7日(土)夜、ハングルサークルの勉強を終えた帰途の京浜急行横浜駅。ホームの行先掲示板に目が留まりました。

【こんなに遅い時間まで勉強をしていた・・・のではなく、2次会で盛り上がっていたといういつものパターン。】
以前からハングルの表示が増えてきたなとは感じていたので、そのこと自体ではなくて、私ヌルボが気になったのは上大岡の表記についてです。
「가미오오카」と、「오(お)」が2つしかないではないですか。
日本人にとってはいうまでもないことですが、「大岡」の部分のかな表記は「おおおか」で、元横浜ベイスターズ(現アメリカ独立リーグ)の大家(おおか)投手や、岡(おか)とは表記も発音も違います。もっとも、実際の発音は「おー・おか」、あるいは「おーか」の「ー」を長めに発音していて、「お・お・おか」と区切っているわけではないので、このハングル表記でもいいのかなーとも思いますが・・・。
韓国語学習者の皆さんは承知していることですが、韓国人はこの母音の長短の区別が苦手で、たとえば「おばさん」と「おばあさん」、「井田さん」と「飯田さん」等の違いを聞き分けるのがむずかしいといわれます。
したがって、ハングルできまった長音表記法がないのも当然で、それで日本語の長音をどのように表記するかはむずかしいところです。
「東京」の場合、ハングルでは도쿄と書くのがふつうですが、これをそのまま発音すると「トーキョー」ではなく「トキョ」になってしまいます。「도-쿄-」とか「도ː쿄ː」にしてくれと言っても、そんな表記は韓国の立場では不必要だし・・・。日本人にしてみれば「なんだかなー」ですが、しかたないですね。
ところで、この京急のハングル表示で別に1つ気になったのは長い駅名の場合どうしているのかなということ。上の場合は金沢文庫も6文字に収まっていますが・・・。
そこで「京浜急行 ハングル」で画像検索してみたら、また別の問題があることを知ってビックリ。
どういうことかというと、「京急の駅はハングルに侵食されている」(!)という非難が一昨年あたりからけっこう出ているんですね。
大半はいつもの(?)2ちゃんねる系というか嫌韓系というか・・・。
その中でとくに問題とされているのが京急品川駅の表示。

先の横浜駅の表示と違って漢字の表示がありません。
ある非難記事によると「急いでいる時に、こんなわけのわからない文字が30秒も変わらないで表示されていた」とのこと。(つい先月の記事です。)
※その書き方が、どうも以前→コチラで書いた四国の遍路道のハングルによる案内シール非難と共通するニュアンスが漂っているようです。
そこでヌルボ、昨日(15日)たまたま京急で川崎まで行ったついでに品川駅まで足を伸ばして確認してきました。
あ、京急川崎駅の表示はハングルはありませんでした。駅によってまちまちなんですね。
そして品川駅で自分で撮った写真がこれ。

なるほど、漢字表記はこの画面の時にはありません。たしかに、この表示が30秒も続くとすると日本人は当然困りますね。しかし、ヌルボが確認したところでは5秒続くかどうか程度の短い間でした。(同駅のいくつかの掲示板で確認しました。)
通常の日本語表示と英語表示は約10秒です。
むしろ、一番上の快速「나리타 공항」(成田空港)の後の( )内に小さく書かれている「나리타 스카이 액세스 선 경유」(成田スカイアクセス線経由)という字がこの短い時間内では読めないだろうと思いました。(日本語を読み取るのもむずかしいかも。)
ちなみに中国語(簡体字)も韓国語同様約5秒表示されています。

コチラは日本語と見た目あまり変わらないからクレームはつかないでしょう。
ちょっと調べてみると、駅などでの外国語サービスのあり方について「『おもてなし』の観点から英語以外の外国語でも情報提供を行うことがさらに望ましい」という主旨のガイドラインを国交省が示したのが2006年。
その後鉄道各社が対応を進める中で、JR東海は「国際的共通語の英語をできるだけ大きな字で記すのが基本」と主張して、中国語や韓国語の表示はしていないとのこと。2009年の業務監査でも「来訪外国人の約7割がアジア圏からで、外国人を意識した表記について検討が必要」と指摘されても、「日本語や英語の表記がキュークツになる」等とし、看板に絵文字を併記する等の策で対応しつづけているそうで、嫌韓・嫌中の人たちから支持を得ているようです。
<ガジェット通信>の関連記事(→コチラ)によると、外国人入国者中韓国は27%で、中国語圏(中国・香港・台湾)は計38%、英語圏は計18%。
したがって「これだけで全入国者の83%を占める。つまり案内板を韓国語、中国語、英語で表記すれば、ほとんどの外国人観光客に対応できることになる。合理的な判断である。」とその記事は結論づけています。
私ヌルボもそう考えるのが妥当だと思います。
「わけがわからないハングルを目にすると頭がクラクラする」「気持ちが悪くなる」と書いている皆さんは、アラビア文字とかビルマ文字とか、その他世界のいろんな文字を見て目とアタマを慣らすといいでしょう。

【こんなに遅い時間まで勉強をしていた・・・のではなく、2次会で盛り上がっていたといういつものパターン。】
以前からハングルの表示が増えてきたなとは感じていたので、そのこと自体ではなくて、私ヌルボが気になったのは上大岡の表記についてです。
「가미오오카」と、「오(お)」が2つしかないではないですか。
日本人にとってはいうまでもないことですが、「大岡」の部分のかな表記は「おおおか」で、元横浜ベイスターズ(現アメリカ独立リーグ)の大家(おおか)投手や、岡(おか)とは表記も発音も違います。もっとも、実際の発音は「おー・おか」、あるいは「おーか」の「ー」を長めに発音していて、「お・お・おか」と区切っているわけではないので、このハングル表記でもいいのかなーとも思いますが・・・。
韓国語学習者の皆さんは承知していることですが、韓国人はこの母音の長短の区別が苦手で、たとえば「おばさん」と「おばあさん」、「井田さん」と「飯田さん」等の違いを聞き分けるのがむずかしいといわれます。
したがって、ハングルできまった長音表記法がないのも当然で、それで日本語の長音をどのように表記するかはむずかしいところです。
「東京」の場合、ハングルでは도쿄と書くのがふつうですが、これをそのまま発音すると「トーキョー」ではなく「トキョ」になってしまいます。「도-쿄-」とか「도ː쿄ː」にしてくれと言っても、そんな表記は韓国の立場では不必要だし・・・。日本人にしてみれば「なんだかなー」ですが、しかたないですね。
ところで、この京急のハングル表示で別に1つ気になったのは長い駅名の場合どうしているのかなということ。上の場合は金沢文庫も6文字に収まっていますが・・・。
そこで「京浜急行 ハングル」で画像検索してみたら、また別の問題があることを知ってビックリ。
どういうことかというと、「京急の駅はハングルに侵食されている」(!)という非難が一昨年あたりからけっこう出ているんですね。
大半はいつもの(?)2ちゃんねる系というか嫌韓系というか・・・。
その中でとくに問題とされているのが京急品川駅の表示。

先の横浜駅の表示と違って漢字の表示がありません。
ある非難記事によると「急いでいる時に、こんなわけのわからない文字が30秒も変わらないで表示されていた」とのこと。(つい先月の記事です。)
※その書き方が、どうも以前→コチラで書いた四国の遍路道のハングルによる案内シール非難と共通するニュアンスが漂っているようです。
そこでヌルボ、昨日(15日)たまたま京急で川崎まで行ったついでに品川駅まで足を伸ばして確認してきました。
あ、京急川崎駅の表示はハングルはありませんでした。駅によってまちまちなんですね。
そして品川駅で自分で撮った写真がこれ。

なるほど、漢字表記はこの画面の時にはありません。たしかに、この表示が30秒も続くとすると日本人は当然困りますね。しかし、ヌルボが確認したところでは5秒続くかどうか程度の短い間でした。(同駅のいくつかの掲示板で確認しました。)
通常の日本語表示と英語表示は約10秒です。
むしろ、一番上の快速「나리타 공항」(成田空港)の後の( )内に小さく書かれている「나리타 스카이 액세스 선 경유」(成田スカイアクセス線経由)という字がこの短い時間内では読めないだろうと思いました。(日本語を読み取るのもむずかしいかも。)
ちなみに中国語(簡体字)も韓国語同様約5秒表示されています。

コチラは日本語と見た目あまり変わらないからクレームはつかないでしょう。
ちょっと調べてみると、駅などでの外国語サービスのあり方について「『おもてなし』の観点から英語以外の外国語でも情報提供を行うことがさらに望ましい」という主旨のガイドラインを国交省が示したのが2006年。
その後鉄道各社が対応を進める中で、JR東海は「国際的共通語の英語をできるだけ大きな字で記すのが基本」と主張して、中国語や韓国語の表示はしていないとのこと。2009年の業務監査でも「来訪外国人の約7割がアジア圏からで、外国人を意識した表記について検討が必要」と指摘されても、「日本語や英語の表記がキュークツになる」等とし、看板に絵文字を併記する等の策で対応しつづけているそうで、嫌韓・嫌中の人たちから支持を得ているようです。
<ガジェット通信>の関連記事(→コチラ)によると、外国人入国者中韓国は27%で、中国語圏(中国・香港・台湾)は計38%、英語圏は計18%。
したがって「これだけで全入国者の83%を占める。つまり案内板を韓国語、中国語、英語で表記すれば、ほとんどの外国人観光客に対応できることになる。合理的な判断である。」とその記事は結論づけています。
私ヌルボもそう考えるのが妥当だと思います。
「わけがわからないハングルを目にすると頭がクラクラする」「気持ちが悪くなる」と書いている皆さんは、アラビア文字とかビルマ文字とか、その他世界のいろんな文字を見て目とアタマを慣らすといいでしょう。
日本語排斥運動の一環でなくなってしまったのかも知れませんし、単に韓国語(あるいはハングル文字)に馴染まないという理由でなくなったのかも知れませんが、最近では外来語の表記を見ていても、韓国語では長音という認識自体がほとんどないと言ってもいいかも知れませんね。
グローバルな世界を目指す日本としては当然の方策かと。世界に冠たる日本!だそうですから。
それより車内の表示に余計な情報を入れたり、5秒単位で変わる行き先表示、日本語理解者、英語理解者にとっても大変判りづらい。
行き先、どちらのドアが開くか。他に必要な情報はあるかな?
車掌の余計な車内放送も余分かと。そんなことに力を入れないで、韓国や他の国も見習って。エリア料金やバスとの連携割引等考えることはいくらでもあると思います。
島国日本は視野を広げないと。
たとえば、電子辞書の「小学館 朝鮮語辞典」や「プライム韓日辞典」には長音の表示があります。
事実、以前韓国人の会話を聴いていて「事務室」を「サームシル」とやや長めに発音しているのに気づき、辞書を見てみるとやはり長音になっていました。
この件について以前書いたことがあったなと探してみたら、コチラでした。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/75bf9ce66bb587a691764a3256ae2a32
つまり、韓国の漢字検定では母音の長短を問う問題も出されている、ということは、皆が皆、無頓着ではないということですね。
また、第二外国語等で日本語を学習している人は韓国語の母音の長短についても翻って考えたりするかも。(?)
外国人だけでなく、同じ日本人も眉をひそめるようなことをブログや掲示板等に書く人がけっこうたくさんいるのはなぜでしょうかねー。
誰でもキライな人はいるでしょうが、そんな心で思ったことをそのまま言ったり書いたりすると、相手を傷つけるだけでなく自分自身の品位を下げてしまうことに気づいてほしいものです。
視野は広く、そして心も広くありたいものです。
言い訳がましいですが、韓国語における長音よりも、とりわけ外来語に関して長音認識(とそれに対応する表記)が余りないのでは、というつもりでした。
韓国語でも最近の若者はほとんど長音を意識しないで発音する(つまりあえて長音にしない)と言われますが(他にも日本人には同じように「エ」と聞える2つのエの区別もしないなど)、そのせいか韓国語講習でも若い先生の場合、端から長音や「エ」の違いには注意しなくてもいいと言われることが多いように思います。
一方で外来語の長音については、外来語のハングル表記を見ているかぎり、そもそも日本語ネイティヴが長音と捉えているものでも(例えばmeter=メーター)、韓国語ネイティヴは長音として捉えていないのではないか(→ミト、実際の発音を聞いてもせいぜいミートくらいでしょうか)と思われます。
長音を明確に意識していれば、日本語の「-」でなくとも、母音を重ねるなどしてハングル表記できる訳ですが、それをしないのは文字の見た目を重視しているせいなのか(母音が重なっていると間が抜けて見えるから?)、そもそも長音という意識が余りないからなのか、実際のところがよく分りません(韓国語ネイティブの家族に聞いてみても「そんな細かいことは余り気にしていない」というつれない返事が返ってくるだけです)。
外来語に関しても、上記の辞典で長音の区別をしている例があるのかどうか、少し気になりますが…。
外来語について、たとえば小学館「朝鮮語辞典」で「meter」や「boat」を引いてみたところ、いずれも長音記号がついていました。
「最近の若者はほとんど長音を意識しないで発音する」、「日本人には同じように「エ」と聞える2つのエの区別もしない」、「韓国語講習でも若い先生の場合、端から長音や「エ」の違いには注意しなくてもいいと言われる」等々、まさにその通りですね。
日本人が「ん」発音で「n」「m」「ng」の3種類の違いに全然無頓着というのも、外国人によっては気になる点なんでしょうかねー。
http://hamarepo.com/story.php?page_no=1&story_id=890
要は韓国語であれ英語であれ、その表記にしたがって発音してもらって、一番自然な日本語に聞こえるようにすればいいのでは、と思いますが・・・。
そう言えば、「東京」も「大阪」も、ハングルそのままだと「トキョ」、「オサカ」ですよね。母音を重ねることには、やはり見た目に抵抗があるのでしょうか。
「ん」の3種類の発音、確かに日本人は無頓着ですね(韓国語のn, ng, mもなかなか聞き分けられません)。これらを聞き分けられる人たちからすれば、なんでこれが同じ音として表記されるんだ!? ということになるんでしょうね。反対に日本語のカ行やタ行などの微妙な清音と濁音や、「ゾ」と「ジョ」、「ツ」と「チュ」などが、韓国人には同じように聞えてしまってなかなか区別できないのと同じような感じでしょうか。