Keiママのお料理ノート

お料理大好きなKeiの日々の食卓、趣味の日記。

メイプルクッキー

2017-03-06 22:02:06 | お菓子

久しぶりのメイプルクッキー。
料理教室をやっていた時、もう10年前に作ったレシピ。
懐かし~。
まだデジイチも持ってなかったから、レシピに使った写真もヘタクソだけど、
クッキーはやっぱりおいしい。
何度も試作した自信作。
焼き始めると部屋中にメイプルシロップの香りが漂います。

チビは「これ!食べたいと思ってたやつだ♪」と
バクバク食べてました。
そういえば買ったクッキーはあまり食べないけど、
作ったクッキーはよく食べるな。


昨日、新海監督の「言の葉の庭」をチビとお姉ちゃんと一緒に見ました。
しみじみと、静かにいい映画だな、というのが私の感想。

チビとお姉ちゃんは
「何が言いたいのかわからない」と。

確かに、ちょっと大人向けかも?

はっきりとは言えないけど、何か違うと感じる日々の生活とか、
何者にもなれていない自分への焦燥感とか、
本当の気持ちを言えないもどかしさとか、
心が病んで体が言うことを聞かなくなるとか・・・
そんな状況は理解はできても、
共感できるほどの人生経験は、まだ彼女達にはないから。

何年後か、何十年後か、
またいつかこの映画を見ることがあったら、こういうことだったのか、と、
ストンと腑に落ちる時が来るかも。

私も、20代の頃、
同じく本が好きな友達と、自分が持っている本を交換して読もうということになり、
これ、一番好きな本と友達が言った一冊が、
吉本ばなな氏「サンクチュアリ」

夫の浮気に悩んで、かつての友人と不倫関係になった末に自殺、とか
夫も子供も失った失意のどん底の女性、
とかそんな登場人物ばかりで当時は全く良さがわからなかったけど、
30代になって改めて読んだとき、失意のどん底から再生する心の動きが、
涙が出そうに沁みてきて、ああ、こういうことだったんだな、と思ったものです。

同じ歳なのに、
10年も前にこの感情を理解するなんて、
友達は大人だな、と驚きもしたけど。

「言の葉の庭」も、
ストーリー性よりは心の動きや感覚で見る人を揺り動かす。
そんな映画だな、と思いました。