ダンポポの種

備忘録です

先生!黒板が見えません

2008年03月10日 18時38分11秒 | 備忘録
西宮で過ごした小学生時代の思い出。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

メガネ・デビューを果たす前、私が最前列の席で板書写しに悪戦苦闘していたころの、ある日の出来事。

私のすぐうしろの席に座っていた女子が、前フリも無く、先生に直訴した。

「先生…、黒板が見えません。Dくんの頭が大きすぎて」

授業の冒頭、先生が本題に入ろうとされた直前の、一瞬の隙をついて発せられた一声だった。
クラスメートたちにも聞こえていて、教室内に笑いがおきた。

おまえは、突然何を言い出すのか…。
しかも、「黒板の字が見えません」ではなくて、「黒板が見えません」と言った。
意識的に、敢えてそう言っただろう。
だって、「頭が大きすぎて…」と言ったじゃないか。

私は、椅子に座ったまま、上半身をひねって振り向いた。
相手は満足そうに、ニコニコしている。
どうやら、ネタにされてしまったようである。

私の〝頭ネタ〟(大きさ編)は、卒業の日まで継続的に登場した。



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