ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その1]トドク焼きを初めて食べる

2019-06-10 14:43:14 | 韓国旅行の記録
 今年に入って、当ブログは週1度の韓国映画情報(&自身の鑑賞記録)だけになってしまいました。その間も、以前と同じように韓国・朝鮮関係の本を読んだり、イベント等に行ったり、また韓国旅行も2回行きました。つまり、ネタはいろいろあるどころか溜まる一方です。
 週5回はブログを更新していた頃のようにはいかないと思いますが、ボチボチ今日から復活を期して再スタートします!
 さし当たっては例の3・1独立運動記念式典を含む2月26日~3月5日のソウル旅行の記録を・・・と思ったものの、実は昨年11月のソウル旅行の記事も中途半端なままになっているのでそれから片づけなければ・・・。
 その旅行については、昨年12月に<無計画→結果オーライ! ソウル3泊4日の旅>と題して次の3本の記事をアップしました。

 → ①ホテルは鍾路3街至近。すぐ近くにあの楽園商街とか、いろいろ便利な立地
 → ②楽園商街の地下市場で激安の朝食(チャンチククス)を食べる
 → ③楽園商街の近くの店では2千ウォン(約200円)で朝食が食べられる

 ところが、これで当初の予定の2割程度といったところ。
 実は12月後半に、一緒に旅行したS氏が実に詳細な旅行記録をメールで送ってくれました。左横カテゴリー欄最下段のの筆者です。
 「これを利用しない手はない!」とイージーに考えて、ほとんどそのままコピペすることにしました。それに私ヌルボが補足説明等を加え、写真を入れるという方式で順次公開していく、という方針です。

 以下、紺色の部分が元のS氏の日記部分、黒字の部分が私ヌルボの補足等です。

◎11月13日(火)

 今日は前夜に少し降った雨で少し道が濡れていたがよい天気に恵まれた。
 14時成田発16時50分仁川着に乗るため、同行のヌルボさんと10時に東京駅で待ち合わせ。電車で戸塚を過ぎたころヌルボさんから横浜で乗車したとのラインがある。私より1本前の電車で東京に向かっているようだ。東京駅の成田行きバス乗り場で9時50分にヌルボさんと落ち合うことができた。何かあるといけないと思い、余裕を持ってのスケジュールを組んでいた。
 10時発のバスに乗車。車内は空席もあり、途中軽い渋滞があったものの、予定通り第1ターミナルに到着。時間があるので必要なものを買うことにした。ヌルボさんはまず薬局で目薬を購入、次にルーターを借りようかと思案していたが、向こうではWiFi環境が良いので必要ないと言うことになった。私はソウルの友人Kさんに頼まれた納豆を探すことにした。前日買ってはいたが、少し買い足そうとターミナル内のコンビニを3ヵ所探しても取り揃えは無いようだ。ヌルボ氏が土産物屋にあるかもしれないとアドバイスしてくれたが、国際線ターミナルには売っているところはなさそうだ。出発前の腹ごしらえにフードコートでラーメンを食べる。
 出発時間も迫ってきたので出国審査に向かう。自動ゲートを利用するため指紋登録(←初めて)を済ませ出国審査完了。ゲートに向かう途中セブンイレブンを見つけた。外国人観光客が意外に多くレジに並んでいる。店員がいたため、もしやと思いつつ「納豆はありますか?」と聞いてみたところ、なんと「ありますよ」との返事。棚の奥から最後の1個となっていた3箱入りのパックをゲット。まさか国際線の乗り口に売っているとは!と感動を覚えつつ2人で驚く。
 ヌルボさんもKさんにと、近くのみやげ物店でお菓子を購入していたが、外国人の爆買いには驚かされる。これだけの土産を機内のどこに持ち込むのだろうかと余分な心配をしてしまった。
 やっとレジを通過し搭乗ゲートに向かう。飛行機は満員の乗客を乗せて定刻通り出発し、日の落ちかけた頃仁川空港に到着。
 到着ゲートから入国審査まではけっこう距離がある。少し並んで入国審査を終え、荷物受け取りのターンテーブルに向かうと目の前に荷物がある。タイミングの良さに感心。ヌルボさんの荷物も受け取り完了したところ、韓国人の老夫婦が「手荷物の受け取り場所が分からない様で、どこで受けとればいいのか?」と韓国語で聞いてきた。チケットはあるかと聞き便名を確認。どうもニューヨークから来たようだ。ターンテーブルの場所を掲示表で確認し、そちらに行くよう伝えた。(←私ヌルボ、「日本人なので・・・」と逃げようとしたが、S氏は常に親切。)
 ソウル市内までは空港鉄道で行くことにしたが、案内所で聞いたところ次の直行の特急列車はしばらく待たなくてはならないため約1時間かかるとのことで、各駅停車で行くことにした。ちなみに特急は800円、各停は415円。地下鉄5号線の鍾路3街駅がホテル至近なので、ソウル駅までは行かず手前の忠正路駅で降りて5号線に乗り換え、ホテルのある仁寺洞に向かう。
 鍾路3街駅に到着し、ホテルに一番近い5番出口から地上に出る。何度も見慣れた楽園市場の大きな建物が目の前にある。ホテルは近いはずだが陽はどっぷり落ちていて、不覚にも方向感がつかめない。2人でしばらく街灯と店の灯りを頼りにガイドブックの地図で方角を確認したが思うように行かない。
 路地を入ったりしてヌルボさんが馴染みのある名画劇場の入口の位置から方角をつかみ、ホテルに到着。クラウンホテルといい、古い建物だがロケーションは良く、部屋はけっこう広い。ただしトイレはウオッシュレットではなく少々ガッカリ。
 今夜はKさんと夕食をとる約束をしていた。時間が迫ってきているので、休むまもなくKさんの店のある明洞の地下商街へ徒歩で向かう。地下鉄で乗り換えて市庁駅へ行くのと大して時間は変わらないのだ。明洞の中国大使館前でヌルボさんが両替をする。一番レートが良いという店は少し行列ができていた。隣の店は空いていて店頭の換金率表示は同じだったためそこで換金。1万円が10万ウオンにちょっと欠ける位で両替を済ます。
 8時15分頃Kさんの店に到着。待ちわびていたようで、急いで店じまいをして3人で食事に向かう。近所にあるKさんの馴染みのサムギョプサルの店に到着。
 文字通りサムギョプサルを注文。肉が出てくる前にメニューを見ていると、トドクという見慣れない料理名があった。これは何かとKさんに聞くとツルニンジン(蔓人参)という植物で、季節に収穫され、スライスした物を焼いて食べる。大変香ばしくて食感もよく、高級食材で天然ものは非常に高い。ここのは栽培したものだろうとのこと。せっかくなので話の種に一つ注文する。
 料理が出てくるまでヌルボさんがソウルを取り囲む城壁とその跡を少しずつ歩いていて前回は北大門に行って来た話をした。Kさんは「東、西、南に大門があるのは知っていたが、北に門があるとは知らなかった。おそらくソウルの多くの人も北大門の事は知らないはず」と言う。Kさんはどうしてそんなことまで知っているのかと驚嘆したようす。ここでも韓国の歴史と実情を必要以上に(笑)知っていることから「密偵」とあだ名されるヌルボさんの面目躍如。
 厚切りのサムギョプサルを焼いているとトドクがでてきた。一口大よりやや大きめにスライスしたツルニンジンの上にヤンニョムジャンを塗って赤くし、火に炙ったようなのもがA4サイズの木の箱に並べられている。さっそく食して見ると、しゃきしゃきした食感が心地よい。香りは特段感じなかったが、この季節の風物詩の一つなのだろう。
 Kさんは以前ほどに酒を飲まなくなっていた。酒で体調を崩す友人が増えてきたので酒量を減らし運動をして体調管理に気を付けているとのことだった。食後も運動を兼ねてかホテルまで20分程度の道のりを歩いて送ってくれた。
 ホテルに隣接するコンビニで飲み物とつまみを買い、部屋で明日の行動計画を練る。


〇それにしても、S氏の記憶力には舌を巻きます。私ヌルボ、自分に関することで忘れたどころか最初からアタマに入っていないことまでも書かれているとは! それも別にメモをとったりすることもなく・・・。
 ただ、サークル仲間の飲み会での話では、この件について「ヌルボさんが憶えていないのがおかしい。いつも自分の世界にこもっているから他の人の行動が目に入らないのだ」といった非難めいた(?)物言いが相次ぎました。うーむ、言われてみればそうかもしれん、といつもケンキョなヌルボは思ったわけでありました。

〇横浜から成田空港に行くにはJRで横浜→東京、そして東京駅八重洲口から高速バスという経路が安くて便利ということを、一昨年台湾に行った時にS氏から教わりました。※京成特急より20分くらい遅いが、乗り換え等がずっとラク。

〇納豆の機内持ち込みはできるのか? はい、できます。→コチラの記事参照。キムチができないのは、臭いのためではなく水気があるから。この記事には、機内持ち込みの留意事項や、日韓の納豆の味や値段の違い等についても書かれています。
 なお、KさんがS氏に納豆を頼むのは健康のため。ノンフィクションライターの菅野朋子さんの<韓国で日本の「納豆」がブームになった理由>という2年前の記事(→コチラ)によると、韓国の食品メーカーも2005年納豆の発売を開始して、市場規模は直近の10年間で「10倍」に拡大したそうです。ただ、日本と比べると値段は高めで2個入り1パックで日本円換算で約440円。(1パックの分量は多いようですが。) ※参考→1年前のあるブログ記事<納豆が恋しい!納豆ロス!韓国に納豆はある?値段は?>

〇おみやげについて。韓国人の知り合いと会う場合、手土産を持参する人はどれほどいますかねー? 私ヌルボの場合わりと持っていく方。主に和菓子。相手がオジサンの場合はとくに奥様お子様用に。夜遅く酔っ払ったお父さんが帰宅して・・・だけだったら愚痴や小言がなくてもいい顔されるワケがないでしょ? そこで相手方のご家族の和合(と日本文化の紹介)のために。

〇「馴染みのある名画劇場」とは、シルバー映画館(실버영화관)のこと。→公式サイト

〇「近所にあるKさんの馴染みのサムギョプサルの店」というのは北倉洞(북창동)のビル内のトバギ(또박이)という店。
   

トドク(더덕.ツルニンジン)というのは私ヌルボも初めて知りました。あとでウィキペディア等を見ると、韓国では代表的な山菜だそうで、根をキムチや揚げ物、和え物にし、若芽も食べる。野生品は少ないので栽培もするとのことです。日本ではあまり食べない。
 ※長野県などでは同じキキョウ科で代表的な山菜であるツリガネニンジンのことをトトキともいうのは「(トドクと)関係があるともいわれるが、確証はない」とのこと。
 トドク焼き(더덕구이)は上の料金表を見ると1万5千ウォンだったのですね。
 食べてみると、ゴボウでもなし、タケノコでもなし、「〇〇みたいな味」と言えそうな〇〇が思いつきません。硬くも軟らかくもなく、辛くも苦くも甘くもなし・・・。

 上の写真を見ても何だかわからないですよね。そこで、拾い集めた画像でトドク焼きのできるまでをごく簡単に説明します。
  
 この植物の根っ子を掘り出して → 葉っぱを取って → 棒で叩いて軟らかくしてからスライスして、ヤンニョムを塗って → 網焼きまたはフライパンで焼く。

 (以下続く)

 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その2]池錫永家址・校洞小学校・雲峴宮など

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