日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
湖畔で見かけたウバユリの花
数日前、ふと思い立って、榛名山に上ってきました
久しぶりに高原の夏を味わいたくなったのです
榛名山は、山頂にある榛名湖(➝古名は、伊香保沼)の周囲を取り囲む一連の山々の総称です
山々の中で一際目立っている形のいい山・榛名富士は榛名湖中央のシンボル的山です
榛名湖は、榛名外輪山の噴火によってできた湖で、満々と水をたたえ周囲約5キロメートルの火口原湖です
湖畔には遊歩道があり、トテ馬車やサイクリング車が往き帰るようになっています
遊歩道から見た湖畔の風情です ( 向かって右:榛名富士 左:烏帽子岳 )
湖畔の周回道を走ってきました
道路脇で、ウバユリの花が咲いているのを見つけました
ウバユリ(姥百合)は、ユリ科ウバユリ属の多年草で、山地の森林の中や、縁に多く自生しています
日本固有種で、草丈は50cm~1mほど、株中央から花茎をぐっと伸ばし、茎の上部に長さ12~17cmの緑白色の花を横向きに数個つけます
茎の下部には、輪生状に5-6枚の葉をつけます
葉は卵状楕円形で長さ15~25cm、幅7~15cm、先はとがり、基部は心形で、網状の葉脈が見られます
花期は丁度今咲き始めたばかりのようで、7~8月だそうです
湖畔周回道の脇で咲くウバユリ・・・ 直立して、まるで行き交う車の信号のようです
ウバユリの花の花被片は、内側に3枚、外側に3枚あり、筒状になっています
花被片の内側は緑の色が深みを増しています
雄しべは6本、葯は淡褐色をしていました
受精してできる果実はさく果(=熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、種子は半円形で扁平、周囲に膜質で半透明の翼があり、長さ1~1.3cm、茎が直立した状態で越冬しているのをみることがあります
ところでウバユリの語源は、牧野日本植物圖鑑(北隆館)での、「花ノ時、歯(葉)既ニ無シトテ之レヲ姥に譬ヘ此称ヲ得タリト云ウ」が定説のようです
即ち「花が咲くとき、すでに葉(歯)がないというしゃれからつけられたという」ということですが、見る限り、花が咲いて葉もしっかり残っています
この説はもしかしたら別なのではと思いますが、でも漢字で書くと、ともかく「姥」だからやはり名づけた人はそう思ったのかもしれませんね
花の時期は葉も大分傷んできていますから、「葉(歯)が無いから老女である」ではなく、老いて葉(歯)が痛んできたが、尚花が盛りとなり色香を保つ「老女(姥)」に例えたのかもしれません
ウバユリの意味は「花盛りの時期に、すでに老女のおもむきを持つ花」がいいと、ネットで紹介ありましたが、なるほどと私も感じています
ウバユリを詠った歌を見つけました
「 木漏れ日を 浴びて静かに 花開く 姥百合の色 落ち着き見せて 」 ( 作者不詳 )
「 どことなく 大人の色気 漂わす 木々の間に 姥百合は咲き 」 ( 作者不詳 )
なかなかいい歌だなと感心しています
ウバユリの 花言葉は、「 威厳 」、「 無垢 」、「 純潔 」 です
湖畔の静けさにとても似合って咲いていました
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