ダンポポの種

備忘録です

三江線(3)

2013年05月01日 15時43分30秒 | 旅のあと
『三江線の旅』の続きです。(今回で最終です)




15時08分に江津を出発し、こつこつと各駅に止まりながら山間の単線を走ること約2時間半…、口羽駅に着きました
ここで、対向列車の浜原ゆきと行き違いました。
あちらは浜原方面への終電1本前、そして、私が乗っている列車も三次方面への終電1本前に当たります。いわゆる〝青電(青列車)〟どうしの交換でした。

17時52分に口羽を発車。
ラスト・スパートと言うにはまだ早いかも(?)ですが、終点の三次まで、残り1時間を切りました。
この先、三次到着まで対向列車との行き違いはもうありません。
運転士もこれで〝見通し〟が立ったと見えて、「終点の三次へは定刻に到着できる見込みです」と、肉声放送も入りました。

宇都井から乗ってきたおじいさんとお孫たちが口羽で下車したので、車内の客は、再び、アクアライナーからの2人連れと私の、計3人に。
結論を先に言うと、口羽から終点の三次まで、途中駅での乗り降りは一切ありませんでした。
終点の三次まで、乗客は3人のまま全く動き無し

それにしても、アクアライナーからの2人も、なかなか忍耐強いなぁ~ (私以外に乗り通す人がいるとは思ってへんかった
江津でアクアライナーから乗り換えてこられた時点では、私はてっきり、地元(三江線の沿線)の人たちなのだろうと思ったけれど。
それなのに、途中の駅で一向に降りる気配がないものだから…
ついでだから、その先の結論も言うと、この2人連れは三次からも私と同じ芸備線に乗り、広島到着まで同じ車内でした。(お疲れさまでした

ということは、あれやな…、結果的には口羽から三次までノンストップでも差し支えなかったわけやな (←すみません、悪ふざけコメント

以下、口羽から三次にかけての車窓風景です。(ここ数日、同じような画像ばっかりやね



↑口羽→江平間にて。江平は「ごうびら」と読みます。



↑口羽→江平間。



↑口羽→江平間。
 太陽が西の空へと傾きつつあります。山峡の風景も、西日が当たる部分と、影になる部分とに、明暗が分かれるようになってきました。
 夕暮れが近いです。



↑作木口(さくぎぐち)→香淀(こうよど)間。



↑作木口→香淀間。



↑作木口→香淀間。
 ユニークな形をした屋根の建物が3棟。にこにこ微笑みながら、列車を見送ってくれているみたいやね



↑作木口→香淀間。



↑作木口→香淀間。



↑香淀→式敷間。



↑香淀→式敷間。
 列車の後方へカメラを向けてみました。
 夕日がひときわ輝いて、三次へ急ぐ列車を〝後押し〟してくれているかのよう。



↑式敷にて。「しきしき」と読みます。



↑式敷→信木(のぶき)間。
 これはお寺ですね。大きくて立派です。屋根瓦も、ご当地ならではやね。



↑信木付近にて。



↑所木(ところぎ)にて。



↑所木→船佐間。



↑船佐(ふなさ)にて。
 向こうに見えている小さな建物が、駅舎というか待合室というか、船佐駅の建物のようでした。
 この隔たりは何なんだ…? 建物がホームから離れすぎとちがうか??



↑船佐にて。
 上の画像のアングルから、ちょっとだけ右へ、視線を振ってみました。
 駐輪場と思しき、屋根だけの構造物が見えています。カバーのかかった自転車が1台だけ置いてありました。
 ホームの地面にぎゅっと〝ひとかたまり〟になっているのはサボテンの仲間。



↑船佐→長谷間。(この列車は長谷通過)



↑船佐→長谷間。(長谷は通過)



↑長谷→粟屋間。(長谷は通過)
 ぴんぼけ、すまぬ…
 『よっしゃ、きょうはこれぐらいにして、ぼつぼつ沈むとするか…』
 といった風情で(?)、輝きを弱めた太陽が山の向こう側へ隠れようとしています。



↑粟屋→尾関山間にて。もうすぐ、三次終点です。
 最後にもう一度、江の川を鉄橋で渡ります。



↑尾関山にて。



↑尾関山→三次間。
 ここへ来て、車窓風景が劇的に変化しました
 建物がいっぱい 江津を出て以来、3時間40分ぶりに見る、町の風景です。



↑定刻18時47分、三次に到着しました。
 運転士さんも長時間の乗務おつかれさまでした。
 三次到着の際、最後にまた肉声放送が入って、「三江線のまたのご利用をお待ちしています」とのことでした
 何はともあれ、私もこれにて三江線の走破完了



↑すぐさま、芸備線・広島ゆきに乗り換えます。キハ47形の2両編成でした。
 快速列車だったら良かったんだけど、この広島ゆきも各駅停車です。
 三次から広島まで、所要1時間50分… 最後まで気を抜かず、乗り抜くぞー。


芸備線・広島ゆきの列車には、部活帰りの高校生たちがたくさん乗っていて、賑やかな車内でした。
当たり前だけど、地元の高校生だし、彼らは広島弁を流暢にしゃべりますね さすがや…。
言葉づかいもだけど、やっぱり、イントネーションが広島風なんですね。
私も、幼少時代を広島市で過ごした人間なので、広島の人たちの喋り方を懐かしく聞いてしまいます。

20時48分に広島へ到着しました。さすがに疲れを覚えます。
この期に及んで、私にとっては〝久しぶりの広島訪問〟ということになるのですが、時間も時間だし、疲れているし、日帰りだし…、
きょうはこのまま新幹線に乗り換えて京都へ帰ります


↑きょう1日使用した乗車券は「広島まで」なので、広島駅で一旦改札を出ました。(画像は、改札を出る前に撮影しておいたもの)
 昼に松江で途中下車した際に、途中下車印を押してくれました。途中下車印って、久しぶりやわ。



↑広島からは「のぞみ98号」(名古屋ゆき)で京都へ帰りました。(京都直通の最終のぞみです。これより後の列車は新大阪止まり)
 この特急券も前日に買っておいたんだけど、窓口で「窓側席は全部埋まってますね…」と言われたので、それで〝C席〟にしてもらった次第です。


【三江線の旅、終わり



◎おまけ

↑広島駅にて。
 レールスターが「こだま」に使われているシーン(実物)を、初めて見た




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