ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [7月18日(金)~7月20日(日)]

2014-07-23 08:50:50 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 昨日は横浜スタジアムに行ってて記事のアップが遅くなってしまいました。谷繁監督の3ラン等でドラゴンズ勝利。ドアラは来てましたが、靭帯損傷とのことでバク転は見られず。早くよくなってね。

 18日観たドキュメンタリー「他人の手紙」は、1945~89年社会主義時代のポーランドの、年間数千万通(!)にも及ぶ検閲の実態に驚く。今の北朝鮮でも間違いなく同様のことが行われています。
 21日は久しぶりのポレポレ東中野でこれもドキュメンタリーの「国・地霊・天皇」。冒頭や、その後にも織り込まれている金満里さん(初めて知りました。→コチラ参照)の「異様な」とも言うべきパフォーマンスに注目。

 「怪しい彼女」について16日「毎日新聞」(夕)の<シネマの週末>より。
 可愛い顔をしながら、話し言葉や仕草が意地悪おばあちゃんそのもののシムに爆笑。「王になった男」で演じた薄幸な少女役とのギャップに驚いた。なかなか芸達者な女優だ。長幼の序を重んじる韓国らしく、親子の愛情の描き方もストレート。それが、テンションの高い喜劇を土台からしっかり支え、感動を与える。名作「ローマの休日」へのオマージュも織り込まれていて楽しい。・・・◇もう一言 荒唐無稽な話なのに、なぜか引き込まれる。韓国の過去、現状をしっかりと織り込んでいるせいだろう。さすが社会派監督。
「朝鮮日報」7月18日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「恋人はセックス依存症」中毒治療剤には即共感! ★★★
 「ノンフィクション・ダイアリー」時代の怪物、なぜ巨大化? ★★★★
 「アンダー・ザ・スキン」設定だけで半分はもつ。 ★★★☆
 「サンタバーバラ」なぜサンタバーバラに? ★★☆
 「風暴(FIRESTORM)」アンディ・ラウでキマリ。 ★★☆
 「フランシス・ハ」二十八歳、走って走って! ★★★☆
 
「恋人はセックス依存症」は日本では劇場未公開のアメリカ映画。DVD発売は有り。「風暴(FIRESTORM)」は香港アクションですが、日本公開は未定のようです。その他の作品は以下の記事中で紹介。


           ★★★ Daumの人気順位(7月22日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ブラック・ディール(韓国)  9.6(63)
②少女は自転車に乗って  8.8(29)
③Refuge(避難所)  8.9(31)
④最後まで行く(韓国)  8.6(1081)
⑤ベルベット・ゴールドマイン  8.5(53)
⑥フランシス・ハ  8.5(22)
⑦her/世界でひとつの彼女  8.4(307)
⑧鑑定士と顔のない依頼人  8.4(146)
⑨ヘッドハンター  8.4(130)
⑩リスボンに誘われて  8.2(73)

 あまり変化なし。で、新登場は⑥「フランシス・ハ」だけです。NYのブルックリンで暮らすフランシス(グレタ・ガーウィグ)はモダンダンサーをめざす27歳の女性。ルームメイトのソフィー(ミッキー・サムナー)と楽しく日々を送っていたが、彼氏にフラれソフィーとの同居も解消してニューヨーク中を転々とするはめに・・・。そんな中で焦りを覚えながらもフランシスは自分の人生を見つめ直していきます・・・。こういう作品もちゃんとアメリカでヒットするんですね。なんでも最初はたった4館での上映だったのが口コミで233館に拡大したんだそうです。「で、「ハ」って何なの?」という当然の疑問がそのままキャッチコピー。(で、何なの?) 韓国題は「프란시스 하」。日本では9月13日~ユーロスペース等で公開。

     【専門家による順位】

①アンダー・ザ・スキン 種の捕食  7.6(3)
②慶州(韓国) 7.2(7)
③ノンフィクション・ダイアリー(韓国)  7.2(4)
④X-MEN:フューチャー&パスト  7.1(7)
⑤少女は自転車に乗って  7.1(6)
⑥グレート・ビューティ  7.0(7)
⑦her/世界でひとつの彼女  7.0(6)
⑧イン・シークレット  7.0(1)
⑨群盗:民乱の時代(韓国)  6.8(7)
⑩最後まで行く(韓国)  6.8(6)

 今回は①③⑨の3作品が新登場です。
 ①「アンダー・ザ・スキン  種の捕食」はスカーレット・ヨハンソン主演のイギリスSF。黒い髪、黒い瞳、赤い唇の美女ローラは、実は食糧にできる生物を探すため地球に送られた異星人。スコットランドの街をバンに乗って孤独な男たちを誘惑して、えっ、捕食しちゃうの!?。ところが多くの男性と接触するうちに、ローラは愛される女性の気持ちを感じてだんだん混乱していきます・・・。この映画の大きな(?)話題は主役を演じているスカヨハのヌードシーンのようですが、韓国ネチズンの平均評点は5.1。専門家好みの芸術的作品? 日本公開は10月4日。韓国題は「언더 더 스킨」、オンドドスキンなのか。
 ③「ノンフィクション・ダイアリー」は今年のベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待された韓国のドキュメンタリー。「至尊派」という犯罪組織が1993~94年に5人を次々と殺害した至尊派事件(→ウィキペディア)から聖水大橋・三豊デパート崩壊等で構成した作品。至尊派のメンバー6人は全く反省のないまま95年に全員死刑、か・・・。原題は「논픽션 다이어리」。
 ⑨「群盗:民乱の時代」は、李氏朝鮮後期の哲宗の時代(1849~63年)を背景とした時代劇。人気スターのカン・ドンウォンとハ・ジョンウがそれぞれ民衆を収奪して富を築いた武官と、彼と対決する智異山に拠点を置く群盗の頭を演じて対決する、というものですが、一般公開は23日からなので詳しくは次週で・・・。原題は「군도:민란의 시대」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[7月18日(金)~7月20日(日)] ★★★

         1~3位は前週と変わらず

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・猿の惑星:新世紀(ライジング)・・7/10・・・・・・・・・・1,052,169 ・・・・・・3,142,822 ・・・・・・・25,040・・・・・・・・954
2(2)・・神の一手(韓国)・・・・・・・・・・・・・・7/03・・・・・・・・・・・・476,809・・・・・・・3,194,677 ・・・・・・・25,914・・・・・・・・627
3(3)・・トランスフォーマー・・・・・・・・・・・・6/25・・・・・・・・・・・・213,038・・・・・・・5,219,570 ・・・・・・・43,447・・・・・・・・533
            /ロストエイジ
4(115)・・呪怨 -終わりの始まり-(日本)・・7/16・・・・・・・204,557・・・・・・・・・291,038 ・・・・・・・・2,198・・・・・・・・394
5(4)・・良い友だち(韓国)・・・・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・・・・・63,707・・・・・・・・・378,031 ・・・・・・・・3,002・・・・・・・・290
6(新)・・コックリさん 2 ・・・・・・・・・・・・・・7/16 ・・・・・・・・・・・・・44,825・・・・・・・・・・62,817 ・・・・・・・・・・460・・・・・・・・238
7(新)・・天下無敵 キコリキ・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・17,899・・・・・・・・・・19,222 ・・・・・・・・・・134・・・・・・・・186
8(7)・・最後まで行く(韓国)・・・・・・・・・・・5/29・・・・・・・・・・・・・13,725 ・・・・・・・3,440,914 ・・・・・・・26,939・・・・・・・・・74
9(33)・・フランシス・ハ・・・・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・12,576・・・・・・・・・・18,474 ・・・・・・・・・・145・・・・・・・・・70
10(6)・・ザ・シグナル・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・・9,519・・・・・・・・・101,773 ・・・・・・・・・・781・・・・・・・・105
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1位「猿の惑星:新世紀(ライジング)」、2位「神の一手」は300人を超え、3位「トランスフォーマー/ロストエイジ」は500万人を突破。順位も前回を維持。
 5月末に始まった「最後まで行く」はまだ粘ってますね。これは観てみたいな。
 今回の新登場は・4・6・7・9位の4作品です。
 4位「呪怨 -終わりの始まり-」。日本公開が6月28日だったのに、もう韓国でやってるんですね。韓国題は「주온 : 끝의 시작」です。
 6位「コックリさん 2」も夏向きホラー。一応中国映画となってますが、2004年の第1作と同じく監督は韓国人アン・ビョンギ監督で、主演もパク・ハンビョル。ただ今回はよくある女子高生モノではありません。アメリカから帰ってきた昔からの友人ナナと一緒に暮らすことになったソン・チエンですが、ナナの奇妙な行動に、大学卒業直前に自殺をしたシャオアイを思い浮かべます。そしてナナの帰国後も1人、2人と友人たちの謎の死が続く・・・。それを見てチエンはシャオアイの自殺に隠された真実を暴くことを決意します。原題(中国語)の「筆仙」も意味ありげな言葉ですが、韓国題は「분신사바 2(プンシンサバ2)」。これは日本語の「分身様」に由来する言葉のようです。
 7位「天下無敵 キコリキ」(仮)はロシアアニメ。平和な村キコリキの仲の良い動物仲間たち。たまたまTVの中の世界にハマった彼らは幻の都市を夢見て旅に出ます。 嵐が吹き荒れる海を渡り、紆余曲折の末、ついに都市に到着しますが、 仲間の1人ハリネズミのチコが行方不明になってしまいます。いろんな危険がひそむ見知らぬ都市に残された彼ら。はたしてチコを探し出して無事に帰ることができるか・・・? 韓国題は「천하무적 키코리키」。日本公開はなさそう。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(15)・・フランシス・ハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・12,576 ・・・・・・・・・・・・・18,474・・・・・・・・145・・・・・・・・・70
2(33)・・サンタバーバラ(韓国)・・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・・7,016 ・・・・・・・・・・・・・11,593・・・・・・・・・88・・・・・・・・101
3(1)・・her/世界でひとつの彼女 ・・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・・・・・6,043 ・・・・・・・・・・・・329,607・・・・・・2,686・・・・・・・・・24
4(4)・・リスボンに誘われて ・・・・・・・・・・・・・・・6/05・・・・・・・・・・・・・・2,506 ・・・・・・・・・・・・・60,939・・・・・・・・473・・・・・・・・・16
5(3)・・色情狂vol.2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/03・・・・・・・・・・・・・・1,826 ・・・・・・・・・・・・・21,538・・・・・・・・177・・・・・・・・・26

 1・2位の2作品が新登場です。
 1位「フランシス・ハ」については上述しました。
 2位「サンタバーバラ」は韓国のラブストーリー。CMの音楽を担当することになったジョンウ(イ・サンユン)は広告代理店のスギョン(ユン・ジンソ)とほとんどすべてのことで対立。しかしある日ワインを飲みながら交わした話でお互いの共通点を見出します。その1つがロサンゼルスの北西120キロにあるリゾート地サンタバーバラへの憧れ。その後いろいろありまして、一度は元に戻ってしまいますが、結局は再びCM作成をともにすることになり、そのサンタバーバラへ旅立つことになります・・・。原題は「산타바바라」です。


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