日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
カツラの樹が黄葉始まりました ➝ カツラの別名はコウノキといいます
先だって(➝一週間ほど前です)、囲碁の(腕試し)大会があり前橋に行って来ました
受付の始まる30分前、会場周りを散策していましたら、カツラ(桂)の樹の黄葉が始まっていました
カツラは、カツラ科カツラ属の落葉高木で、日本各地に分布しています
谷沿いや水湿のある雑木林に多く見られ、樹高は30m、樹幹の直径は2mほどにもなります
雌雄異株で、成長すると主幹が折れ、株立ちしているものが多く見られます
葉はハート型に似た円形が特徴的で、秋には黄色く紅葉します
落葉は甘い香り(➝醤油の良いにおいに似ている?、キャラメル臭とも)を呈します
会場横の広場に植えられていた カツラの樹 ・・・ 黄葉が始まっていました
カツラ(桂)は日本~中国だけで見られる特徴木です
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す樹木であり、「カツラ(桂)を折る」とか、「桂林の一枝」などの言葉に使われています
しかし中国では「桂」はモクセイの事だとも云われています
用途は公園樹や街路樹として最近多く植えられるようになりました
材は香りがよく耐久性があるので、建築、家具、鉛筆などの材料に使われています
碁盤、将棋盤にも使われて、カヤに次いで人気の高い材料です ・・・ 私の碁盤も、カツラの5寸盤です
カツラは4月頃、葉が出る前に、葉腋に小さな花を開きます
花弁も萼もなく、基部は苞に包まれています
雌花は3~5個の雌しべがあり、柱頭は糸状で淡紅色・雄花には、多数の雄しべがあり、葯はやはり淡紅色しています
カツラの 葉は年2回に分けて展開します
春出る葉を「春葉」といい、長枝に2枚(対生)の葉、短枝に1枚の葉が開葉します
葉形は木では珍しいハート型をしており、その後に開葉する葉はハートの凹みがないおむすびのような形をしています
この葉は、「夏葉」といい、葉を順次展開していくため、開葉期間は長いです
カツラは長枝と短枝を持っています
短枝は短い枝に葉を着生させるため樹冠の中にも葉を多く持つことができ、長枝は長い枝に葉を着生させるため、樹冠を拡張させるのに有利となります
したがって、長枝と短枝をうまく配置させることによって、効率的に光合成ができるようで、黄葉はとても綺麗です
カツラの幹肌を眺めてみました
樹皮は暗灰褐色です
若木では平滑で、横長の皮目が目立ちます
老木になると、縦に裂け、薄片状に剥離します
足元をみると、紅葉した落ち葉が落ちていました
カツラの落ち葉 ・・・ 黄葉と紅葉入り混じっていましたが、他の樹の落ち葉もあるのかな!?
葉身は広卵形で、基部は心形・・・?
葉脈は5~7の掌状脈です
縁には鈍鋸歯がありました
カツラの落葉には芳香がある筈なのですが、この時はあまり匂いませんでした
後で聞いたのですが、黄葉し、さらに茶色に落葉して重なると独特の甘い香りが森中に香るそうです
カツラの別名はコウノキとも呼ばれるそうです
初冬のカツラは、歩いていても、匂いで分かるほどだそうですが、何故、落葉が香るのか、よく分からないようです
最近ではこの芳香成分は、「マルトール maltol 」によるものであるとされ、キャラメルの匂いと同じ香りだそうです
「マルトール」は食品産業では甘みや風味を増強する効果を有する添加物(エンハンサー)として広く利用されていて、かつては意外やカラマツの樹皮やモミの葉から分離され、現在では発酵法をベースにした工業的製法が確立されているといわれています
秋の香りといえるかもしれません
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