goo

イチョウの花見っけ!!

スーパーの駐車場で、でっかいイチョウの樹が芽吹いていました

陽射しが少し強くなってきて、珍しく風も温かく感じ上着を一枚脱ぎました

イチョウの樹の横に車を停め、見上げたら、花の咲いているのに気が付きました

イチョウは中国原産の落葉高木であり、室町時代から日本各地に植えられています

漢字では「公孫樹」とも書き、 太古のロマンを今に伝える樹木で、その ルーツは中生代・ジュラ期(1億5000万年以上昔)とも、いやそれ以上前の古生代末のペルム紀(2億8900万~2億4700万年前)が起源とまでにも遡るそうです

アジア大陸では中生代に起こった気候変化で多くが恐竜とともに滅んでいき、さらに新生代になって北アメリカやヨーロッパでも絶滅したと云われました

現存する樹は氷河期を生き抜いたわずか中国南東部産のわずかの種のみが各地に広がったものです

日本には室町時代に渡来したとされています

高さは20~30mになるイチョウ科・雌雄異株の高木です

           芽吹いたイチョウの樹

  

イチョウの枝は長枝と短枝があり、垂れ下がっている長枝の先に扇形の葉が出始めていました

 半円形の葉は葉脈は並行し中央部で少し浅裂し始めた様子です

出始めた葉は、青々いや黄緑だから黄み黄み・・・しています ・・・ 「黄み黄み」なんて言葉はないな・・・何だろう!? 語彙不足でおちこみます 

イチョウは雌雄異株だから当然、雌花は雌株に、雄花は雄株にしか付きません

花粉の媒介は通常の裸子植物と同様に、花粉を風に乗せて飛んで行われます・・・風媒花です

各枝先に若葉の根元から房状に垂れ下がった花(?)が見えました   

  

最近はぎんなんの臭気を嫌って雄株の接ぎ木苗が多くなった為に、公園木や街路樹は雄株ばかりとなり、雌花を見ることは少なくなりました

駐車場に植えられたイチョウですから、これも多分雄木でしょう

枝先についた花穂をアップしました     ( 下図    )

花は、 雌花、雄花ともに春の葉の展開と同時に出てきます

雄花は花序を形成し、房状になって花咲き、風によって花粉を飛ばし雌花を探します・・・数キロ探すと云われていますが、何ともロマンがありますね

雌花はまだ見たことないのですが、雌花は、雄花と同様若葉の根元から上に向かって伸びます

花には緑色で長い柄の先に裸の胚珠が2つついており、飛んできた花粉はこの先端から入り、花粉室の中で生育し、9月初め頃に精子を出して受精が行われます

雌花の受粉の様子は胚珠の先に、ぷっくりと液が出て、飛んできた花粉をこの液で捕らえ、捕らえられた花粉は、しばらくすると、液とともに雌花の先にある穴から吸い込まれます

吸い込まれた花粉は穴の奥にある小さな部屋に入り、ここで、精子を作る準備をします

一方、精子と受精する卵(らん)は、その小さな部屋の下にある丸い部分で作られます

これら受精の準備が整うのは、およそ5ヵ月後だそうで、生命の神秘さを感じさせます

        イチョウの花                             イチョウの花  ・・・ 房状になっている雄花

    

  俳句では、「銀杏の花」が春の季語、「銀杏黄葉」や「銀杏散る」「銀杏の実」が秋の季語、「銀杏落葉」が冬の季語です

イチョウ(公孫樹、鴨脚樹)の花言葉は、「 長寿 」、「 荘厳 」、「 鎮魂 」、「 しとやか 」、「 詩的な愛 」   です

これら花言葉の由来はどうしたのでしょう

ネットで調べたら、以下の事が書かれていました

花言葉・「長寿」は、植えてから実がなるまで長く、樹齢も非常に長いことからつけられました

花言葉・「荘厳」は、神社やお寺などで、ご神木として大切に扱われている樹齢千年を超えるような古木の持つおごそかな雰囲気を表したものです

花言葉・「鎮魂」は、寺社に植えられ、銀杏の実の独特の腐敗臭からつけられたのでしょうか!?

花言葉・「詩的な愛」は、輝くような金色の葉が鶴が舞うようにくるくると地面に降り立つ華麗な姿から連想したのでしょうか!?

雌花を見てみたいなと思っています


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )