恩田陸氏「朝日のようにさわやかに」
タイトルのように爽やかな話なのかな、
と思って手に取ったけど、そうではなかった。
奇妙で、グロテスクで、
ぞわっとするような短編集。
読んだ後によく考えないと、
消化できない。
考えてもよくわからない話もあった。
短編は話に入り込む前におわっちゃって、
長く記憶に残らない作品が多いので、
あまり読まないんだけど・・・
これは強烈に印象に残る話ばかりだな、
とは思う。
一番短い話は、3ページ。
それでいてこれだけ強烈に印象づける内容っていうのは、
すっごいね。
本日、チビは美術館見学。
上野の東京都美術館にて開催中のコートールド美術館展を見学。
一緒に行こうって言ってたのに、
先を越されてしまった。
やっぱりこれは、見ないとダメな美術展だよな。
午後はグループごとに企画展を自由に見学ってことで、
チビは国立西洋美術館のハプスブルク展を見てきたらしい。
これも一緒に行こうって話してたんだけど(^-^;
仕事終わったら、チビから画像が来てた。
見たかったなぁと返したら、
絵ハガキ買ったから帰ったら見せるよーと返事。
私も25年くらい前に開催されたハプスブルク展を見に行って、
やっぱり絵ハガキ買ったなぁ、と思い出してたら。
チビも全く同じ絵ハガキ買って来た。
「青いドレスの王女 マルガリータ・テレサ」
肌の色、まなざし、ドレスの光沢、
うっとりと見入ってしまう美しさ。
確か絵ハガキを3枚くらい買って、あとの2枚は覚えてないけど、
一番最初に選んだのがこのハガキだった。
1659年に描かれた油彩画が、
今も時代を超えて沢山の人に愛される。
人の命は短いけど、
こうやってずっと、
生き続ける作品を生み出すことも出来るんだなぁ。