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ヤマアジサイの咲く群馬の山里で、「カナカナ」の声を聴いてきました

 先日群馬・倉渕にある倉渕川浦温泉・はまゆう山荘に行ってきました

「はまゆう山荘」は、榛名山と北軽井沢の間に位置し、四季折々の美しい大自然に囲まれた公共の宿です

実は「はまゆう山荘」付近のヤマアジサイが今が盛りだと教えてもらい出かけたので、山荘のヨーロピアン風建築を横目で見ての自然林を散策でした

時間があれば、温泉に入ってもよかったかなと、ちょっぴり後悔です

この日は梅雨の合間のやや曇りの日でしたから、昼なお暗く感じる杉木立の中で咲いていたヤマアジサイは深山の風情がありました

      深山幽谷の感のヤマアジサイ

 ヤマアジサイは、アジサイ科アジサイ属の1種で、山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれます

ヤマアジサイの花は、6~8月、枝の先に散房花序を出し、多数の両性花と周辺に装飾花をつけます

樹高は1~2m位で、サワアジサイの別名があるように、ブナ林などの夏緑広葉樹林の谷筋などに多く生育しますが、はまゆう山荘周辺では杉樹林の中で咲いていました

ヤマアジサイの葉は対生し、長さ10~15cm・楕円形で柔らかいかんじですが、縁にははっきりした鋸歯があります

葉柄は長さ1~3cmくらい、葉には表面脈上と縁には短毛があり、裏面の脈と主脈脈腋には毛があり艶がないのが特徴です

    ちょっぴり艶やかなヤマアジサイ

花形は、ガクアジサイなので周辺に4枚の花弁状の萼を持つ装飾花が、中心部に多数の普通花があります

花の色は薄く紅色を帯びるものから白色、紫色を帯びるもの、青色のものなど多様ですが、ここで見られたヤマアジサイは白がほとんどでした

但し装飾花の1枚に、ちょぴっと紅をさしているのが、とてもかわいい感じです

時期的に早いのか、普通花はまだ咲いていませんでしたが、普通花は5枚の三角形の花弁があり、雄しべは10本です

ヤマアジサイの葉上で、「ヒグラシ」が留まっているのを見つけびっくりでした・・・「ヒグラシ」の声を聞くと夏の終わりと思っていましたから

「ヒグラシ」は、セミの一種で、日本を含む東アジアに分布する中型のセミです

「ヒグラシ」は俳句では秋の季語とされており、晩夏に鳴くセミのイメージですが、実際には(地域にもよるが)成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から発生し、「ニイニイゼミ」同様、他のセミより早く鳴き始めるそうだとしり納得でした

まだ出たてのせいか、逃げもせずじっとカメラアップに耐えてくれました

耳を澄ませたら、ヤマアジサイの向こうで、カナカナの声が聞こえていました

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