デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

4部クラスムヤルスク4

2024-09-17 08:42:25 | 漂流民を追って~あるくみるきく

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最終日

2024-09-16 07:53:17 | デラシネ日誌
朝起きて、歩きたくなる。外にでると小雨、涼しい。途中でまるちゃんと同じさば猫を見かける。まるこ、どうしているかな。孫が2泊3日でいたあいだ、どうしていたのだろう。

日和山に行ってから北上川にでようと思っていたが、北上川が見えてきたら、よく走っていた北上川の川べりを歩きたくなる。まずは自分の神社大島神社で、今日の最終日が無事終わるようにお祈り。北上川は毎日いろいろな姿を見せてくれるなとあらためて思う。神社の近くに渦が。


北上川を河口から源流まで歩くという夢はぜひものでかなえたいと思う。このかわべりをどこまでも歩いてみたいものだ。
車で迎えにきてもらい、橋本さんをピックアップ会場に向かう。ツールド東北も終わり、なにか会場も街中もしずかな感じ。
開場してまもなく、ぞくぞく返却希望者が現れ、コピー撮りまでの段取りと、コピーをまた貼るという作業が続く。オリジナルのテープを剥がしたり、その上を塞いだりして、コピーをとってもらい、今度はコピーをパネルにはるのだが、このときの両面テープはがしが結構めんどう、それにどこにあったのかを探すのもそこそこたいへん。そしてこういうことはなぜ続いてやってくる。まあよくコピーも撮ってもらったものである。途中コピー機が熱をもって作業が一時停まる。これだけコピーをとることになるとは思わなかった。西光寺の元住職さんがおいでになる。石巻文化の担い手だった方。なんと1万円をカンパしていただく。そのとき石巻の懐かしい風景を見せてもらってありがとう、これは石巻の未来にもつながっていくことです、素晴らしいことですと言われ、思わず涙腺がゆるんで、あぶなく落涙しそうになった。確かに未来を感じる展示会でもあった、今日はかつて少年少女だった若者何人も来場、そのはつらつとした姿に橋本さんも喜んでいたが、傍目でみていて未来を感じた。4時過ぎにはコピーを貼ることはやめる。続々とお手伝いさんがやってくる。17時から撤収作業、最初に自分が段取りを決めたが、ちがうんじゃないという指摘をいただき、その手順でやっていただく。自分はコピーの精算。どきどきものだったが、結果は全部で660枚、百枚までは財団負担、一枚50円なので合計28000円を支払うことになった。3日前からやばそうだったのでカンパ箱を置いていたのだが、まさかここまでコピーを撮ることになるとは思わなかった。ただ西光寺の住職さんからの1万円のカンパが効いた。
6時前には撤収完了、皆さんのお手伝いのおかげである。撤収した写真とコピーを京屋さんに戻す。打ち上げは19時からだったが、やることもなく18時半に店へ。11人のスタッフさんなどが集まり楽しい宴となった。なんとなく来年またやろうということになった。
とにかく今回のイベントは受付などを手伝ってくれたみなさんの力を結集してできたものである。こんなことは珍しいのだが、このイベントについて何か書きたくなってきた。
21時過ぎにお開き。部屋に戻るときに聞こえてきた虫の声がなんとやさしかったこと。
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山場の一日

2024-09-16 07:41:22 | デラシネ日誌
連休の中日、トークショーもあるので、会期中一番人が来るのではないかと思われる一日。昨日とうってかわって湿気があって蒸し暑い。こんな中歩いてマキアートに向かう。コンビニを見かけては、スマートレターパックがあるかどうか聞く。一勝三敗、二枚だけをゲット。途中雨が降り出す。
ツールド東北ということで自転車で走っている人をマキアート近くで見かけたが、この時間は多くのライダーはもう遠くに行っているのだろう。
会場は14時からコンサートもあるということで、スタッフさんやキャストさんが早々と会場に入ってくる。会場のスタッフさんに、今日はたくさん人来ますよね、がんばりましょうと声をかけられる。ものすごく元気がでてくる一声であった。みなさんそろったところで、今日のトークショーの段取りを打合せ。基本はでたとこ勝負なのだが・・・
今日は引き取りに来られるお客さんが多かった。その中でも一刻でも早く写真が見たいとばかりに会場に入ってきたおじいちゃんが、昨日電話が来て死んだ孫の写真があるからって来たんだと言っていたのが、胸に沁みた。写真が全部津波で流されて、一枚ない、それがここに見ることができて、もらえるなんてこんなにいいことはないと言う。つくづくよかったなと思う。
混雑が予想されるからと、トークショーの会場を2階の別室でやることにしたのはいいが、13時半すぎてもトークショーのお客さんがこない。道案内の表示をあちこちに貼ったのはいいが、どうなるのかと不安になる。
14時前に会場入り、橋本さんが着替えてきたのがおかしかった。娘さんにこぎれいにしなさいよ言われたらしい。
心配されたお客さんだが、続々入場。最終的には40人近くの人が入ったのではないかと思う。
最初はちょっと硬かったが、だんだんいつもの橋本さんに戻り、なかなかいい会になったのではないかと思う。メダカ展への思い、北上川への思いの他に、写真をとる意味、意義のようなもの、橋本さんの写真論の原点のようなものが聞けて良かった。30年前撮った写真が、いままたリアリティをもって迫ってくる、そんなことを言っていたと思うが、とても大事なことだと思う。それはメダカ展再びをやるなかで、見えてきたことなのかもしれない。
終わって橋本さんを囲む輪ができ、下の展示会を見るなかでまた輪ができる。かつて写真を撮っていた少女がりっぱなお母さんとなり、自分の子供をつれて橋本さんと一緒に撮った写真をとりにくる。子供橋本さんの顔を見て「へんな顔をしている」と笑ったのをやさしくみつめる橋本さん、いい絵だった。30枚近くの写真があったという青年はいまは画家となり、絵を描いているという。橋本さんもこの絵を見たことがあるらしく、とてもいい絵だと言っていた。いろんな出会いがあった。思いつきでやってしまうことになったこの会だが、やって良かったと思う。漂流民の番組をつくったディレクターが、この展示会というか写真を返してもらった人たちのドキュメンタリーをつくることになって、ずっと会場に張り込んでいるが、かなりいい話を聞けたのではないかと思う、どんな番組になるのか楽しみだ。
いよいよ明日が最終日、またたくさんの人たちが写真をもらっていくといいのだが。
今日は温州菜館で食事。橋本さんがなんども良かった良かった、みんなのおかげと繰り返す。良かった、良かった。あと一日である。撤収が無事に終わるまでがんばろう。

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嵐の前の静けさか

2024-09-14 05:15:46 | デラシネ日誌
外に出たら、ちょっと雨が降っていて、とにかく寒いと声がでるぐらい涼しい朝。がっちり朝飯を食べて、9時15分すぎに出発。明日は石巻がツールド東北の出発到着地点になっているようで、あちこちに看板が立てられている。会場に着いて、まずは「石巻学」の発送作業。ラベルをつくってもらったので、買ってきたスマートレターパックに詰め替え作業を、3人がかりでやる。30分ほどで作業完了。これですっきり。ただ3通ほどスマートレターパックが足らなく、近くのコンビニに買いに行くが、ふざけた話で10月1日以降の値上がりしたものしか売っていなかった。まだ値上げ前なのに。
今回は受付に優秀な人たちが集まっていて、自分がでる幕はまったくない。見事な対応である、コンビニのマニュアル化された対応を見ていると、何気に語りかける皆さんの対応にいまの世の中で失われた大事なものを見せてもらったような気がする。そして「石巻学」をさりげなく売り込んで買わせる技術も。
ひとつ気がかりなのは明日のトークショー。明日はかなりの来場者があると思われる。トークショーをギャラリーのなかでやろうと思ったが、人があふれる場合も想定しておかないといけない。前に押えてもらった大研修室を見せてもらう。皆さんとも話をして、ここでトークショーをやることに決める。
今日の引き取りは一件。本人が小学校3年の時にとった写真だという。大川小の生徒さんで、いまは20代後半ぐらいだろう。
写真を返すということではじまった催しだが、撮影者本人ではなく、震災前の子供たちが撮った風景が懐かしくて来られる方も多く、涙ぐんで見ているひとを何度となく見かける。失われた風景の重さ、それはここに住んでいる人にしかわからない。
受付の人のお話を聞くと、放送があった翌日の12日にたくさんの人が来たという。明日が一番の人出となるような気がする。
昨日の伊藤学芸員の講演を聞いてとても気になったので、博物館の布施辰治と石巻という企画展を観る。また10号のイメージが湧いてくる。
受付を手伝ってくれた人が持ってきたおにぎりを4個も食べてしまう。今日は朝飯もがっつりだし、食べ過ぎでは・・
17時に閉めて、まちの本棚へ。橋本さんの写真展を見てから、京屋さんにご挨拶。なんといってもこの企画は京屋さんの橋本さんの思いをかなえてあげたいという思いからははじまったもの。喜んでらした。
帰りに元気いちばに寄って、いまが旬というめばちまぐろの刺身を購入。今晩は部屋飯。さあ食べようかと思ったら、わさびはついていたが、醤油がないではないか。まだ食堂が開いていたので醤油を借りに行く。このめばちまぐろはくだりものと言われ、塩釜にあがるものらしい。脂がのっていて美味かった。
アマゾンで「財閥の末息子」の続きを見ていたら、途中ネットが切れてしまう。あきらめてそのまま就寝。
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布施辰治碑前祭

2024-09-13 06:24:37 | デラシネ日誌
7時過ぎに家を出て、歩いて岩切まで。今日も暑く湿気がある。予定して電車に乗れたのはいいが、仙石線の車両故障の影響で東北ライナーも25分ほど遅れる。何度もオムリ君にメールして、状況を説明。
オムリ君と今日のナビゲーター武内さんと合流、まずは伝承館へ。後日のインタビューについての打合せ、そのあと慰霊碑の前で佐藤さんと会って、オムリ君を紹介。おそらく石巻でオムリ君に会えるのは今日が最後、あとは東京で会って、そこでインタビューに答えることにする。一応紹介できる人は紹介できたと思うので、あとは彼が自分でこの輪を広げていくことだし、取材することだ。
まねきショップに寄って、ちょっと早めのお昼を食べてから、武内さんに布施辰治の碑前祭が開かれるあけぼの南公園まで連れて行ってもらう。わかりづらいところだったが、なんとか見つける。ここに布施辰治の顕彰碑があった。立派なものであった。

13時から会がはじまる。30度を越す日中に野外での会というのは結構きついが、なかなかの盛会であった。来賓の人の挨拶にも触発されるものがあった。

30分ほどで閉会、これから中央公民館に場所を変えて、先日プラスワンで講演してくれた博物館の伊藤さんの講演会。武内さんは用事があるので、閉会後すぐに自宅へ。足がなかったのだが、伊藤さんの車に乗せてもらって中央公民館まで。
14時半から講演会、70人ぐらいの参加者があったのではないだろうか。超満員となった。講演内容も、前谷地での小作争議の話が特に興味深く、素晴らしいものだった。
聴衆の人たちは、いままで自分がまだ会ったことのないような人たちが多かった。単なる歴史に興味がある人たちではなかったような気がする。これもひとつ発見だった。石巻学の次号の特集として布施辰治というのはありのような気がした。
歩いてホテルへ。今日から泊まるホテルは久しぶりとなる。チェックインしてまずは買い物。帰り道ラストラーダの安冨さんとばったり。飯屋さんを教えてもらう。
ホテルで一休みしたあと、教えてもらった店へ。居酒屋という提灯がぶらさがって、ちょっと躊躇したが入ってみる。定食ありますかと聞くと、メニューをだされ、生姜焼き定食を注文。家庭の味。これは穴場かもしれない。
今日から4日間は同じホテルなので、少しは落ち着いていろいろできる。連載の原稿やら、ハンガリーの友人から頼まれている原稿とか、やらないといけないことがあるので、その準備。
アマゾンプライムで、「財閥の末息子」の続きを見てから、就寝。今日は休肝日となった。
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