ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[3月25日(金)~27日(日)]

2011-03-29 21:09:20 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 「ビー・デビル」公式サイトを見るとシアターN渋谷でしかやってないんですねー。Suicaの減りが早いのと、そんなにヒマでもないのとで、特段の理由がなければ東京に行きたくないんだけど・・・、と思いつつ、シネマ・ジャック&ベティのサイトで近日上映作品を見てみると、「ビー・デビル」はなかったですが4月23日~ヤン・ヨンヒ監督「愛しきソナ」とあるではないですか。やっぱり期待に応えてくれる映画館です。その他にも目立たない秀作がいろいろ。5月下旬からは「大韓民国1%」もやるのか、ふ~ん・・・。
 「ビー・デビル」はしょうがないから渋谷まで行くしかないか。たぶん来週報告。しかし、「悪魔を見た」と同様、観に行く前に「気合いだっ!」と心で叫んでから行かないとなー・・・。

    ★★★ Daumの人気順位(3月29日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.7(1026)
②あなたを愛しています(韓国)  9.6(1246)
③番人(韓国)  9.5(54)
④マイ・ネーム・イズ・カーン  9.3(404)
⑤塔の上のラプンツェル  9.3(527)
⑥アニマル・タウン(韓国)  9.3(27)
⑦ザ・ファイター  9.2(470)
⑧The Way Back  9.1(169)
⑨ヘファ、ドン(韓国)  9.0(35)
⑩Io sono l'amore(I am Love)  8.9(66)

 初登場は④だけ。インド映画です。アスペルガー症候群でイスラム教徒のハーンが、移住先のアメリカでヒンドゥー教徒のシングルマザーと恋に落ち、幸せに暮らすが、9.11同時多発テロですべてが一変してしまう。カーンは大統領に“My name is Khan and I'm not a terrorist.”と訴えたかった。インドの、そしてイスラム教徒を取り巻く問題を扱った大作で、世界70ヵ国に配給。でも日本は含まれず、だって!? 何なんだ!(怒) DVDは出てるっていってもねー・・・。韓国題は「내 이름은 칸」。

【専門家による順位】

①Io sono l'amore(I am Love)  8.5(5)
②Another Year  8.0(6)
③ブラック・スワン  7.8(7)
④True Grit  7.8(6)
⑤番人(韓国)  7.6(6)
⑥Lourdes  7.5(4)
⑦晩秋(韓国)  7.4(9)
⑧豆満江(韓国)  7.4(7)
⑨アニマル・タウン(韓国)  7.2(5)
⑩ザ・ファイター  7.1(6)

 初登場は②だけ。人当たりの良い老夫婦の、とある1年間の出来事を淡々と綴ったドラマだそうです。監督は「秘密と嘘」(1996)のマイク・リーなのかー。韓国題は「세상의 모든 계절(世の中のすべての季節)」。日本公開は未定。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月25日(金)~27日(日)] ★★★
         韓国映画3作品がベストテン入り
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順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・英国王のスピーチ・・・・・・・・・3/17・・・・・・・・・173,235 ・・・・・・・・・・・・・・515,164・・・・・・・・・404
2・・世界侵略:ロサンゼルス決戦・・3/10 ・・・・・・168,633・・・・・・・・・・・・・1,162,744・・・・・・・・・359
3・・マイ・ブラック・ミニドレス(韓)・・3/24 ・・・・・・・139,998 ・・・・・・・・・・・・・・162,818・・・・・・・・・405
4・・あなたを愛しています(韓) ・・2/17 ・・・・・・・・124,967・・・・・・・・・・・・・1,227,577・・・・・・・・・360
5・・危険な顔合わせ(韓)・・・・・・・3/31・・・・・・・・・101,375 ・・・・・・・・・・・・・・111,994・・・・・・・・・354
6・・赤ずきん・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/17 ・・・・・・・・・75,067・・・・・・・・・・・・・・・316,981・・・・・・・・・280
7・・ブラック・スワン・・・・・・・・・・・・2/24・・・・・・・・・・55,914・・・・・・・・・・・・・1,547,971・・・・・・・・・316
8・・ロマンチック・ヘブン(韓) ・・・・・3/24・・・・・・・・・43,583・・・・・・・・・・・・・・・・51,338・・・・・・・・・338
9・・恋とニュースのつくり方 ・・・・・3/17 ・・・・・・・・・39,765・・・・・・・・・・・・・・・164,628・・・・・・・・・205
10・・マイ・ネーム・イズ・カーン・・・3/24・・・・・・・・・・33,026・・・・・・・・・・・・・・・・39,771・・・・・・・・・109

 1・2位が入れ替わり、「英国王のスピーチ」がトップに。
 3・5・8・10位が新登場で、上から3つまでが韓国映画です。
 3位、名門大学の演劇映画科(연영과)同期の女子学生4人、クラブで遊んだりブランド品のショッピングを楽しんだりしてたが、卒業後に壁にぶち当たり無職に転落。憂鬱な日々をたがいに慰めつつ過ごします。しかし仲間の1人が芸能人として活動することになり隠されていたねたみが爆発、友情に亀裂が・・・。原題は「마이 블랙 미니드레스」。
 5位。少女漫画家ヒョンジュンは全羅道の純粋な青年、ペンパルの女性ダホンと愛を育み結婚を決意するが、彼女の家は慶尚道。韓国に少し詳しい人ならふつうに知っているように昔から全羅道と慶尚道は犬猿の仲。彼女の父はとりわけ骨の髄までの慶尚道男。ヒョンジュンは全羅道の人間ということをあることを隠さなければならない状況だが、全羅道方言は隠せるか等々、作戦が大変。他の登場人物もクセ者ぞろいのようで、・・・というコメディ。これは私ヌルボ、観てみたいなー! 原題は「위험한 상견례(危険な相見礼)」ですが、「상견례(相見礼)」は出会って挨拶すること。「顔合わせ」と「挨拶」、どちらの訳語が適切かな?
 8位、「グッドモーニング・プレジデント」などのキム・ジウン監督によるファンタジーっぽい映画のようです。ストーリーが4つに分かれたオムニバス形式の作品で、愛する妻を先に送った夫とか、癌の闘病である母親の最後の希望を探す娘とかの切実な愛が、ついには天国の扉を開く、という内容だそうです。ポスターを見ると翼が生えた人もいますよ。こうした作品がつくられるのも、韓国の宗教的な風土が反映しているのかも・・・。
 10位は上述しました。
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ヌルボの韓国的近況&現況と、今後の記事の予定

2011-03-29 06:49:39 | お知らせ、その他いろいろ
 一昨日の選抜高校野球5日目。私ヌルボの出身校の徳島県立城南高校が報徳学園を相手にまさかの勝利。久々にリクツ抜きでうれしい気分に浸りました。甲子園が東京だったら応援に行くんですけどね。

 さて、本ブログですが、2009年8月にスタートして、今回が498件目の記事になります。年を取るにつれ当然のことながら記憶力が薄れてきているので、読んだ本、観た映画の感想等、記録しておかないとどんどんアタマから消えていってしまう、これはいかん、という危機感から、自分自身の備忘録のようなつもりで始めました。

 当初は韓国以外のテーマも想定していたのですが、とりあえずこのブログについては韓国に限定しました。ところが韓国の文化・歴史・社会・文学・映画・芸能そして韓国語と、およそ韓国に関することは自分の興味の及ぶかぎりのすべてを守備範囲にしてしまったため、情報のインプット(本や新聞を読んだり、映画やドラマを観たり、旅行に行ったり等々)に忙しく、またそれをブログ記事にするのもネタがありすぎて時間が足りない状態です。別テーマのブログも作るつもりでしたが、それどころじゃない!
 自分で好きで始めたことに追われるとはなんともおかしな話ですね。

 ここらへんでちょっと立ち止まって、いま抱えているネタをちょっと整理してみます。

読んだ本、読んでいる本
・「自伝 大木金太郎 伝説のパッチギ王」(講談社+α文庫)・・・おもしろかった! 昨日2~3時間でイッキ読み。近々記事にします。
・絵本「風の吹いてきた村」・・・日露戦争の4年前、韓国の難破船を救った村。これも近日中に記事にします。
・木村幹「朝鮮半島をどう見るか」(集英社新書)・・・先月読了。「嫌韓」でも「反日」でもない、思い込みを排した研究者の視点がむしろ新鮮。
・李清俊「あなたたちの天国」(みすず書房)・・・「西便制 風の丘を越えて」の作家の代表的長編小説。今日読み始めたら最初から引き込まれる感じ。
・朴趾源「熱河日記」(東洋文庫)・・・李朝時代の学者といえば、お札の肖像になってる李退渓とか李栗谷よりも、ヌルボの注目は「熱河日記」の朴趾源や「牧民心書」の丁若のような実学派ですよ! 3月初め「韓国日報」の記事に「韓国の歴史上、第一の名文家は朴趾源だ」という記事がありました。東洋文庫版は今書店にはありませんが、古書で入手。少しずつでも読み進めて、必ず読破するゾ!
・「韓国語教育論講座 第4巻」(くろしお書房)・・・文学・映画・漫画・メディア・飲食論・歴史学・翻訳論・言語存在論・文献解題と、実に多彩な内容!(詳しくは→コチラ)。韓国語の勉強というより、その周辺のいろいろ。まさにヌルボの関心に沿った本で、5400円でもナットクの買い物でした。

韓国の文学状況
 ホントはこのジャンルに力を入れたいと思っているのですが・・・。
・韓国の詩の現況・・・「現代詩手帖」3月号で東アジアの詩を特集していて、興味深く読みました。近日中に記事にする予定。

韓国語の勉強関係
・擬声語・擬態語・・・ヌルボも苦手。何か覚える手がかりになりそうなことはないかな?
・戸田郁子「悩ましくて愛しいハングル」(講談社+α文庫)・・・「ハングルの愉快な迷宮」(最初の題は「手の大きいお嫁さん」)に続いて今年1月文庫化。

行った所
・舞鶴の引揚記念館・・・収穫の多い旅だったので、まとめるのが難しいです。

続きを書かないままになってる連載ネタ
・チョー・ヨンピル自伝を読む(2)・・・チョー・ヨンピルの代表曲5つを挙げると・・・
・ドラマ「英雄時代」を読み解く・・・信託統治をめぐって。
・ドラマ「19歳の純情」を読み解く・・・中国朝鮮族の朝鮮語について。
 ほかにもあったなー・・・。溜まる一方です。
コメント (2)
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