日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
クサノオウの花は使いようによっては、・・・
先だって梅雨の切れ目に近くの公園を歩いてきました
雨が降り続いていた為か、雑木林の中は緑が一杯でした
ちょっと陽の光の差し込む空間に、黄色い優しげな花が咲いているのを見つけました
この花クサノオウといい、ケシ科クサノオウ属に属する一年生(越年草)の草本です
クサノオウは、草高50cm位、日当たりの良い、野原、荒れ地や路傍に群自生しています
クサノオウとはそのまま聞くと、ずいぶんすごい名前ですね
花びらが王冠のようなのか…、あまりそんな感じではないしと思って調べてみたら、「薬草の王」と云う意味があるらしい
昔からこの野草は鎮痛や鎮静剤、あるいは皮膚病全般に薬効があると言われていたそうで、特に皮膚病(=昔は「瘡(くさ)」と云った)を直すとして知られていたそうです
クサノオウの 葉は互生し羽状に裂けていて、上面は緑色、下面は白っぽく細毛があります
花は、5月下旬~7月ころに、茎の先に、直径2cmほど、傘型に多数の黄色の4弁花をつけます
がくは2枚で早く落ち、多数の雄ずい、1個の雌ずいがあります
クサノオウの茎や葉を切ると中から黄色い汁がでるようです
この汁には各種のアルカロイドを含まれ、強い毒性を持っていて、皮膚に触れただけで炎症を起こし、口に入れようものなら嘔吐、下痢、昏睡、呼吸麻痺、手足のしびれを起こすほどだそうです
人によっては、花に近づいただけで皮膚がかぶれたりするから要注意です
昔はこの毒性をうまく使って、鎮痛剤に利用したり、アヘンの代用として使われたそうです
尾崎紅葉が胃癌にかかった時、弟子の泉鏡花が、このクサノオウの薬を入手するために大変苦労したという逸話が残っているそうです
今は単なる野草扱いですが、江戸時代から明治にかけて、この野草がいかに重宝されていたか、窺えるエピソードです
雌しべを、ハナアブが抱きかかえるように、蜜をなめていました
クサノオウの 花言葉は、「 思い出 」、「 私を見つめて 」 です
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