ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[3月8日(金)~10日(日)]

2013-03-12 23:53:03 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 「メタンハイドレートの試験採取成功」というニュースを聞いて、以前読んだ大コーフンSF大作「深海のYrr」を思い出しました。映画化されるという話はその後どうなったんだろう?

 先週の記事で、観客動員数と映画自体の評価について少し書きました。その後私ヌルボ自身のオールタイム・ベスト10レベルの作品の興行成績といったものについて考えてみました。
 観た映画をきっちり記録しておくようになってからはまだ10年も経っていません。過去観たすべての映画本数ははたして1000本に達しているかどうか微妙なところですかねー。その中で、これはゼッタイ★5つというのを厳選してみました。公開年順です。
[日本映画] 「生まれてはみたけれど」「隣の八重ちゃん」「路傍の石」「鶴八鶴次郎」「鴛鴦歌合戦」「にごりえ」「七人の侍」「肉弾」「幸福の黄色いハンカチ」「事件」「Love Letter」・・・昔の作品が多いな。アラ、80年代以降は「Love Letter」だけってか!?
[外国映画] 「我輩はカモである」「友だちのうちはどこ?」「芙蓉鎮」「神様こんにちは」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ラジュー出世する」「風の丘を越えて 西便制」「ショーシャンクの空に」「イル・ポスティーノ」「アンダーグラウンド」「運動靴と赤い金魚」「猟奇的な彼女」「息もできない」・・・明らかに欧米よりアジアですね。
 ・・・こうしてみると、「世評」&興行成績と一致しているのは「七人の侍」「ショーシャンクの空に」あたりでしょうね。あとはそれなりに・・・。「ラジュー出世する」なんてオールタイムベストに入れるような映画ファンなんてまずいないでしょう。(笑) 観客動員数で最上位ランクに入る作品は、ヌルボにとってはまず無縁だと思います。そんなもんです。

          ★★★ Daumの人気順位(3月12日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①泣くな、トンズ(韓国)  9.6(1277)
②語る建築家(韓国)  9.6(114)
③恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム  9.4(108)
④トゥルー・マッ(味)・ショー(韓国)  9.4(508)
⑤Love Letter(日本)  9.4(543)
⑥善き人のためのソナタ  9.3(454)
⑦かぞくのくに(日本)  9.3(48)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男  9.2(121)
⑨MBの追憶(韓国)  9.2(871)
⑩デリー・サファリ  9.1(44)

 ①②④⑨と、以前このランクの上位に名を列ねていたドキュメンタリーがどかっと再登場。確認してませんが、そういう特集上映があったのかな?
 で、新登場は「かぞくのくに」だけ。かなりの高評価を得ています。韓国題は「가족의 나라」です。

【専門家による順位】

①愛、アムール  8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない  8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.3(9)
④おおかみこどもの雨と雪(日本)  8.1(6)
⑤北村(プクチョン)方向(韓国)  8.0(8)
⑥ベルリン(韓国)  8.0(6)
⑦アーティスト  7.8(6)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男  7.7(4)
⑨二つの扉(韓国)  7.6(6)
⑨ストーカー  7.6(6)

 こちらのランクも⑤⑧⑨「二つの扉」が再登場。新登場はありません。
 「愛、アムール」は、先日私ヌルボ、覚悟を決めて観てきましたよ。チラシに書かれた谷川俊太郎の言葉が「私たちは<映画>を観たのではない、<事実>を目の当たりにしたのだ。涙を流す余裕はない。」 さすがに的を射た文言です。厳しい映画でした。いろんな意味で・・・。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月8日(金)~10日(日)] ★★★

         「新世界」が3週連続1位。

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・508,885・・・・・・・・3,369,635 ・・・・・・・25,270・・・・・・・555
2(2)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・291,892・・・・・・・12,177,985 ・・・・・・・87,088・・・・・・・433
3(22)・・サイコメトリー(韓国) ・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・242,314・・・・・・・・・・297,323 ・・・・・・・・2,270・・・・・・・429
4(新)・・オズ はじまりの戦い・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・208,952・・・・・・・・・・228,686 ・・・・・・・・1,896・・・・・・・425
5(3)・・ジャックと天空の巨人・・・・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・・・・・・・147,474・・・・・・・・・・885,977 ・・・・・・・・6,888・・・・・・・364
6(48)・・ゼロ・ダーク・サーテイ ・・・・・・・・・3/07 ・・・・・・・・・・・・・・・・61,171・・・・・・・・・・・72,222 ・・・・・・・・・・525・・・・・・・258
7(4)・・ベルリン(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・・56,401・・・・・・・・7,100,304 ・・・・・・・51,895・・・・・・・287
8(6)・・ライジング・ドラゴン・・・・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・・・・・41,665 ・・・・・・・・・296,010・・・・・・・・・2,079・・・・・・・187
9(5)・・ストーカー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・・・38,428 ・・・・・・・・・343,748・・・・・・・・・2,575・・・・・・・204
10(7)・・デリー・サファリ ・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・17,266・・・・・・・・・・302,550・・・・・・・・・1,980・・・・・・・168
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は3・4・6位の3作品です。
 3位「サイコメトリー」はミステリー(+超能力)。女の子が誘拐され殺害された事件が発生します。管轄署の3年目の刑事(キム・ガンウ)は捜査中偶然に見た壁画が事件現場と同じことに気づき、その絵を描いた男(キム・ボム)を追いつめ、逮捕するのですが、なんと彼は手で人や物を触ると過去が見えるという「サイコメトリー」という能力を持っていたのです。その能力を通して犯罪事件の鍵を絵に描いたのですが、その絵のために事件の有力容疑者になってしまったのです。刑事は、彼の力を利用して真犯人を追跡し始めます・・・。原題は「사이코메트리」です。
 4位「オズ はじまりの戦い」は日本でも3月8日に公開されました。韓国題は「오즈 그레이트 앤드 파워풀」です。
 6位「ゼロ・ダーク・サーティ」は、めずらしく日本より遅れて公開。韓国題は「제로 다크 서티」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・誰の娘でもないヘウォン(韓国)・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・5,371 ・・・・・・・・・・・・・・21,750・・・・・・・・・167・・・・・・・・・・31
2(2)・・チスル - 終わらない歳月 2(韓国)・・3/21 ・・・・・・・・・・・・2,807・・・・・・・・・・・・・・・・8,280・・・・・・・・・・58・・・・・・・・・・・7
3(4)・・かぞくのくに(日本) ・・・・・・・・・・・・・・3/07 ・・・・・・・・・・・・・・・848 ・・・・・・・・・・・・・・・2,494・・・・・・・・・・18・・・・・・・・・・16
4(5)・・Love Letter(日本)・・・・・・・1999/11/20・・・・・・・・・・・・・・・・628・・・・・・・・・・・・・・・37,119・・・・・・・・・281 ・・・・・・・・・・7
5(3)・・ムーンライズ・キングダム ・・・・・・・・1/31・・・・・・・・・・・・・・・・610 ・・・・・・・・・・・・・・33,698・・・・・・・・・262・・・・・・・・・・・5

 今回のこのランク初登場は3・4位の日本映画2作品です。韓国では「Love Letter」は時代を超えた人気といってよさそう。日本以上ですね。大阪アジアン映画祭上映作の「裏話 監督が狂いました」にも「「Love Letter」みたいに雪の上を転がって・・・」とかいうセリフが出てきたような・・・。
コメント
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