ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月7日(金)~12月9日(日)]

2018-12-11 23:12:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸11月30日(金)、「来る」を観てきました。公開初日に観るというのは実に久しぶりです。この作品について、先週「中島哲也監督(久しぶり!)にハズレなし。(たぶん。)」と書きました。で、実際どうだったかというと、ハズレではないものの、なんというか・・・。豪華俳優陣で、いろいろ大がかりな見せ場もあって、何よりも中島監督らしい色づかいで・・・。なのですが、それだけお金をかけるということと、映画の出来とは基本的に関係ないというある意味当たり前のことを確認した、という次第です。個人的にはずっと低予算で作った「下妻物語」(2004)が彼のベストだということに変わりはありません。(「パコと魔法の絵本」(2008)もすごくよかった。)
 全然本筋とは関係ありませんが、ラスト近くの「お祓い」の場面でハングルの幟を発見! 「天下大将軍」「地下女将軍」と書かれていました。ムーダン(巫女)の呼び寄せた朝鮮の神様も来ていたのか。

▸映画ファンの皆さん、お暇なら見てみて。→<日本の傑作もランクイン、英BBCが選んだ「外国語映画トップ100」>
 ちなみに私ヌルボが観た作品はちょうど半分(若干誤差があるかも。) 日本映画多数。韓国映画は、えっ、あの1本だけ !?

         ★★★ NAVERの人気順位(12月11日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ボヘミアン・ラプソディ  9.55(29,269)
②(2) 僕のワンダフル・ライフ  9.52(1,055)
③(-) ハンター・キラー  9.52(531)
④(4) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.45(455)
⑤(6) マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏)  9.39(18)
⑥(-) 霧の中の少女  9.32(28)
⑦(7) 劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人(日本)  9.25(75)
⑧(8) 家の時間(韓国)  9.25(40)
⑨(9) 万引き家族(日本)  9.24(2,872)
⑩(10) ハロー カボット:白亜紀時代(韓国)  9.23(2,069)

 ③と⑥の2作品が新登場です。
 ③「ハンター・キラー」については後述します。
 ⑥「霧の中の少女」(仮)は、イタリアの小説家ドナート・カッリージが同名の自作を自ら監督として制作したミステリー。(彼の小説は「六人目の少女」と「ローマで消えた女たち」の2作が刊行されていますが、これは未訳。韓国語訳はあります。) アルプスの山あいの小さな町でクリスマスを控えた早朝、16歳の赤毛の女の子アンナが行方不明になります。跡形もなく霧の中に消えたのです。当初は家出とも思われましたが、犯罪の可能性が強まり、フォーゲル刑事が事件を引き受けることになりました。過去に無実の人を連続殺人犯としてしまった汚名を返上するため、彼はメディア等に情報を流し、容疑線上に上がったマティーニ教授と熾烈な頭脳ゲームを開始したりもします。しかし手がかりが現れるにつれ事件はますます迷宮に陥っていきます。逆転が続く展開で、観客もラストまで目が離せない作品とのことです。韓国題は「안개 속 소녀」。日本公開は未定のようです。

     【記者・評論家による順位】

①(-) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(-) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法  8.50(10)
③(1) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館  8.50(2)
④(-) A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー  8.33(6)
⑤(-) ファントム・スレッド  8.22(9)
⑥(-) パターソン  8.20(10)
⑦(2) シェイプ・オブ・ウォーター  8.18(11)
⑧(3) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑨(4) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑩(-) エセルとアーネスト  7.75(4)
⑩(5) 希望の灯り  7.75(4)

 今回の新登場はありません。日本同様この1年の振り返り上映のためか総集編といった感があります。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月7日(金)~12月9日(日) ★★★

         20年前のを背景にした「国家不渡りの日」が2週連続1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・国家不渡りの日(韓国)・・・・・・・・11/28・・・・・・・・・・631,225 ・・・・・・2,723,944・・・・・・・22,400 ・・・・・・・982
2(2)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・597,270 ・・・・・・7,060,142・・・・・・・61,456 ・・・・・・・965
3(68)・・ドアロック(韓国)・・・・・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・572,087・・・・・・・・827,577・・・・・・・・6,911 ・・・・・・・954
4(65)・・くるみ割り人形と秘密の王国・・12/06 ・・・・・・・・193,032・・・・・・・・229,943・・・・・・・・1,941 ・・・・・・・294
5(新)・・移動都市/モータル・エンジン・・12/05 ・・・・・・・130,933・・・・・・・・203,374・・・・・・・・1,822 ・・・・・・・622
6(新)・・ランニング・マン・・・・・・・・・・・・12/05 ・・・・・・・・・110,538・・・・・・・・122,875 ・・・・・・・・・940 ・・・・・・・511
       :プルルの逆襲(韓国)
7(5)・・完璧な他人(韓国)・・・・・・・・・・・・10/31・・・・・・・・・・・37,102・・・・・・・5,222,261・・・・・・・43,784・・・・・・・283
8(3)・・怒れる牡牛(韓国)・・・・・・・・・・・・11/22・・・・・・・・・・・36,035・・・・・・・1,567,180・・・・・・・13,046・・・・・・・351
9(48)・・ポンゲマンの秘密(韓国)・・・・・12/06・・・・・・・・・・・31,456 ・・・・・・・・・35,258 ・・・・・・・・・279・・・・・・・309
10(新)・・ハンター・キラー ・・・・・・・・・・12/06・・・・・・・・・・・24,252 ・・・・・・・・・30,450 ・・・・・・・・・260・・・・・・・220
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は3・4・5・6・9・10位の6作品です。
 3位「ドアロック」は、韓国のスリラー&ドラマ。オフィステルで独り暮らしをしている平凡な会社員キョンミン(コン・ヒョジン)は、退勤後帰宅した時、ワンルームのドアロックカバーが開いていることに気づきます。不安になった彼女はドアロックのパスワードを変更します。その日の夜、眠りに落ちる前、ドアの外で電子音と「パスワードが違います」という音声が聞こえます。恐怖感に包まれたキョンミンは警察に通報しますが、面倒くさがってまともに取り合ってくれません。その後しばらくして、彼女の部屋で何者かが侵入した形跡が見つかり、さらには謎の殺人事件まで起きてしまいます。自分も安全でないことを直感したキョンミンは直接事件の真相を追いはじめます・・・。独り暮らしのワンルーム。ここに誰かが隠れている!? 原題は「도어락」です。
 4位「くるみ割り人形と秘密の王国」は、(めずらしく)日本では一足早く11月30日に公開されています。韓国題は「호두까기 인형과 4개의 왕국」です。
 5位「移動都市/モータル・エンジン」は、ニュージーランド・アメリカの合作によるSF&アクション。フィリップ・リーヴのSF小説「移動都市」(創元SF文庫)の映画化作品です。
舞台は60分戦争により文明が荒廃した未来世界。ロンドンが最初の移動都市になってから1000年もの間、世界では都市が都市を襲う共食いが繰り返されてきました。襲われた都市はガット(腸)と呼ばれる都市の最下層部で分解・リサイクルされ、住人は奴隷化されてしまいます。そんな動くものすべてを飲み込もうとは巨大都市ロンドンから世界を守ろうとする抵抗勢力の隠された空中都市エアヘブン。人類の生存がかかった動く都市同士の戦争の行方は・・・。韓国題は「모털 엔진」。日本公開は来年3月1日です。
 6位「ランニング・マン:プルルの逆襲」は、韓国のアニメ。元々<ランニング・マン>はSBSの人気番組「日曜日は楽しい」の中のバラエティ。日本でもKNTVと衛星劇場で放映されています。アニメ「ランニングマン」は、それををモチーフに、ランニングマン選手権大会に参加した選手たちの冒険を描いたファンタジーアクションアニメです。滅亡の危機からこの世を救い、英雄になったランニングマンたちでしたが、ある日、プルル族たちでいっぱいの競技場に連れて来た祭司長アコンは、ランニングマンたちを罪人に仕立て上げ、強制的に、ワナと巨大な迷路に埋め尽くされたゲームに出場させたのですが、脱出の機会は1度かぎり。はたしてランニングマンたちは脱出に成功して濡れ衣を晴らすことができるでしょうか・・・。原題は「런닝맨 : 풀룰루의 역습」です。
 9位「ポンゲマンの秘密」は、元は2000年に始まったEBSテレビの子供向けの実写ヒーロー物。<ボンゲ>(번개)はイナズマのことです。劇場版は2016年以来今作が3作目。ヒーロー物ならアクションがメインかと思ったらミュージカルなんですね。今回は、ジョイランドを守るために7つの稲妻を探しに旅立ったポンゲマンと仲間たちとの冒険物語。ポンゲマンも最初から勇敢なヒーローだったわけではありません。怖がりで小心者の消防隊員だった彼がポンゲマンになるまでの秘密も明らかにされます・・・。原題は「번개맨의 비밀」です。
 10位「ハンター・キラー」は、アメリカのアクション&スリラー。ドン・キースとジョージ・ウォレスの小説「Firing Point」の映画化作品です。北極海の果てでアメリカの原子力潜水艦が撃沈されます。米国防総省は、撃沈された潜水艦の行方を探すために世界最強の攻撃型潜水艦ハンターキラーを極秘に投入させます。ところが、ロシアの潜水艦も同時に撃沈された? ロシアが臨戦態勢に入った? ハンター・キラーのキャプテン、ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)は、背後に隠された陰謀があることを知ります。一方、地上ではVIPが拉致され、世界は極度の緊張状態に置かれます。ヘタすると第3次世界大戦勃発という事態に・・・。韓国題は「헌터 킬러」。日本公開は、ありそうな感じ? しかし詳細不明。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・パウロ 愛と赦しの物語 ・・・・・・・10/31 ・・・・・・・・・・7,103・・・・・・・・243,705・・・・・・・・・1,919 ・・・・・・・・・53
2(1)・・僕のワンダフル・ライフ ・・・・・・・・11/22 ・・・・・・・・・・4,472・・・・・・・・・90,040 ・・・・・・・・・・768 ・・・・・・・・・63
3(新)・・人生フルーツ(日本)・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・3,585・・・・・・・・・・5,131 ・・・・・・・・・・・41 ・・・・・・・・・33
4(新)・・ブロークバック・マウンテン・・2006/3/01 ・・・・・・・・3,132・・・・・・・・214,948 ・・・・・・・・1,416・・・・・・・・・・18
5(3)・・ヨンジュ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・11/22・・・・・・・・・・1,660・・・・・・・・・22,627・・・・・・・・・・176・・・・・・・・・・41

 3・4位の2作品が新登場です。
 3位「人生フルーツ」は、今年公開の日本のドキュメンタリーの中でも高い評価を得ている作品なのですが、私ヌルボ、近所で上映している時観ずじまいになってしまったことを後悔しています。各地で暮れ~新年に再上映の予定があるので観に行こうと思っています。韓国題は「인생 후르츠」です。
 4位「ブロークバック・マウンテン」は、2005年のアメリカ作品の再上映。私ヌルボの好きなアン・リー監督による作品ですが、これは観てないんですよ。韓国題は「브로크백 마운틴」です。

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