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「週刊文春」 ポンジュノ監督「母なる証明」に高評価 ほか、韓国ネタ2つ

2009-10-29 16:00:11 | 韓国関係の雑情報
 木曜日はイルボン・アジョシ(日本のオジサン)の愛読雑誌「週刊文春」と「週刊新潮」の発売日。
 私ヌルボが購読している「週刊文春」の今号(11月5日号)は、いつもに増して興味深い記事が多かったです。
 その中で、韓国ネタを3つ紹介しましょう。

   === 「母なる証明」は期待できそう! ===

 <シネマチャート>は、映画関係サイトの「映画生活」等とともに、映画選定の重要資料にしています。
 明後日公開の「母なる証明」は芝山幹郎・おすぎが★★★★★、品田雄吉・中野翠・齋藤綾子が★★★★で計22個。今年ではクリントイーストウッド監督の「グラン・トリノ」の計24個、同じく「チェンジリング」の23個につぐ3番目(だと思います)。
 私ヌルボは、あまりおすぎとは合わない感じなんですが、彼は「圧倒的な力に強いられて瞬きもしないでスクリーンを見つめつづけていました。ウォンビンの成長に驚き、感動しました」とコメント。

   === 安重根記念行事をめぐるいろいろ ===

 2つ目の韓国ネタは、重みのない言葉をメディアでタレ流し続けている(たまにマグレ当たりもある?)勝谷誠彦の<「安重根」に燃えるソウル・ルポ>。

 10月26日のソウル・南山の安重根記念館前で開かれた国主催の記念式典のようすを伝えているが、勝谷はこのイベントが彼の没後100年(来年の3月26日)でなく、伊藤博文暗殺成功100年の日であることを調べて知って、「椅子から転げ落ちそうになった」と記しています。(驚いた後、「なぜそうなのか?」まで追及しない点が週刊誌。)
 そして鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相のスピーチ中の「安重根は世界に平和を悟らせた光であります」「韓国人の精神を世界に知らしめたのです」という言葉を載せて、「しかし、史実では伊藤は実は日韓併合に否定的な立場であって、彼が殺されたことがむしろそれを進めたとも言われている」とコメントをつけています。(そうだとしても、「ではなぜ?」と続かない・・・。)

 さらに勝谷は、安重根の銅像の除幕式が開かれた富川市へ。
1 億7千万ウォンをかけた銅像は当初ハルビンに建てられたが、その後撤去されて、3年8ヵ月もお蔵入りしていたとか・・・。(この辺の詳細はヌルボも知りませんでした。)
 韓国の前国会議員が「周恩来がかつて演劇で安重根の役をやったこともあったというのに、どうして中国は私たちの望みをかなえないのか」と声を張り上げるのに対し、「周恩来もさぞかし泉下で苦笑していることだろう」と勝谷は揶揄してますが、多角的な視点が持てないのはみんな(勝谷氏も韓国の多くの人たちも・・・)あまりかわらないように思えます。
 国内の少数民族を抑圧している中国政府が、被抑圧民族の<テロリスト>=<民族独立運動の英雄>を称えるわけはないのにねー。

※他民族を<理解>することが、双方(日←→韓、日←→中、韓←→中等々)にとっていかに難しいか、最近「戦争文学を読む」(朝日文庫)中のイ・ヨンスク、川村湊、成田龍一の3人の対話を読んで痛感しました。このテーマについてはいずれ記事にします。

   === やっぱり冬はチゲでしょう! ===

 3つ目の韓国ネタは、巻末グラビアの「ソウル海鮮鍋天国」。
 ナクチヨンポタン(タコのスープ)、センテチゲ(タラ鍋)、コッゲチゲ(ワタリガニのチゲ)&アグメウンタン(アンコウスープ)、ポッシャブシャブ(フグのしゃぶしゃぶ)、トォクヘサンモドゥムチゲ(海鮮チゲ)、チョゲタン(アサリのスープ)の美味しそうな写真を6枚載せて、それが食べられるソウル市内の食堂を紹介しています。
 ヌルボとしては、やっぱりチョゲタンですね~。和食(=日食(イルシク.일식)のしゃぶしゃぶを除くと、辛くないのはこれだけ。
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