ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [5月6日(金)~5月8日(日)]と人気順位 ►「おしりたんてい」韓国でも人気 TVアニメも本も・・・ ►フジコ・ヘミングのドキュメンタリー韓国で公開

2022-05-13 10:40:15 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事中の韓国映画はとくに興味を覚えた作品はありません。昨年9月の<第31回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>でオンライン上映された「アクション童子」は寺に起居する童子僧たちが仏像を盗んでいった泥棒たちを捕まえる話ですが、主役中の主役というべき子役が画像を見ると見覚えのある女の子だったので「アレ?」と思って関連記事を読むとやっぱり「子供たちは楽しい(아이들은 즐겁다)」に主演格で出演していたホン・ジョンミンちゃん11歳(右画像)。本作では初めての男の子役で、声も男の子っぽく演技したとか・・・。今後注目。

▶記事中私ヌルボが観てない日本映画その1は「フジコ・ヘミングの時間」(2018)。TV放映がキッカケで大ブームとなってからもう20年以上も経つのですね。流行にはあまり関心を向けない性格なので今までYouTubeでもちゃんと聴いたことはなかったのですが、韓国でもこの彼女のドキュメンタリーが公開されたということでYouTubeでいくつか聴いてみました。その中で一番興味深かったのはフジコ・ヘミングを含む9人の<ラ・カンパネラ聴き比べ>(→YouTube)。まず音声だけ聴いて自分なりの感想をメモしてからピアニストの名前を確認し、多くの人のコメントと比べてみるというのがオススメ。
 もう1つは「映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ」。このシリーズ、原作本は全世界で約1千万部も売れてるんだって!? 子供の感性は大人たちよりずっと世界共通かもねー。韓国でも日本同様TVアニメに本、そして映画と、子供たちの人気を集めています。アニメの主題歌ももちろん韓国語で歌われています。(→YouTube) ウィキペディアによると香港では「屁屁偵探」のタイトルで放映され、ロシアでは夜10時台から深夜にかけて放送・・・というのは、ロシアでは「検閲の都合で朝や昼の時間帯におしりを見せることができない」ためだとか。「ふうん」ですね。プーチン氏は見たことあるのかな?とチラッと思いました。
     
【 「映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ」の韓国版ポスター(左)と、シリーズ本第1巻。】

    ★★★ NAVERの人気順位(5月11日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 役割たち(韓国)  9.93(30)
②(4) しなやかに(韓国)  9.50(16)
③(6) SING/シング:ネクストステージ  9.39(2,660)
④(3) マリムさんをよろしく(韓国)  9.37(110)
⑤(7) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.26(1,478)
⑥(新) アクション童子(韓国)  9.25(12)
⑦(8) コーダ あいのうた  9.14(929)
⑧(9) 幸せの答え合わせ  8.99(111)
⑨(-) SNS 少女たちの10日間  8.85(47)
⑩(-) BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!(日本)  8.78(67)

 ⑥「アクション童子」が新登場です。韓国のアクション、といっても主な登場人物は子供たちで、親の大人たちも楽しめるファミリームービーです。<第24回富川国際ファンタスティック映画祭>等の他、オンライン上映となった昨年9月の<第31回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>にも招待され上映されました。
 ジング(ホン・ジョンミン)は臆病な性格のため転校したものの新しい学校でも同学年の連中とつき合えず、童子僧たちが起居する宝石寺に入ることになります。しかし童子僧たちともうまくつき合えない日が続き、同じ童子僧ジョンボプ(チェ・ヒョンジン)にもいじめられたりしますが、豚坊主ことヘリュン(ユン・リュン)だけは優しく面倒を見てくれます。そんなある日、寺に泥棒が入って仏像と仏画の掛け軸もうとしたを盗んで逃げ、これを阻もうとした和尚まで刃物で刺され入院してしまいます。唯1人泥棒たちの顔を目撃したジング(ホン・ジョンミン)は勇気を出してジョンボプ、ガジン(ハム・ヒス)リュンたちと共にこっそり寺を抜け出し、泥棒を捕まえに行きますが、はたしてジングと童子僧チームは盗まれた物を取り戻して無事に帰ってくるでしょうか・・・? 原題は「액션동자」です。
 なお、⑨「SNS 少女たちの10日間」は日本では昨年4月23日公開チェコのドキュメンタリーです。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ドライブ・マイ・カー(日本)  8.44(9)
②(2) 偶然と想像(日本)  8.29(7)
③(3) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
④(4) アフター・ラヴ  7.60(5)
⑤(5) ベルファスト  7.50(10)
⑥(-) リコリス・ピザ  7.43(7)
⑥(6) パラレル・マザーズ  7.43(7)
⑧(7) 8月のエバ  7.40(5)
⑨(8) スペンサー ダイアナの決意  7.38(8)
⑩(9) 熱帯往時  7.33(3)

 新登場の作品はありません。

  ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月6日(金)~5月8日(日) ★★★
          日韓で同日公開の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」がスクリーンを席捲!

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・5/04 ・・・1,716,945 ・・・・・3,496,877 ・・・・・37,170・・・・2,651
       /マルチバース・オブ・マッドネス
2(10)・・バッドガイズ・・・・・・・・・・・・5/04 ・・・・・110,328 ・・・・・・・256,411 ・・・・・・2,447・・・・・・763
3(新)・・映画おしりたんてい ・・・・・・5/05 ・・・・・・50,310 ・・・・・・・113,584 ・・・・・・1,061・・・・・・664
       スフーレ島のひみつ(日本)
4(2)・・親の顔が見たい(韓国)・・・・・・4/27・・・・・・42,819・・・・・・・・347,222 ・・・・・・3,310・・・・・・556
5(1)・・ファンタスティック・・・・・・・・4/13・・・・・・28,998 ・・・・・1,158,276 ・・・・・11,922・・・・・・419
       ・ビーストとダンブルドア
6(3)・・ソウル怪談(韓国)・・・・・・・・・・・4/22 ・・・・・14,802・・・・・・・・・95,071 ・・・・・・・・904・・・・・・145
7(5)・・ソニック・ザ・ムービー ・・・・・・4/06・・・・・・・7,394 ・・・・・・・305,032 ・・・・・・2,775・・・・・・108
       /ソニック VS ナックルズ
8(42)・・偶然と想像(日本)・・・・・・・・・・5/04・・・・・・・4,051 ・・・・・・・・・8,655・・・・・・・・・・87・・・・・・・56
9(11)・・劇場版 呪術廻戦 0(日本) ・・・2/17 ・・・・・・3,089 ・・・・・・・628,562 ・・・・・・6,233・・・・・・・38
10(63)・・小さなバイキング ビッケ・・5/04・・・・・・・3,017 ・・・・・・・・・7,837・・・・・・・・・・68・・・・・・158
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・3・8・10位の4作品が新登場です。
 1位「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はアメリカのファンタジー&アクション。日本でも韓国と同日の5月4日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「닥터 스트레인지: 대혼돈의 멀티버스」です。
 3位「映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ」は例によって私ヌルボに語る資格ナシ。韓国では(日本でもか)シリーズ3作目。韓国題は「극장판 엉덩이 탐정: 수플레 섬의 비밀」です。
 8位「偶然と想像」については1つ前の記事で書いたので説明は省略します。韓国題は「우연과 상상」です。
 10位「小さなバイキング ビッケ」はドイツのファンタジー&冒険アニメ。日本では2020年10月に公開されているので説明を省略しますが、一応→<映画.com>のリンクを貼っておきます。韓国題は「토르: 마법 검의 전설(トール:魔法剣の伝説)」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・恋する惑星 ・・・・・・・・・・・・・1995/4/20・・・・・・・・・・・822・・・・・・・・93,234 ・・・・・・・・878 ・・・・・・16
2(4)・・小説家の映画(韓国) ・・・・・・・・・・・4/21・・・・・・・・・・・589・・・・・・・・・8,401・・・・・・・・・・77・・・・・・・31
3(29)・・福祉食堂(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・・237・・・・・・・・・4,850・・・・・・・・・・38・・・・・・・14
4(43)・・ヨンヒ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・5/01・・・・・・・・・・・214・・・・・・・・・・・559・・・・・・・・・・・1・・・・・・・・4
5(8)・・フジコ・ヘミングの時間(日本) ・・4/27・・・・・・・・・・・192・・・・・・・・・1,018 ・・・・・・・・・・・8・・・・・・・・8

 4・5位の2作品が新登場です。
 4位「ヨンヒ」は韓国のコメディ。タフな性格のヨンヒ(キ・ウンス)は努力をしていますが共感能力が全然ない元カレを後にして完璧な理想型に近いチョルス(ソ・ボムソク)に一目惚れ。彼は違うと思ってチョルスとヨンヒは変わらない愛を約束して、周りからうらやましがられるほどイチャイチャと2人だけの愛を育みます。元カレは関係整理がすっきりしてないという理由でストーキングをして2人を悩ませますが、そのような妨害にもかかわらずめげずに彼を愛し続けます。そんな幸せそうな2人でしたが突然チョルスが行方不明になり物語は別方向に流れます。チョルスを見つけたヨンヒですが、泣きっ面で襲われた格好で結婚すれば家長だけのためだけに一緒に作った通帳のお金が全部引き落とされていて、疑わざるを得ない状況ですが、ヨンヒはチョルスを信じて、孤軍奮闘の末に元カレが関係していると考えます。しかし、はたしてその終わりに到達した真実は一体何なのか? ヨンヒの予測不可能なロマンチックコメディが始まります・・・。原題は「영희」です。
 5位「フジコ・ヘミングの時間」は2018年日本公開のドキュメンタリー。フジコ・ヘミングは1932年生まれの現役ピアニスト。ロシア系スウェーデン人画家・建築家の父と日本人ピアニストの間に生まれ、幼少時に日本に移住して戦後東京芸大を卒業。1961年に国立ベルリン音楽大学に留学し、その後ヨーロッパで音楽活動を続けるものの中耳炎の悪化による聴力の低下により演奏家としてのキャリアを一時中断する等困難な生活を送り、1995年に日本に帰国します。彼女の人生の大きな転機となったのは1999年NHKのETVで放映されたドキュメンタリー「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」(→YouTube)でした。視聴者の大きな反響を呼んでフジコブームが起こり、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」は異例の大ヒットとなって多くの賞を受賞、同年10月東京オペラシティでの復活リサイタルを皮切りに本格的な音楽活動を再開し、以後国内外で活躍を続け今に至っています。このドキュメンタリー映画は私ヌルボは観ていないのでこメントはなんとも・・・。韓国題は「 파리의 피아니스트: 후지코 헤밍의 시간들」です。

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