書名 「韃靼の馬」
著者 辻原登 出版社 日本経済新聞社 出版年 2011
快作である。久しぶり興奮しながら読んだ。なにせ前半はこのところ気になっている朝鮮通信使の話しであり、後半は韃靼の地に天馬を探しに行く話しなのである。しかもしかも朝鮮通信使の中には重要人物のひとりとしてチュルタギ(綱渡り)の名手がいるし、朝鮮曲馬の乗り手も出てくる、後半の天馬探しの舞台は朝鮮半島から極東の山間部を通り、満洲から大興安嶺の近くにある、いま自分が一番気になっている場所。血が騒いでくる。日経新聞で1年半連載されただけあって、ボリュームたっぷり、ものすごい厚さで、通勤途中に読む本ではないのだが、読み出したらやめられなくなり、しばらく腕が重みでおかしくなった。
そもそもこの本を読むきっかけになったのは、奥さんがこの本の中にチュルタギの技について詳しく書いてある箇所があると教えてくれたからだ。主人公を助ける揚州仮面劇一座の花形(女性のような美しさをもった男性)が演じるチュルタギについてこの描写がある。この綱渡り芸人たちが存分に活躍してくれているのがうれしい。これ以外にも朝鮮曲馬のシーンも出てくる。ということでサーカスファンにも満足してもらえる本なのではないかと思う。
朝鮮通信使での話しで息切れすることなく、吉宗に献上するために天馬を探しに冒険の旅に出るということで、またギアチェンジしてさらにスペクタクル性を増す。読み所満載の本であった。天馬とはほんとうにいたのだろうか?天馬の牧場の描写は美しかった。
著者 辻原登 出版社 日本経済新聞社 出版年 2011
快作である。久しぶり興奮しながら読んだ。なにせ前半はこのところ気になっている朝鮮通信使の話しであり、後半は韃靼の地に天馬を探しに行く話しなのである。しかもしかも朝鮮通信使の中には重要人物のひとりとしてチュルタギ(綱渡り)の名手がいるし、朝鮮曲馬の乗り手も出てくる、後半の天馬探しの舞台は朝鮮半島から極東の山間部を通り、満洲から大興安嶺の近くにある、いま自分が一番気になっている場所。血が騒いでくる。日経新聞で1年半連載されただけあって、ボリュームたっぷり、ものすごい厚さで、通勤途中に読む本ではないのだが、読み出したらやめられなくなり、しばらく腕が重みでおかしくなった。
そもそもこの本を読むきっかけになったのは、奥さんがこの本の中にチュルタギの技について詳しく書いてある箇所があると教えてくれたからだ。主人公を助ける揚州仮面劇一座の花形(女性のような美しさをもった男性)が演じるチュルタギについてこの描写がある。この綱渡り芸人たちが存分に活躍してくれているのがうれしい。これ以外にも朝鮮曲馬のシーンも出てくる。ということでサーカスファンにも満足してもらえる本なのではないかと思う。
朝鮮通信使での話しで息切れすることなく、吉宗に献上するために天馬を探しに冒険の旅に出るということで、またギアチェンジしてさらにスペクタクル性を増す。読み所満載の本であった。天馬とはほんとうにいたのだろうか?天馬の牧場の描写は美しかった。
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