析したり、感想をのべあったりしているのを、インターネットでみた。
これは、非常に面白かった。米長は、すでに現役を退いているが、「この手は、プロみたいだ」と言ったり、銀の頭にうった歩をみて、「これは銀をとろうとしている」、などと言って、笑わせる。
人が集って、面白いという現場ができている。ひとりではできない雰囲気、楽しみである。楽しく集うことを、研究したい。