デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

石巻学5号 読みどころはここだ⑥ 石巻の短歌

2020-08-17 19:18:32 | 石巻学5号
近江瞬 「言葉で見つめる」
短歌部カプカプ短歌集
リードから
「2019年5月10日に、石巻地方在住の若手短歌愛好家3名が集まり、短歌部「カプカプ」が誕生した。只今部員は高校生から社会人まで男女8名。部員が歌う短歌と、それに託した思い、短歌と出会うきっかけなどを綴る」

「石巻と文学」という特集なので、幅広く文芸作品を織り込みたいと思っていたのだが、街の噂で若者たちが集まって短歌部が結成され、歌集も出しているということを知り、部長の近江瞬さんと会いました。近江さんとは石巻日日新聞の取材で何度も会っているのだが、今年出した歌集「飛び散れ、水たち」が大評判になっている新進気鋭の歌人であることを初めて知りました。部員の皆さんの短歌集とともに、近江さんが短歌と出会うまでをまとめてもらいました。
若者たちが思いを込めて綴った五七五七七の歌によって、文芸誌の雰囲気がさらにでることになりました。
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石巻学5号 読みどころはここだ⑤ 女川の子供たちの9年後

2020-08-17 16:31:25 | 石巻学5号
伊藤唯「愛すべき未来のために我が道を」
阿部一彦「伊藤唯さんと女川1000年後のいのちを守る会」
小野智美「言葉を杖に立ち上がる「女川一中生の句 あの日から」十四歳の九年後」
大島かや子「『言葉』でつなぐ3・11 国語教育と震災」

「女川一中生の句 あの日から」という本を手にしたのは、千駄木で一箱古本市があったときでした。出版した羽鳥書店で開催された小野智美さんが撮影した女川の写真の展示会でこの本が売られていました。それから数ヶ月後石巻に行ったときに、石巻まちの本棚でたまたま小野智美さんのトークショーがあり、ここで初めて小野さんと出会い、そしてそこで女川一中で俳句を詠んでいた高校に入学したばかりの木村君と知り合いました。木村君はここで中学の卒業式で読んだ答辞を朗読してくれたのですが、これにどれだけ胸を打たれたことか。涙がとまらなくなりました。被災し、家族や友人たちを亡くしながら、その痛みを家族や仲間たちとわかちあいながら懸命に生きている姿が見事に伝えていました。どうしてもこれを多くの人たちに読んでもらいたく、「石巻学」創刊号にこの答辞を掲載、小野さんにも原稿を書いてもらいました。今回は伊藤唯さんにその時詠んだ俳句について、九年後のいまから見てどう思うかを書いてもらいながら、あの時のこと、そして九年後のいまについての思いを自分の言葉で書いてもらいました。そして小野さんには七人の中学生たちのいまをレポートしてもらいました。小野さんの原稿を校正などのため五回以上は読むことになったのですが、毎回涙しながら読んでいました。いまも一生懸命に生きている女川の若者たちの姿にぜひ触れて欲しいと思います。
千駄木の羽鳥書店で小野さんの本を、高校で国語の教師をしている長女にプレゼントしました。彼女にとってはたいへんな刺激になったようで、自分が教えている学校で、小野さんや俳句の授業をしていた佐藤敏郎先生の講演会を企画し、さらにはあの時女川の子供たちが詠んだ俳句を授業にとりいれたりしています。その授業についてレポートしてもらっています。(大島幹雄記)
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孫がやって来た

2020-08-17 09:53:35 | デラシネ日誌
南部市場で刺身を購入。妊娠したのがわかってから生ものはダメということで食べていなかったので今日退院できたら食べさせようと思う。浜空碑に寄ると、お供えものがたくさん。終戦記念日に訪ねた人がたくさんいたのだろう。

8時過ぎには黄疸の状態がわかるとのことだったが、なかなか連絡が来ず、心配になる。10時半すぎに今日退院できるという連絡が入る。よかった、よかった。妻が病院に向う。あとはそわそわ、窓辺から外を何度もみる。12時半すぎにタクシー到着。すぐに迎えにいく。ちっちゃい!しっかり寝ているようす。ソファーに寝かす。娘の旦那さんもいるのでみんなでマスク着用。やっと会えたねという感じ。ほとんど寝ていた。夕方やっと一泣きしてくれて、なぜかほっとする。身体全体で泣くのでなかなか元気一杯。おっぱい飲んでまた寝てということの繰り返しの生活がしばらく続く。これから仕事があるということで旦那さんはお昼を食べて、しばしの別れ。なかなか去りがたいようだ。コロナがなければしばらく家に泊まってもらってもいいんだが・・・
さあ今日から新しい生活が始まる。下の娘が生まれたときのことが少しずつよみがえってくる。まるこも異変に気づいたのかほとんど下に降りてこなかった。君も新しい生活がはじまるということだわな。
夕飯、娘はうれしそうに刺身を食べる。じゃビールでもというと、おっぱい飲ませているからだめとのこと。そうか、そうだな・・・
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