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ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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佐倉の歴博にある朝鮮関係の展示物のこと等(2)

2013-10-16 17:18:40 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 昔学校で習った日本史の知識で歴博を見学すると、「教わったことと違う!」ということがたくさんあります。

 大きな時代区分では、平安時代が古代ではなく中世とされていたり・・・。
 原始~古代の年代も、ずいぶん違います。全体的に、「○年前」という数字がどんどんさかのぼっています。
・人類の誕生は今の教科書では500万年、かな? 以前は200万年とか、もっと前は120万年とか。しかし歴博の説明文では700万年前。
・縄文時代の始まりは約1万5千年前、弥生時代の始まりは約3千年前(紀元前1000年)。
※弥生時代の開始年代を「約3000年前」とするのは歴博の見解。2007年の企画展示で注目されました。詳細は→コチラ
・古墳時代の始まりは、以前は3世紀末だったのが半世紀ほどさかのぼり、3世紀半ばに。したがって、「卑弥呼の時代はまだ弥生時代で彼女の墓は古墳ではない」等々と以前言っていたような言説は常識ではなくなてきている。

 前の記事に続いて、今回は[近世]以降です。

[近世]
 日本史教科書ではふつう近世の最初に置かれている安土桃山時代は歴博の区分ではなぜか中世。
 で、江戸時代から近世です。

 昔の日本史教育では常識だった江戸時代=鎖国時代というイメージは、かなり前から大きく変わっています。

 すなわち、長崎口・対馬口・薩摩口・松前口という「4 つの窓」を通じて、それぞれオランダ&中国、朝鮮、琉球、蝦夷との間に交流が行われていた、というものです。

 歴博の展示も、そのような大枠にしたがって4つのコーナーが設けられていました。
 その1つの日朝関係のコーナーの全体像がコレ。(下写真)

          

 狭くはないが、十分なスペースとも言い難い広さ。どういう展示物を並べるか、担当者としては思案のしどころだったと思います。

 メインは正面に配された2つの絵図。

       

 左は「東莱府使接倭使図」(韓国国立中央博物館蔵)、右は「朝鮮通信使歓待図屏風」(京都泉涌寺蔵)です。
 教科書等でよく見る「朝鮮通信使来朝図」(羽川藤永筆)(→コチラ)等ではなく、朝鮮側の視点からも対比させて展示している点がミソでしょうか。

      
 上のような説明のほかにも、展示台の手前に下の写真のような解読の手引きが置かれていていました。

      

      

 具体的な説明が書かれていて興味がもたれます。時間があればじっくり読むところですが、かけ足見学のためパスせざるを得なかったのは残念。

 最初は上・下2回のつもりだった記事ですが、予定変更。[近代]以降は(3)に回します。


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