日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
カツラの樹が黄葉始まりました ➝ カツラの別名はコウノキといいます
先だって(➝一週間ほど前です)、囲碁の(腕試し)大会があり前橋に行って来ました
受付の始まる30分前、会場周りを散策していましたら、カツラ(桂)の樹の黄葉が始まっていました
カツラは、カツラ科カツラ属の落葉高木で、日本各地に分布しています
谷沿いや水湿のある雑木林に多く見られ、樹高は30m、樹幹の直径は2mほどにもなります
雌雄異株で、成長すると主幹が折れ、株立ちしているものが多く見られます
葉はハート型に似た円形が特徴的で、秋には黄色く紅葉します
落葉は甘い香り(➝醤油の良いにおいに似ている?、キャラメル臭とも)を呈します
会場横の広場に植えられていた カツラの樹 ・・・ 黄葉が始まっていました
カツラ(桂)は日本~中国だけで見られる特徴木です
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す樹木であり、「カツラ(桂)を折る」とか、「桂林の一枝」などの言葉に使われています
しかし中国では「桂」はモクセイの事だとも云われています
用途は公園樹や街路樹として最近多く植えられるようになりました
材は香りがよく耐久性があるので、建築、家具、鉛筆などの材料に使われています
碁盤、将棋盤にも使われて、カヤに次いで人気の高い材料です ・・・ 私の碁盤も、カツラの5寸盤です
カツラは4月頃、葉が出る前に、葉腋に小さな花を開きます
花弁も萼もなく、基部は苞に包まれています
雌花は3~5個の雌しべがあり、柱頭は糸状で淡紅色・雄花には、多数の雄しべがあり、葯はやはり淡紅色しています
カツラの 葉は年2回に分けて展開します
春出る葉を「春葉」といい、長枝に2枚(対生)の葉、短枝に1枚の葉が開葉します
葉形は木では珍しいハート型をしており、その後に開葉する葉はハートの凹みがないおむすびのような形をしています
この葉は、「夏葉」といい、葉を順次展開していくため、開葉期間は長いです
カツラは長枝と短枝を持っています
短枝は短い枝に葉を着生させるため樹冠の中にも葉を多く持つことができ、長枝は長い枝に葉を着生させるため、樹冠を拡張させるのに有利となります
したがって、長枝と短枝をうまく配置させることによって、効率的に光合成ができるようで、黄葉はとても綺麗です
カツラの幹肌を眺めてみました
樹皮は暗灰褐色です
若木では平滑で、横長の皮目が目立ちます
老木になると、縦に裂け、薄片状に剥離します
足元をみると、紅葉した落ち葉が落ちていました
カツラの落ち葉 ・・・ 黄葉と紅葉入り混じっていましたが、他の樹の落ち葉もあるのかな!?
葉身は広卵形で、基部は心形・・・?
葉脈は5~7の掌状脈です
縁には鈍鋸歯がありました
カツラの落葉には芳香がある筈なのですが、この時はあまり匂いませんでした
後で聞いたのですが、黄葉し、さらに茶色に落葉して重なると独特の甘い香りが森中に香るそうです
カツラの別名はコウノキとも呼ばれるそうです
初冬のカツラは、歩いていても、匂いで分かるほどだそうですが、何故、落葉が香るのか、よく分からないようです
最近ではこの芳香成分は、「マルトール maltol 」によるものであるとされ、キャラメルの匂いと同じ香りだそうです
「マルトール」は食品産業では甘みや風味を増強する効果を有する添加物(エンハンサー)として広く利用されていて、かつては意外やカラマツの樹皮やモミの葉から分離され、現在では発酵法をベースにした工業的製法が確立されているといわれています
秋の香りといえるかもしれません
朝鮮朝顔の花が盛りです
先日用事ができて、市役所の保険センターに行きました
玄関横で、朝鮮アサガオの花が沢山咲いていました
別名をダツラとかダチュラといいます
ダチュラの花は上向きに咲くのと、下向きに咲くエンジェルトランペットがあります
ダチュラといえば、エンジェルトランペットの方がよく知られているかもしれません
朝鮮アサガオはナス科チョウセンアサガオ属・学名で「ダチュラ」です
熱帯アジア原産の大形一年草で、草丈は1mほど、初夏から秋に、よく枝わかれした茎の葉のわきに、長い筒状のつぼみをつけて、白く長い漏斗状の花が次々と咲きます
花の名は、江戸時代に薬用として渡来したので、「朝鮮」となり、花が「アサガオ(朝顔)」に似ているとして名づけられたそうです
「朝鮮(チョウセン)」という和名は特定の地域を表すものではなく、外国から入ってきたという意味合いのようです
別名でマンダラゲ(曼陀羅華)の呼び名があり、これは漢名で、「曼陀羅華」とは梵語(ぼんご)で、「仏様が出現・説法したりする際に、天下って、見る人の心を楽しませる美しい花」の意味だそうです
役所玄関横で大きく花開いていた 朝鮮アサガオ
朝鮮アサガオの葉は長い柄があり互生して、大きな広卵形・先は尖って、全縁で波打っています
茎葉には軟毛はありませんが、見た目は毛があるように見えます
葉腋から大型漏斗状の白花が5~11月にかけて咲きます
花冠の長さは10~15cmくらいあり、筒部が長くて先が浅く5つに裂けています
朝鮮アサガオの花姿
花のアップ (「ツマグロキンバエ」?が花粉をなめていました)
朝鮮アサガオの 花言葉は、『偽りの魅力』、『愛敬』、『変装』、『夢の中』、『あなたを酔わせる』、『陶酔』 です
これらの花言葉は、朝鮮アサガオが葉や種子に、「アルカロイド」という麻酔性の有毒成分があることから作られたと思われます
江戸時代には、葉と種子を薬用として、葉を「曼陀羅葉」と呼び、喘息治療に用いられていました
更に江戸時代の外科医『華岡青洲』は、朝鮮アサガオの種子部分を主成分として「通仙散」という麻酔薬をつくり、世界で初めて全身麻酔に成功したといわれています
間違えて摂取をしますと、精神の平衡を失い、狂躁状態になることがわかっているそうですから注意が必要です
虫が花粉をなめに集まっていましたが、虫には「アルカロイド」は有毒ではないのですね
秋の深まる中、山辺でヤマジノホトトギス、産直では、高隅ホトトギスの花見っけ!!
陽射しがいつの間にか緩んで秋になってきたなと感じられる昨今です
ホトトギスの花があっちこっちで咲いているのが見られるようになってます
山辺の草むらで、一輪だけ咲いているのを見つけました
ホトトギスは東アジアを中心におよそ20種(➝その内10種日本で自生)が分布しており、毎年花を咲かせる多年草で、ユリ科ホトトギス属です
名前の由来は、もちろん鳥のホトトギスからで、斑点のある花びらが、「ホトトギス(鳥)」のおなかにある模様と似ている事からつけられたそうです
しかし鳥の「ホトトギス」の模様は横縞だけですが、野草のホトトギスは大小の斑紋から横縞模様まで様々な品種で違いが見られます
どのホトトギスも茎が湾曲や下垂して花を咲かせる姿はとても風情があります
尚、若葉に油染みのような斑点があるので、ユテンソウ(油点草)の別名があります ・・・ どの品種にもあるかは未確認です
ところでホトトギスは漢字表記するといろいろあります
因みに、「時鳥」・「子規」・「杜鵑」・「不如帰」・「郭公」、等々沢山ありますが、これらはみんな鳥の「ホトトギス」の呼び名表記です
どの表記字も、これで「ホトトギス」と読めるのかという感じですが、どれもちゃんとした当て字理由があるようです
野草のホトトギスを漢字表記する場合は、鳥の「ホトトギス」に草をつけて、呼び名の漢字表記としているようです
逆はどうなのでしょう!?
油点草の「油点」を「ほととぎす」と読ませるのはちょっと苦しいのでは・・・
「ホトトギス」の当て字理由をちょっと調べてみました
「時鳥(じちょう)」とは、本来は「その時節柄になると鳴く鳥」、「不如帰(ふじょき)」とは、本来はホトトギスの鳴き声を音(おん)にして漢字表記したもの、「杜鵑(とけん)」とは、「三国志」に出てくる、「杜の鳥(とのとり)杜鵑(とけん)」が、「ホトトギス」であることに由来していると知りました
ともあれ変わった当て字です
ホトトギスの開花期は夏~秋で通常花びらは6枚あり、杯状で上向きに咲くタイプと、釣鐘状で下向きに咲くタイプがあります
林縁の草むらで見かけたホトトギスはヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)といい、北海道から九州までに分布しています
ヤマジノホトトギスの草丈は30~60cm、葉は長い楕円形で、互生し、 葉の先は鋭く尖り、つけ根は茎を抱くようになっています
開花は7~10月・茎先と葉腋に花柄がでて、白くて紫色の斑点のある花が1輪か2輪咲きます
花被片は6枚、上部で水平に開き、反りかえリはありません
花の真ん中には花粉をつけた雄しべが6本、雌しべは深く3つに裂け、それが更に2つに裂けています
雄しべと雌しべが合わさって柱のようになった部分には斑点はありません
草むらで咲いていた1輪のヤマジノホトトギス ・・・ 横に這うように咲いていました
買い物に寄った産直の花売り場で、変わった色合いのホトトギスを見つけました
挿してあった名札には、タカクマホトトギス(高隅杜鵑)とありました
タカクマホトトギスは鹿児島県大隅半島に自生している日本固有種で、岩場に生育し、キバナノホトトギスに似た黄色い花をつけます
生育環境破壊により絶滅が危惧されて、2012年環境省レッドリストにより準絶滅危惧(NT)に指定されているそうです
いつも思うのですが、見れたことはうれしいけど、産直辺りで売られているのはどう云う訳なのでしょう!?
売り場土間に鉢売りされていたタカクマホトトギス
タカクマホトトギスは大隅半島の高隈山で最初に発見されたことからつけられたそうです
全草殆ど無毛で、葉は楕円形で互生し、 葉のつけ根の部分は茎を抱いています
葉色は淡緑色、キバナノホトトギスより丸みを帯びています
花の形はキバナノホトトギスに似ていますが、色はやや薄めで、清楚な感じです
花期は9月中旬から10月上旬と他のホトトギスより短めです
茎先や葉脇から淡い黄色の花が上向きに咲きます
花被片には赤褐色の斑点が疎らについています
タカクマホトトギスの花
タカクマホトトギスの花 アップ
ホトトギスの 花言葉は、 「 永遠にあなたのもの 」、「 秘めた意志 」、「 秘めた恋 」、「 恥ずかしがりや 」、「 永遠の若さ 」 です
秋の山野草は情緒深い花言葉が多いようです
ヒガンバナが彼岸に咲くって何か不思議です
今年ももうすぐ終わりです
年の瀬の話ではなく、彼岸花(ヒガンバナ)の事です
お彼岸が来ると必ず咲き出し、彼岸が過ぎると気が付くと花が枯れてしまうヒガンバナ
どうやってお彼岸を知るのでしょう
マイ菜園は河縁にあり、自転車に乗って畑仕事に何時も行ってます
夏も過ぎ秋のお彼岸時期は、彼岸前後を挟んで冬収穫野菜の種蒔き、植え付けと大忙しです
勿論スコップ農法なので、草取りから耕しまで準備がとても大変
カレンダーだけでなく、その年の周囲の状況を見ながら準備をしていますが、一番頼りになるのは土手のヒガンバナの芽出しと花の咲き方です
お彼岸は、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、季節の節目になっています
ところでお彼岸は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、太陽が真西に沈むようになります ・・・ 今年の彼岸中日は、9月23日でした
このため極楽浄土(あの世)が西方にあるとされてきた古くから、あの世とこの世が交わる日とお彼岸は考えられていました
即ち極楽浄土と最も心が通じやすい日としてのお彼岸は先祖の供養をするためにお墓参りをするというのは納得です
そんなお彼岸に必ず咲き出すヒガンバナ ・・・ 彼岸の入りの20日から彼岸の明けの26日の1週間・ヒガンバナの開花は最盛期です
畑横の河の土手で咲き出した ヒガンバナ ( 約1kmに渡って、土手両側には真っ赤な花が咲きます )
ヒガンバナは、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」の呼び名があります
彼岸に近づいてきた頃急激に芽が出て伸びて、そしてあっという間に咲きました
ヒガンバナはどうやって9月23日を知るのでしょう!?
ヒガンバナは葉と花が同時期に地上に出てこないとか、すべて三倍体で種ができないとか、それなのにこんなに繁殖しているとか、球根を深く植えすぎたり浅く植えすぎたりすると、植えて何年かがたつうちに自分でちょうどいい深さのところに球根を移す(少しずつ栄養分を移動するようです)とか、いろいろ変わった性質をもっています
ヒガンバナの植生をネットで調べて、毎年9月23日頃に咲く理由を見つけました
ヒガンバナは、通常9月中・下旬に開花し、開花後に葉を地上に展開させ、翌年の5月中・下旬に葉が枯死し、夏を越します
この間の球根内での花芽の分化・発達についてみますと、花芽分化は葉が生育中の4月下旬に始まり、葉が枯れた後の6月中旬に雌ずい形成期、8月下旬に花粉形成期と発達して、9月中・旬に開花します
冬期、最低20℃程度の加温室で栽培すると、夏にも葉を展開させて常緑性になりますが、このような条件下では、花芽は分化しません
このことから、ヒガンバナの花芽分化には低温遭遇が必要条件で、低温はバーナリゼーションとして作用している事になるようです
花芽分化および雌ずい形成までの発育適温は25~30℃付近にありますが、分化・発育の可能な温度範囲は10~30℃で広いことから、自然条件下では温度が上昇に向かう4月下旬から花芽分化が始まるようです
雌ずい形成期に達すると、それまでの発育を促した高温(25~30℃)では、かえって発育が抑制され、適温は20℃付近に低下します
自然環境下での開花が9月中・下旬になることや関東での開花が関西より10日ほど早くなるのは、この発育適温の低下によるものといえるのだそうです
即ち、ヒガンバナは温度(特に地温)を感じて、花芽の分化および発達が進行しているようです
マイ畑の横の土手で、彼岸になると咲くヒガンバナはまさにこれぞ「標準ヒガンバナ」と云えそうです
尚、猛暑の年のヒガンバナの開花は、その後の天候にもよりますが、遅くなるのが一般的だそうです
満開のヒガンバナ
ツボミも混じって咲き出したばかりのヒガンバナ
お彼岸なので、近所のお寺に墓参りに行って来ました
境内で見かけた色とりどりのヒガンバナです
これはヒガンバナというより、リコリス の名で知られ、観賞用ヒガンバナと云えます
橙色のヒガンバナ
紅白色のヒガンバナ
黄色のヒガンバナ
赤色リコリス・・・園芸品種で、「薩摩美人」とありました
右上のリコリスは、産直の花棚で咲いていた鉢植えです
ヒガンバナとは言えなくなってきていますかね
シラサギが産直の花棚で舞ってました ・・・ サギソウ容姿です
先だって、群馬・中之条方面に車を走らせた折、立ち寄った産直で、 サギソウの花鉢が売られていました
いつ見ても綺麗な花姿だなと、パチリ !! してきました
サギソウはラン科ミズトンボ属で、東北から九州の平地や山麓に広く分布する湿地性の多年草です
「ミズトンボ」とは変わった面白い名前の属名です
ミズトンボは国内で日当たりの良い湿地に生え、花の形状がトンボを連想させる球根性のラン科植物です
サギソウは、トンボではなく、シラサギの舞姿に似ているので、この名がついたのは納得です
鉢植えで咲いていた サギソウ ・・・ 鉢に刺してあった名札には何故か東北サギソウとありました
日本のランの中では、サギソウは栽培の容易な種として知られており、昔から園芸品種がつくられてきま した
これらの園芸品種は、サギソウを主役とした鑑賞会も開 催されるなど、人々に身近な植物として知られています
しかし、その特徴的な容姿と栽培のしやすさから、自生地に生育する野生の個体群の採掘が絶えず、更に生育に適している湿性地についても、土地造成や開発により面積が縮小し、平成 9年に 公表された環境庁(当時)のレッドリスト(平成 12年一部変更)では絶滅危惧Ⅱ類に指定されました
平成19年での見直しレッドリストでは、自生地保全の取り組み効果が出て、準絶滅危惧種に判定されました
これからも継続的な対策が必要なんでしょうね
花棚で売られているサギソウを見ながら、絶える事の無いようについ願ってしまいました
サギソウの茎は高さ 15~40cmになり、茎の下部に 3~5枚の細長い葉をつけます
開花は7~8月で、真っ白なシラサギの舞うような花が咲きます
花の大きさは約3cmほど・茎先に1~3輪花をつけます
花の手前にある花びらを唇弁といい、後方の耳のような形をしている花びらを側花弁といいます
花中央の鼻のような形をした部分をずい柱といい、ここに雄しべと雌しべがあります
花の後ろには3枚の萼があります
茎の下部に、3枚から5枚の細長い線形の葉が互生して生え、上部の葉は鱗状の鱗片葉になっています
サギソウの花アップ
サギソウの花アップ
サギソウ の花言葉は、「繊細」、「清純」、「無垢」、「しんの強さ」、「神秘的な愛」、「夢でもあなたを想う」、「発展」、「名伯楽」 です
松林の縁で、センニンソウの花見っけ!!
先だって群馬・榛名山麓に秋を探しに行った折、渋川公園近くの林の縁で、センニンソウが草地を這うように 咲いているのを見つけました
センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草で、日本各地の日当たりのいい山野に多く見られます
半木本性の常緑つる植物で、葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を支えています
長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生し、葉は五枚の小葉を持つ羽状複葉になっています
小葉は卵状楕円形でなめらかですが、つやはなく、先は尖り、全縁です
林の縁の草地で咲いていたセンニンソウ
キンポウゲ科の植物には有毒であるものが多く、センニンソウも毒草です
センニンソウの別名に、ウシノハコボレがありますが、これは牛が牧草と一緒に食べてしまうと歯が抜けてしまう事からつけられたものだそうです
草地に生えるので、牧草地では刈り取って用心しているようです
センニンソウは、夏の終わりから秋(8~9月)にかけて径2~3cmの白い花を咲かせます
通常樹上に覆い被さる様に育つので、花の満開時にはまるで木に雪がつもったように見えて、遠くからも目立ちとっても綺麗です
花の香りは、キンモクセイの様な甘いいい香りがします
茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の真っ白な花をつけます
花形の4枚の花弁に見えるのは、ガク片で、本当の花弁はありません
果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことから、センニンソウの名が付いたようです
草地に咲いていた センニンソウ
センニンソウの花 アップです
センニンソウ の 花言葉は、 「 あふれるばかりの善意 」、「 美しい心 」、「 安全 」、「 無事 」 です
クサギの実は青色の染色にすぐれています
先月近くの 農業用用水路の縁で咲くクサギの花 を紹介しました
先日その前を通ったら、いつの間にか沢山の果実が生っているのを見つけました
クサギは「臭木」と書くほど、傷をつけると青臭い臭気がします
花序は枝先で多集散花序となって、白色~紅色の花を咲かせます
花は雄性期と雌性期があり、雄性先熟で、雄性期には雌しべが、雌性期には雄しべが、それぞれ下に垂れています
雄しべは4本、長く花外に突き出し、葯は黒紫色をしています
枝や葉の上を、花序が一面覆うように開花し、「臭木」の名は当てはまらない甘い芳香がただよいます
花後は核果になって、碧色の綺麗な実を生らします
クサギは、日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木で、イヤな匂いがあるためか園芸植物とはなっていませんが、傷さえつけなければ花の香りや実の可愛さはなかなか鑑賞に合っています
実の生りだした クサギの木
クサギの実は、丸い碧色の核果です
周囲の紅い5枚の花びら状のものはガクで、花後も落ちないで平開しています
果実の大きさは6~7mmと大きく光沢があって目立ちます
鳥は紅い色と青い色が好物のようです
クサギは鳥のフンで種が運ばれ、薮等への先駆植物になっています
クサギの果実は赤紫色の萼が花弁のように拡がり、青紫色の果実と一体となって、鳥たちを魅了します
クサギの花
クサギの果実
クサギの果実は、草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができるのだそうです
草木染の染料で、「天然のもので、青い色が出せる染料は2つしかない」と云われていますが、そのひとつは言わずと知れた「藍」、そしてもうひとつが「クサギ」なのだそうです
クサギをつかって草木染をする方法を幾つか調べてみました
手順を簡単に言うと
果実を赤いガクから外して洗う ➝ 果実を煮詰める (水1リットル当り実250g以上使用) ➝果実の煮汁(果実を漉しとったもの)にシャツを漬け込み → ミョウバンで媒染し → 水洗いして絞る ➝ 乾燥 ➝ これらを3回ほど繰り返す
媒染液(1.鉄くぎを酢で煮たもの 2.アルミ(焼きミョウバン))に漬けると、青色が緑がかった色が固定されます
染媒の違いによる微妙な染まり具合の差楽しみ結果をみよう…
アルミ染媒液の方が鉄染媒液に比べて色が濃く染まるようです
クサギの木の奥には、真っ赤な曼珠沙華の花が見えました 下画像
曼珠沙華の花開く頃、クサギの実は、丁度染色するいい時期になります
長~いなが~いウリが生っていました・・・ヘビウリといいます
先日秋を探しに群馬・中之条四万温泉方面に、車を走らせて来ました
途中立ち寄った産直で、とても変わったウリを見つけました
それは産直入り口に緑のカーテンを作るように植えられていました
デジカメを向けている私に気づいて、買い物に寄ってきたおばさんが、 『 お父さん! お父さん‼ 長いゴーヤがあるよ!! 』
お父さん曰く、 『 す・ごい長いゴーヤだな!! 』 ・・・
植えてあるプランターの端に小さな名札が挿してあり、そこには、ヘビウリと書かれていました
産直前に植えられた ヘビウリ
ヘビウリはインド原産のウリ科カラスウリ属のウリです ・・・ 因みにゴーヤは、ウリ科ツルレイシ属です
ヘビウリの名の由来は、果実が細長く蛇のようにくねっていることからきているようです
熱帯地域では食用にもするが、日本では観賞用として栽培されており、 別名を毛烏瓜(ケカラスウリ)ともいいます
ヘビウリはつるでどんどん伸び、葉は毛が密生し、卵円形で手のひら状に裂け、互生しています
葉には艶はありません
ヘビウリの開花は、7~9月・烏瓜(カラスウリ)とよく似た白い花で、 花冠は4つに裂け、裂片の縁が長く細く裂けています
ただし、烏瓜の花は夜に咲来ますが、ヘビウリは昼間咲きます
花後できる果実は、長さが30cm~1mくらいあり、しかも蛇のようにくねくねし、不思議な形です
果実の色は淡い緑色で、濃い緑色の縞模様が入ります
ヘビウリの実を見上げました ・・・ 1mはゆうにあります
ヘビウリの花と果実
ヘビウリの 花言葉は、「 変化を恐れない 」、「 良き便り 」、「 誠実 」 です
ヘビウリの実の形をみると、「変化を恐れない」とは納得ですが、「良き便り」とは何んでかな~!?
カラミンサはシソ科のハーブです
昨日に続いて・・・
産直の花棚には、小さな白色の花をびっしり咲かせたポットが沢山置かれていました
ポットに挿さった名札には、カラミンサとありました
カラミンサは、シソ科のハーブで、地中海沿岸に自生する常緑多年草です
全草に樟脳(カンファー)のような芳香のあるカラミンサ・草丈は背丈15~40cm・横幅20~40cmほどの株になります
繁殖は株分けで新芽が出る3~4月行いますが、播種、挿し木もできるようです
春4月に新しい葉が伸びてこんもりした形になる6月頃、茎が立ち上がってツボミがつき始め開花が始まります
花期は7~11月と永く、花壇や鉢植え素材として適した植物です
葉にはミント系の爽やかな香りがあります
花棚のカラミンサはカラミンサ・ネペタといい、カラミンサの仲間では日本では最も流通量の多い品種です
花棚で咲く カラミンサ
香りのある葉は深緑色で縁に鋸歯があります
葉は対生し、葉脇から花茎が出て、枝分かれしながら長期間咲き、花数は10~20個つきます
各節に花が着きますので、全体が白いカスミソウのようです
花は小さい唇形花で、1つ1つは見ごたえのある花ではありませんが、輪散花序に着き、その枝分かれした咲き後は繊細なレースを見るように一杯つくと綺麗です
薄紫白色の小花は花径5mm程度です
草丈は60cmほどになり、夏咲く時の様子はとても涼しげに見えます
土質を選ばず耐寒性が強いので、日当たり地や半日陰地に植えると毎年可愛らしい花を咲かせます
花壇に植える場合は、土の状況をみて、完熟腐葉土や堆肥を混ぜ、水はけと通気性のよい、ふかふかの土をつくってから植えつけます
用土は、赤玉土(小粒):腐葉土:パーライト(小粒)を6:3:1の割合で混合した土を使うといいそうです
カラミンサの花をアップしました
カラミンサの 花言葉は、「 愛のささやき 」、「 繊細な心 」、「 拒否する心 」、「 別れは静に 」、「 拒絶 」 です
「愛のささやき」とは、長い穂に沢山咲く小さな唇形の花が、ささやきあうように風に揺れる様子をたとえたのでしょうか!?
観葉植物カラジウムは夏にピッタリの装いです
スーパーのインテリア用花棚で並んでいた観葉植物です
夏場は緑一杯の季節ですから、緑の観葉植物よりもカラフルな観葉ものが目を引きました
挿してあった名札を見たら、カラジウムと書かれていました
カラジウムは熱帯アメリカに約15種が分布するサトイモ科の球根植物で、主に夏の観葉植物として親しまれています
カラジウムの名前はギリシア語のカラディオン(カップ)に由来すると言われていますが詳細は不明です
インドでの呼び名「ケラディ」にちなむという説もあります
葉の形からか、英名は「イエスのハート」と呼ばれています
19世紀ごろからフランスで品種改良され、日本には明治時代に伝わりました
カラジウムの特徴は、熱帯をイメージさせるような、カラフルで特徴的な形をした葉っぱです
この派手でカラフルな葉の様子から、「ニシキイモ(錦芋)」の別名があります
鉢植えや寄せ植えの他、強い日射しを避ければ夏~秋の花壇で楽しむこともできます
冬は寒さで葉っぱが枯れて、球根の状態で越します
球根は茎が肥大した「塊茎」で形は扁平、寒さに弱いので春に植え付けるのが一般的な育て方のようです
カラジウムは園芸品種が多く、ピンクの葉に葉脈が桃赤色で、赤や白の斑が入るカラフルな葉模様のものなど様々あります
花棚に置かれた カラフルなカラジウムのポット ・・・ 同じ色模様がないと云ってもいいくらいです
長い葉柄の先の細長いハート形の大きな葉は、鮮紅色の葉に緑の覆輪になった葉模様のもの、白い葉に緑の葉脈、更に細く涼しげに覆輪模様を作っているものもあります
葉にピンクや赤、黄色の斑が入ったものもあります
暖地でも晩秋に徐々に葉のつやがなくなってきて枯れるので、冬は休眠させて暖かくなるまで室内に入れ、翌春に芽が出るのを待っています ・・・ 球根は寒さに弱く貯蔵には最低温度10度くらい必要です
カラジウムの花は、サトイモ科によく見られる「肉穂花序 -にくすいかじょ-」と呼ばれる特徴的な姿の花を咲かせます
葉のようなカラフルさはありませんが、白い花びら(仏炎苞 -ぶつえんほう-)がとても綺麗です
花びらは数日で色あせ、鑑賞できる期間はとても短いので、鑑賞価値としては少ないのが残念です
全草が有毒で、口に入れると口内炎になり、食べられません
中央鮮紅色に緑が縁どられた葉 ・・・ 紅い葉脈、緑の葉脈が独特の模様を呈しています
カラジウムの 花言葉は、 「 喜び 」、「 歓喜 」、「 爽やかさ 」 です
ハゲイトウの花って知ってますか!?
先だって産直の花棚にハゲイトウの鉢がいくつか並んで売られていました
スーパーに寄ったら、花壇用にと、ハゲイトウのポット苗が売られていました
ハゲイトウはヒユ科ヒユ属の非耐寒性一年草で、熱帯アジアが原産地です
春にタネをまくと晩秋には枯れてしまいます
ハゲイトウの名の由来は、葉の色が紅い「鶏頭」に似ているところからついたようです
ハゲイトウの呼び名は、葉を観賞するケイトウという意味になりますが、同じヒユ科でも異なる属なので厳密には同じ仲間とは言えません
日本には中国経由で入ってきたようで、枕草子に「かまつか」の名前で出てくる植物は、ハゲイトウの古名とされています
尚、現在カマツカというと、バラ科の落葉樹である別の植物をさします
草丈は約80cm~1.5m程になり、茎は直立し、頂上部の細長い披針形の葉は秋の低温で色を増し、鮮やかに色づきます
中国では、雁が渡ってくる秋に見頃を迎えることから、「雁来紅」と呼ばれています
産直花棚に並んだ ハゲイトウ
ハゲイトウの葉色は、初めは緑色だが、夏の終わり頃から色づきはじめ、上部から見ると中心より赤・黄色・緑になり、寒さが加わってくるといっそう色鮮やかになります
ハゲイトウの種類は全体が紅色になる品種や、プランターなどで栽培できる矮性種もあります
ハゲイトウの花期は7~10月頃で、葉が色づくのと同じ時期に、葉のつけ根に小さな球状の花を固まって咲きはじめます
ハゲイトウ
ハゲイトウの花は、葉がとても見事なので、あまり眼につきません
花は茎にびっしりくっついて咲きますが、あまり花の様相をしていません
周辺の彩り鮮やかな葉は、冴えない花の花弁の代役でもしているのでしょうか
ハゲイトウ の花
紅いハゲイトウの葉の上にいるのは、チキチキバッタ です
正式名称はショウリョウバッタと云います
ショウリョウバッタは頭部が尖った大きなバッタです
特にメスは8cmほどにもなる大きさです
オスは細身で4~5cm程度です ・・・ ハゲイトウの葉に留まっていたのは雄のショウリョウバッタです
明るい原っぱでよく見られ、住宅地周辺にも生息しています
驚くと翅を使って遠くまで飛びますが、オスは、飛ぶときにチキチキという音をたてます
ハゲイトウの 花言葉は、「 不老不死 」、「 高尚 」、「 情愛 」、「 見栄坊 」、「 気取り屋 」、「 絶望 」、「 粘り強さ 」 です
色鮮やかな葉の下で、花らしくない花が長く花咲くので、色々な花言葉が生まれてきたようです
秋の七草の一つキキョウ(桔梗)の花を見っけ!!
産直の花棚で、鉢植えされたキキョウが花開いていました
キキョウ(桔梗)は、「万葉集」の中で山上憶良が詠んだ秋の七草の一つとしてよく知られています ・・・ 憶良は「朝貌(あさがお)」と詠っていますが、桔梗の事だそうです
キキョウは、キキョウ科の多年性草本植物で、自然性の高い草原の日当たりの良い所に育ちます
秋の七草の1つなので、秋の草原に咲くイメージですが、むしろ花の時期は真夏が盛りのように思えます ・・・ 季語は秋です
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に登録されており、管理の行かない草原ではススキに負けて少なくなっているようです
キキョウは地下に根茎があり、ここから茎を出し葉や花をつけます
草丈は1m近くまで伸び、草原で咲く姿は秋の風情を醸します
産直の花棚に並んだ キキョウの鉢花
キキョウの葉は狭卵形で長さ4~7cm・先端は尖り、ほとんど葉柄はありません
葉の付き方はほとんど互生(螺着)のものが多いのですが、3~4枚の輪生のものもあります
葉縁には鋸歯があり、下面はやや白みを帯びています
園芸品種が最近多く出回ってるようで、花色は通常紫ですが、白やピンク色の花を咲かせるものや、鉢植え用に草丈の低いもの、二重咲きのもの、つぼみのままで花を開かないもの等が見られます
花棚には、白い色のキキョウの花が見られました
キキョウの英名は、蕾の膨らんだ姿から連想して、バルーンフラワー(balloon flower)といいます
根は生薬になり、桔梗根(ききょうこん)といい、去痰、鎮咳などの薬効があります
紫と白色のキキョウ
キキョウのつぼみは、花びら同士が英名の様にのように、ぴたりと閉じつながっています
つぼみは徐々に緑から青紫にかわり、裂けて星形の花を咲かせます ・・・ 花期は6~9月です
雌雄同花ですが、雄性先熟で、雄性期は雄しべから花粉を出し、この時は雌しべの柱頭は閉じています
雌花期になると、花粉が失活して柱頭が5裂して開き他の花の花粉を待ち受ける事になります
花冠は広鐘形で五裂・花径4~5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本(枚)です
草勢があると、茎の先端がいくつかに枝分かれして花をつけます
青紫のキキョウ花のアップ
白色のキキョウ花アップ
キキョウの 花言葉は、「 永遠の愛 」、「 気品 」、「 誠実 」、「 清楚な美しさ 」、「 従順 」、「 優しい温かさ 」 です
万葉集の「山上憶良」のキキョウの歌は
『 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 』
歌の意 :(秋の野に咲いている花を指を折って数えると次の七種の花が美しい)
そしてよく知られる秋の七草の歌は
『 萩の花 尾花 葛花 くずばな 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花 』
万葉集には、他に数首詠われています
そのうちの一つ
『 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり 』
歌の意 :(朝顔(桔梗)の花は朝露にぬれて咲くというが、夕方の光の中でこそ美しく咲き勝っていることよ)
もう一つ熱烈な恋歌がありました
『 展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出(い)でじ 朝顔が花 』
歌の意 :(恋焦がれて死ぬようなことがあろうとも、顔には出すまい。人に覚られないようにしよう)
クサギとは、「臭木」と書きます
猛暑の日が続いている中、近くの農業用用水路のうえを覆うように枝を拡げて、クサギが 満開になっていました
クサギ(=臭木)は日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木です
日本全国の他朝鮮、中国に分布し、葉に悪臭がある事から、クサギの名がつきました
クサギは遷移において、藪のような荒れ地状態の所に侵入する最初の樹木として先駆植物(パイオニア)の典型だそうです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
クサギの葉は対生し、長い葉柄を含め30cmにもなるほど、大きく、葉先が尖った広い卵形をしています
葉の表面は濃い緑色、裏面は白味を帯びた淡い緑色をしており、柔らかで薄く、若枝や葉脈に軟毛が密生しています
葉を触り傷つけると青臭いような臭いがします
樹皮は暗灰色~灰褐色で皮目が縦に並び、成木になると鱗片に剥離します
枝先に集散花序ができ、花開きます
クサギは、7月末頃から9月に枝先や上部葉腋から長い柄のある集散花序を出し、白い花をつけます
花びらは萼から長く突き出してその先で開きます
合弁花で花冠は5つに裂け、裂片は横に開いています
雄しべは4本(➝シャクは黒紫色)、雌しべが1本花の外に突き出ています
花弁は白く、ガクは初め緑色をし、次第に紅紫色を帯び、5つに浅く裂けてきます
咲き出した花は甘い香りがして、虫たちが多く吸蜜に現れます
昼間はアゲハチョウ科の大型「蝶」が、日が暮れるとスズメガ科の大形の「ガ」がよく訪花し、受粉にかかわります
果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いがくが開いて残るためよく目立ちます
この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きると考えられています
枝や葉の上を、花序が一面覆うように開花する様子はとても綺麗です
甘い芳香があたりにただよい、鑑賞にも耐えられ雑木ですが、ヨーロッパでは庭木などにされるといるそうです
咲き始めたクサギ
陽当たり部で満開に咲くクサギ花
クサギの 花言葉は、「 運命 」、「 治療 」 です
クサギは薬用植物です
葉・小枝の乾燥したものは、煎じて服用すると、リューマチ、高血圧、下痢に効きます
殺菌作用が非常に強く、腫れ物や痔には、煎じた液で患部を洗浄すると効果があるそうです
パイナップルリリーの花
暑い・暑い・・暑い・・・
猛暑日がもう一週間以上も続いています
地球は確実に温度上昇しているのかも
誰かが言っていたけど、あと100年後は北極の氷は随分溶けてしまうとか・・・
北極熊は絶滅の危惧が騒がれています
海面上昇によって失われる陸地はいかばかりか!?
因みに、日本の場合、1mの海面上昇によって砂浜の約90%の干潟が失われ、さまざまな生態系が影響を受けると考えらます ・・・ 海面下となる土地面積は2,339平方キロメートル・そこに住む人口は約410万人・・・と云われます
人口は増える一方で、陸地が減り、気候変動が重なる中で、人類の未来は一体どうなるのかな!?
なんて暗い考えが頭をかすめています
人類は何をなすべきなのか・・・いかようにすることはできないかもしれないけど、考える事は無駄ではないだろう
暑いから訳の分からない事を考えながら、産直の花棚を見上げたら、パイナップルリリーという変わった名前の花を見かけました
パイナップルリリーは、花姿がパイナップルに似ている事からつけられたそうで、ユリ科ユーコミス属の半耐寒性多年草(球根植物)です
属名のユーコミスは、ギリシャ語の「美しい髪の毛」の意味で、花茎頂点の苞葉に由来しているのだそうです
花棚で咲く、鉢植えのパイナップルリリーの花 ・・・ 花茎頂点の苞葉がパイナップルみたいに見えます
パイナップルリリーは、 南アフリカと中央アフリカに分布する球根植物で、夏に根性葉の放射状に広がった葉元から花茎が伸び、そこから長い総状花序で星型の小花を多数咲かせます
花色には、白や薄黄、赤紫、緑があります
小花は、下方から、順に上方に登るように咲き、開花時は草丈1mを超すものもあり、花姿はなかなか見事です
パイナップルリリーの頂点にある苞葉
球根は層状に重なり合った「層状鱗茎」で、春に植え付けると夏に花を咲かせます
長く伸び花茎のまわりには80輪ほどはあろうと云われる小花が密に咲きます
つぼみは下から順に咲いていく種と、上から下まで一斉に咲く種があるそうですが、見かけたパイナップルリリーは上下みな開いておりました
葉っぱは長さ40~60cmほどあり、幅のある帯状をしています
冬は葉っぱが枯れて休眠します
パイナップルリリーは、丈夫なので、病気や害虫による心配は特にないらしく、園芸用に最近よく植えられてきているようです
パイナップルリリーの花のアップです
パイナップルリリーの 花言葉は、「 完璧 」、「 完全 」、「 あなたは完全です 」 です
公園で見かけた洋種ヤマゴボウの花
近くにある自然公園を散策してきました
猛暑続きですが、大きな樹の下では陽射しをよけて、色々な野草が花開いていました
野草が茂る中でひときわ大きく腕を拡げている洋種ヤマゴボウがありました
洋種ヤマゴボウは、別名アメリカヤマゴボウとも云い、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です
洋種ヤマゴボウの名の由来は、北米から渡来した外来種で「洋種」、根が野菜のゴボウ(牛蒡)に似ていて野生なので「山」からです
尚、観光地などで味噌漬けなどとして販売されている「ヤマゴボウ」は、キク科のアザミの仲間「モリアザミ」の根で、全く別物です
ヤマゴボウの仲間には強い毒性があるので、注意が必要です
森林の中で、花咲き、実をつけ始めた洋種ヤマゴボウ
草丈は2m前後に達します
茎は無毛で太く円柱形をし、上部で枝分かれし、茎が紅紫色を帯びているのが特徴のひとつです
葉は互生(互い違いにつく)し、葉先が三角形状の楕円形で、長さ10~30cmほどと大型です
葉縁は全縁(葉の縁にギザギザがない)です ・・・ 葉は秋になると紅葉します
夏の今頃、枝先に長さ10cm前後の穂状の花(果)穂をつけます
花穂は下垂し、緑白色~薄紅色の小さな花が咲きます
果実は約7mm径の扁平球形の実に生り、緑色から初秋に黒紫色に熟していきます
洋種ヤマゴボウの花穂 (つぼみ)
洋種ヤマゴボウの 花
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をつけています
花径は5mmくらいで、花被片は5枚です
花芯の緑色の雌しべが目立ちます
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、紫黒色に熟し、潰すと赤紫の汁が出て、昔はこれを赤インクに代用して遊んだことがありました
実には毒はあるとかないとか・・・とにかく毒草なので要注意です
花には蜜が多いのか虫たちが沢山集まってきていました ( 花蝿 、 蜘蛛 、等々 )
洋種ヤマゴボウの花言葉は、「 野生 」、「 元気 」、「 内縁の妻 」 です
花言葉の「内縁の妻」というのは、どういうことなのでしょう
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